* カバー・トリビュート盤 : ざ・るーすたーず

16th.578-580 : 名無しのエリー2008.02.12.

1.One More Kiss(Kemuri)★★★☆

原曲はフォークギターを基調としたミディアムロックだったが疾走感あふれるスカロックにアレンジ。
テンポを上手く変化させ高揚させる手法は流石。
しかし、このグルーヴのヴォーカルの人の歌声には力があふれていて元気にさせてくれる。
英語発音もかなり滑らか、原曲になかったホーンアレンジも上手く消化されていて…最高。

2.CMC(PEALOUT)★★★☆

これまたヘヴィーなギターロックに仕上げていて原曲の退廃感をさらに増すことに成功。
正直、大江慎也のほのぼの声よりこのくらいかすれて巻き舌歌唱のほうがいいかもしれない。
変態的なギターサウンド、驚異的なドラミング…と聞きところはたくさんあるある。

3.Do The Boogie(thee michelle gun elephant)★★★★

ただ原曲どおりに演奏、歌ってるだけなのに彼ららしさが出てる所が当時の勢いを感じる。
ねちっこいドラミング、バキバキのベース、凶暴な音色で高速カッティングのギター…
ミッシェルとルースターズには違うようで同じような要素が結構あると認識。
ボーカルのがなり声も曲が進むたびに凶気を増して緊迫感を感じる。

4.Sitting On The Fence(THE GROOVERS)★★☆

良くも悪くも原曲通りに演奏している感じ。古きよきロックサウンドが聴ける。
当時の空気を現代まで再現している所はなかなか。別に悪くない。
でも、この曲は変にアレンジしないでこのまま演奏して正解だったのかも。

5.Let`s Rock(POTSHOT)★★★☆

こちらも1曲目同様スカ風味。原曲そのものが疾走感あふれるロックナンバーだったので違和感なし。
演奏面に関しては1と同じような感想。代表曲を上手く汚さないでカヴァーして良かったなぁと。
スカならではの軽快な感じも合わさって踊れるナンバーに変貌。

6.ニュールンベルグでささやいて(朝本浩文&吉村健一)★★★

原曲をデジタル風味にアレンジしてそこに原曲のボーカルをかぶせて現代風味にした。
たいていこういうことをするとhideトリビュートの小●田見たいに失敗しそうだが、
こちらは原曲がフロアで流しても良い感じのグルーヴを持っていた名曲だったので、
デジタル音とも相性がよくニュールン~99Verな具合にグルーブ感を壊さないでリメイク。

7.Good Dreams(the pillows)★★★★

あんまりこのグループに関しては知らないのだがこれは良いカヴァーだなぁと素直に思いました。
原曲はシンセ音主体のポップソングだったかシンセのパートを切ってリズムギター主体にしたのが大成功。
まるで彼らのオリジナルを聴いてるような…原曲を昇華させた感じ。
悲哀感漂う歌詞も彼らのバンドサウンドに上手く当てはまってこれはなかなか…。

8.Dissatisfaction(GYOGUN REND'S)★★☆

荒々しいバンドサウンドで原曲どおりに演奏……まるでルースターズじゃん。
でも、ルースターズに対する彼らの愛情が分かる…。愛があるなぁと思ったり。

9.Case Of Insanity(SUPERCAR)★★★

原曲にあったシンセ音を一切排除して荒々しい音をみせるのは意外だった。
それでも原曲にあった浮遊感も感じるしギリギリ原曲を破壊してなくて良かった。

10.Rosie(東京スカパラダイスオーケストラ)★★

演奏は上手いが…原曲を越えてない所がむしろ原曲より下の出来かも…。
確かに一つ一つの音はしっかりしていてはいるが…悪く言えば彼らの器用貧乏な面が出てる。
それに、元々原曲がスカナンバーだったのをスカ専門の人たちに任せても…面白みがない。
せっかくならもっと意外性のある選曲をしてほしい。

総評.★★★★

なかなかいいトリビュートアルバムで原曲をぶち壊していない所(hideトリビ(ry)が好印象。
さらに、このアルバムの優秀な所はルースターズと若い世代との架け橋となってるところでルースターズ好きならこのバンドも好きになる、
このバンドが好きならルースターズも…と バンドの選び方もなかなか絶妙でトリビュートアルバムの別の役割も果たしている。
一つ欠点を挙げるとすればここに参加しているバンドの大半が解散しているところか…。
とりあえず、ここに挙げたバンドのうちに一つでも好きなバンドの曲があれば買っても損はない。

(★5個が満点。)

17th.184-187 : 名無しのエリー2008.03.10.

1.新型セドリック(MO'SOME TONEBENDER)★★★☆

もともとテンション高い暴走ナンバーをさらに暴走させて血管きれそうなテンションの高い曲に。
もう音がかなりうるさいです。ダムドラもギターもがなり声もかなり…。だが、それが良い。
初期ルースターズにあった殺気をこのグループは上手く受けついて、さらに自分の曲のようにしている。
1曲目から聞き手の血管メーターを振りちぎる素晴らしいカヴァー。

2.恋をしようよ(斎藤和義)★★☆

ところが、こちらはその殺気がゼロ。「俺はただお前とやりたいだけ」という強烈な叫びも斎藤さんの声では…。
原曲のギターリフをアコギギターで弾いてカントリー風味にしたアレンジもあんまり。
でも、ルースターズを尊敬している気持ちは伝わってきます。だから、☆を余分に付けておきます。

