* カバー・トリビュート盤 : ニルヴァーナ

26th.179-183 : 名無しのエリー2012.01.20.

1.All Apologies(LUNKHEAD)★★★★☆

原曲は現実に疲れた男が全てを悟ったかのように歌う物だったが、
こちらは今までの苦悩を全力でさらけ出すかのようなエモーショナルなカバーに。
ラストのアウトロなど彼らが新たに付け加えた物であり、賛否両論はあるかもしれないが、
原曲通りカバーしていたらすごく中途半端になっていただろう。
このアルバムで一番好みが別れそうな曲だが、個人的には自分達の持ち味を出した好カバー。
nirvanaの曲というよりも、彼らの新曲と捉えた方がいいのかも。

2.Very Ape(MO'SOME TONEBENDER)★★★☆

こちらは原曲に忠実なカバー。原曲の荒々しさをオルタナ方向に更に洗練させたというかスタイリッシュになったというか。
彼らのアルバムに入っていてもすんなり聞けそう。

3.Rape Me(detroit7)★★★

こちらも原曲に忠実。というか一切の装飾のないまんまなカバー。「セッションついでにやってみようかー」とかそんな感じ。
女性ではあるがハスキーなボーカルがかっこ良い。
余談ではあるが女性が「レイプミー!」と歌っていると思うと…ふう。いやいや冗談ですって。

4.Scentless Apprentice(髭(HiGE))★★☆

こちらは彼らの持ち味を出したカバー。
原曲もカオスだがこちらもある意味もっとカオス。ちょっとカオス過ぎてレビューに困るんだが…
個人的にはサウスパークのようなカオスさを感じた。サウスパークみたことないけど。

5.Pennyroyal Tea(Dr.StrangeLove)★★★

こちらも原曲通りのカバー。
原曲より哀愁感がより出てるか。そこをくどく感じるか感じないかで評価はわかれるかも。

6.Molly's Lips(蝉時雨)★★☆

ニルヴァーナもつ「毒」な部分が全くない爽やかでポップなカバー。
このバンドについては全く詳しくないのだが、この曲を聞く限り選曲的にはこの曲で正解なのではないだろうか。

7.Smells Like Teen Spirit(B-DASH)★★★★

やはりというかなんというか、ドストレートなメロコアカバー。
あの憂鬱な曲がここまでパワフルでポップに!!
「やぁ!気分は最低?まあゲーセンでもいこうぜ!(超意訳)」みたいな。いや誇張しすぎたかも。
まあ彼らだと変に意識せず潔く等身大にカバーした方が良いのかも。そういう意味ではある意味正解なカバー。
メロコアは何をカバーしてもメロコアだな!当たり前だけど。

8.Polly(吉井和哉)★★★

こちらはニルヴァーナの世界観そのままカバー。
吉井の枯れた声がこの曲の退廃感をより引き出している。

9.Territorial Pissings(KING BROTHERS)★★☆

原曲と同じようなテンションで進むパンキッシュなカバー。
まあ普通。

10.Lithium(THE SALINGER)

いきなり打ち込み多用、ボコーダーで加工したデジタルで壮大なイントロがきた!!
…と思わせときゃ原曲よりテンポが早いだけのフツーのカバー。なんか曲としてもカバーとしても中途半端。
イントロであんだけやってんだからもうちょっとなんかしろよと、どうせなら原曲レイプするぐらいのカバーしろよと。
スピッツのトリビュートでチェリーをあそこまで原曲崩壊カバーしたPOLYSICSを見習えとry
…えーちょっと落ち着かせてと。
とにかく中途半端。そうとしか言えないっす。
個人的にはちょっと気取ったボーカルも鼻に付く。決してこのバンドが嫌い!て訳ではないんだけどね。
ファンの人いたらゴメンナサイ。

11.Breed(音速ライン)★★★★☆

「音速ライン?どうせ普通のJロックカバーだろー」と思って聴いたらまさかまさかの極悪インダストリアル仕様。
一体どうした音速ライン。なんでよりによってbreedなんだとは思ったが。
サウンドの極悪具合とボーカルの気だるさのギャップがまた…ちょっと笑っちゃったよ俺。
前曲と方向性は一緒だとおもうんだけどなぁ…SALINGER、あんた音速ラインに負けちゃってるぜ。
出来はともかく、奇抜さでいえばある意味アルバム随一。
いや出来もいいけどね!

12.About A Girl(ART-SCHOOL)★★★

カート大好き木下理樹率いるART-SCHOOLのカバーはちょっと不思議なメランコリックなカバー。
鉄琴ぽい音が不思議さを引き立てている。
てっきり原曲にガッチガチに忠実なカバーでくると思ったら…
まあ原曲の雰囲気を損なっているわけではないのである意味忠実。

13.Blew(雅 -miyavi-)★★

ラストは雅がキレッキレなアンプラグド芸をご披露。
雅のカバーするBlewをご想像下さい。多分その想像の通りです。
よくも悪くも雅。

総評.★★★

映画「LAST DAYS」が放映されるにあたって、日本のバンド(主にロキノン系)が参加したニルヴァーナのカバーアルバム。
まあ元々グランジ・オルタナなバンドも含め、自分達流にアレンジしたカバーアルバムと言えるかな。
個人的には等身大でありのままカバーしたB-DASHや普段自分達が取り扱わないジャンルでカバーした音速ラインなどは面白かった。
しかしそのカバーも面白いのは手法なのであって、原曲の新しい側面を見つけ出したカバーは皆無ではないだろうか。
(あくまで個人的な感想です)
そういうのを楽しみにしている人や元々ニルヴァーナが好きだった人にはちょっとオススメはしにくいかも。
参加アーティストが好きな人向けのコレクターアイテム。という感じ。
まあavexが出してる「映画に乗っかって出しました~」な商業目的全開な糞トリビュートよりかはトリビュートしているので、
参加アーティストが好きな方、それでも気になるというニルヴァーナファンはとりあえず試聴してみてくださいな。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)