3.撃沈魚雷(勝手にしやがれ)★★★☆

ルースターズお得意のジャングルビートの曲をJAZZ風味にアレンジ。こちらはうまい具合に調和していていい感じ。
ホーンセクションもしっかり決まっています。はじめて聞いたバンドだけど物凄くうまいですね。聞いてて気持ち良い。
ドラミングも原曲に忠実にやっていて驚いた。原曲のドラムはかなり音数が多くて叩くの大変そうだなぁと聴いてたが…。
こういうアレンジを大幅に変えたいいカヴァーを聞けるのもカヴァーアルバムのいいところですね。

4.She Broke My Heart`s Edge(dip)★★☆

疾走感あふれる高速ナンバーを原曲どおりにやっています。まぁ、変わり映えがないともいえる。
出だしは見事でおぉ始まる!と思うけどボーカルの歌声を聴いたらちょっと腰がくだけた…。力がなさそうな歌声…。
このなよなよした歌声を除けばまぁいい感じではないかと。
…このバンドのファンが見たら怒りそうですね…すみません…。

5.In Deep Grief(HEAT WAVE)★★★

ひたすら渋い。ブルースというか荒野を彷徨っている感覚におそわれる。のんびりと9分間と漂う。
途中でなぜが語りが入ってくるが人によっては感心するし、もしくは赤面するようなし代物。自分は好きだけど。
しかし、経験を積んできた実力者ばかりがそろってるだけあって
あんまりコード進行がないこの曲でも広大な物語を形成していて9分間という時間があっという間に過ぎる。
ちなみに、このHEAT WAVEというバンドには元ルースターズのドラマー池畑さんが参加してます。…ちょっとせこい。

6.テキーラ(BAREBONES+FUTOSHI ABE feat.TAYLOW SHINJI(from:THE 原爆オナニーズ))★★★

ルースターズを代表するインストナンバーを原曲どおりにカヴァー。まぁ、アベのカッティングは健在です。
期待通り過ぎて逆に肩透かしを食らった感もあり。
でも、この曲はこのままで良かっただろうな。変にアレンジされないほうがいい

7.Neon Boy(グループ魂)

はっきし言って最悪。だいたい「死ねるよ」とか「殺すよ」とか平気で言える時点でもう嫌。
まず、劇がイントロで入ってくるがやっつけ仕事てな感じでつまらない。やる気もない。この時点で聞く気なくす。
曲もただのパンクアレンジしてさらに最悪。本当にやっつけ仕事ですか?と問いたくなってくる。
ルースターズのこと好きか?嫌いだろ!と言いたくなってくる。別に阿部さんや官藤さんは好きだけどこの曲聞くと…。
最後に花田さん(ルースターズのギタリスト)~鼻だし~とダジャレを入れてきて…。このグループに対して殺意を覚えた…。

8.Hey Girl(THE BACK HORN)★★★

エレキ歌謡てな感じの原曲をドラマティックのある展開を見せるアレンジに。若干、暗黒風味が入ってる。
地を這うようなイントロから明るいAメロに入るところはなかなか開放感があって良い。
そのイントロ部分とは対照的にAメロではシンプルな音作りで貯めてBメロで一気に開放させるという感じ。
元ルースターズのキーボード、安藤さんもなかなかいい仕事をしています。バンドの色もいい意味で出てます。

9.I`m Swayin`In The Air(Radio Caroline)★★☆

いかにもらしい演奏を聞かせてくれる。パブロックってな感じで。初期のミッシェルにも通ずる音。
ただ、それだけって印象もあるけど…。ピアノを取り入れた所はなかなかだけど。

10.Venus(bloodthirsty butchers)★★★☆

大江慎也在籍時の最後のアルバムからの名曲。
この頃になると大江さんもかなり精神崩壊していて、だからこそ、このような繊細で美しい曲が作れたんだなぁとも思えたり。そんな、奇跡の1曲。
そして、このバンドも無駄なアレンジもせずにしっかりと原曲の美しい世界観を現世に聞かせてくれる。
なんか、聞いてて安心する曲。

11.Do The Boogie(HEAT WAVE feat.浦田賢一)★★★

演奏前の会話までもが録音されてるほどの開かれた空気の中でアコーディオンとバンドのセッションで演奏される。
こちらも渋い。聞いてるうちに「次はどういうアプローチで演奏するかな…」と先が楽しみになってくる。

12.Je Suis Le Vent(dip)★★☆

そして、最後は映画のエンドロールのように大人しめの曲で終わると…。まぁ、原曲通りに演奏してます。
歌なしのインストにしたのは案外成功しているかも。

総評.★★☆

前作がいい出来だったので今回も期待して聞いてみたら…てな内容でちょっとがっかりした印象。
いい曲は確かにあるんだけど、やっぱり人選ミスなのかなぁ…なんか合わない曲も結構あって持ち味が生かしきれてない感じで。
しかし、このカヴァーアルバムの評価を低くした理由は…やっぱり、グループ魂だなぁ。大嫌いになりました。
グループ魂が参加していなければ★★★だったけど…。これ聞く限り、グループ魂はもう二度と他人の曲をカヴァーすんなと思いたくなる。
それに、アレンジも大幅に変え過ぎて失敗した曲もちらほらと。まぁ、微妙なアルバムです…。
同じバンドが2曲も参加しているのもなんだかなぁ…。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.7は0点評価。)