* アーティスト名 : しんせいかまってちゃん

23rd.227-231 : 名無しのエリー2010.03.19.

1.ロックンロールは鳴り止まないっ★★★☆

儚くも激しいメロディに乗せてロックへの思いを叫ぶ、このバンドの評価の機運を作ったと言っても過言ではない超名曲。
特にピアノが奏でる旋律の美しさが耳に残る、素晴らしいナンバー…
なのだが、バンド演奏によって生々しさや激しさが消えてしまっている感が凄い。
宅録バージョンは凄い力を感じる曲だったのにこのバージョンだとごく普通の「いい曲」に聴こえてしまう。
最初聴いた時はアウトロは宅録より良いかもという感想を抱いたのだけれど、
これも改めて聴き返すとこの曲の中で表現されていた「静と動」の「静」が無くなってしまった感じで微妙。
…ただ、メロディは凄く良い。歌詞との同調も素晴らしいし、イントロは何度聴いても鳥肌が立つ。
このアルバムの殆どの曲に言えるのだけれどメロディだけは変わりなく物凄く良いから評価するのに困る。

2.ぺんてる★★★★☆

個人的に神聖かまってちゃんで一番好きな曲なので、これはどうなるか気になっていた。
の子も「このアルバムはクソだけど、『ぺんてる』と『ちりとり』だけは良い」と幾つかのインタビューで発言。
(「でも、単に曲が好きなだけ」とも言ってるが…)さて、その出来や如何に?
…良い。これは成功していると思う。わかりやすく言えば、大分開き直っている感じ。
結構大幅に作り変えていて、イントロの打ち込みの音処理からして違うし、何よりアウトロでフェードアウトしたのにビックリw
スタジオでやれることをいろいろと試してみた感じかな、という印象を受けた。
ただし、宅録バージョンの正体不明の感動が薄れてしまっているのは確か。
宅録音源とバンド音源の差を以下に埋めるか、というのがこのバンドのこれからの課題でしょう、多分。

3.死にたい季節★★★★

これは元々がバンド栄えしそうな曲だったし、演奏も宅録バージョンを結構正確になぞっているので特に違和感は無い。
宅録音源と同じく、ボイスチェンジャーを使っているのも違和感を軽減していると思う。
ただ、の子のボーカルが全然元気が無いのが気になる。宅録では死にそうな声で叫んでいた部分が普通の叫びに変わっているし。
…と書くとタイトルの印象と相まってさぞヘビーな曲に思われるでしょうが、これは春の訪れを感じさせる暖かな曲です。
あと、サビの歌詞は何度聴いても凄い。当たり前のことなんだろうけれど、こうやって改めて言葉にさせられると胸に突き刺さる。

4.23才の夏休み★★☆

これは…超微妙。何より宅録バージョンが名曲過ぎた。の子の歌い方も心なしか投げやり。
宅録バージョンの凄まじさを知っていると、かなりしょぼく聴こえる。しかし、やっぱりメロディはいいから困りもの。
これはこのアルバムを聴いていると何度も思うことなんだけれど、
宅録バージョンを聴いていない状態で聴いていたらどんな感想を抱いたんだろう…。

5.学校に行きたくない★★

またもや微妙。これは激しさがメインの曲なのに全体的に激しさが足りない感じが漂っている。
しかもボーカルじゃなくって、バンドの演奏の方が。むしろボーカルは前2曲の投げやりさを回収するかの如く叫んでいる。
でもバックの演奏がどうにも、足りない…。何か重要なものが欠けてる。音楽理論的なものではなく、感覚的なものが。
これはyoutubeにある高円寺でのライブ映像が画も含めて壮絶で、
ついでに言うとこの曲の音源の中でそのテイクが一番良いので興味がある方は是非。

6.ゆーれいみマン★☆

ぶっちゃけ、このアルバム4曲目から6曲目は暗黒地帯だと思う。
少なくとも、宅録音源の存在を知る人にとっては。

7.ちりとり★★★★★

の子がインタビューで良いと発言していた曲その2。(「でも、単に曲が好きなだけ」とも(ry)
これは良い!本当に良い。この曲はバンドでやる意味がちゃんとあると思える。
の子のボーカルも今作一番の張り切りを見せる。たまに音を外し気味なところがあるが、だからこそ響くものがあると自信を持って言い切れる。
イントロのキーボードの旋律がずっと曲を引っ張っていく構造になっている。
なので激しい展開は特に無いのだけれど、その分徐々に利いてくる。
歌詞は神聖かまってちゃん流のラブソング。しかし(当然と言えば当然だが)決して幸せなものではない。燻って終わる恋。
前3曲の微妙さをいい感じに打ち消す感動的な本編エンディング。
ただ、アウトロの最後でギターの音が少しデカくなるのだけれどそれは蛇足だったと思う。そこは静かに終わってほしかった。

Sec.★★★★

シークレットトラック。宅録音源で、タイトルは不明。本スレ等では「この曲がアルバムで一番いい」という声も多いw
多分、このアルバムの中で一番気合が入っている。おっかない旋律に乗せての子が喚きまくっており、2分足らずの曲だが物凄い破壊力。
歌詞は「清掃ばっかりしているね」と先輩に詰られ、接客に回されて…という
アルバイト先での憤りを吐き出した強烈な恨み節で、これまたすごい破壊力。
後半、「いらっしゃいませ~」のあたりからは歌い方がもう普通の人間じゃなくなっているw

総評.★★☆

結論から言うと、相当に物足りない出来。
本当もう宅録音源のことについては触れたくないんだけれど、宅録音源の存在を知っている以上、この作品を手放しで褒めることはできない。
どうしてもバンド演奏、アレンジという過程を経ると曲の持つ衝撃が半減してしまう。
それになにより宅録音源が凄かったからこのアルバムに対しての期待も大きかったし、その落差も大きかった。
出来の良い「ぺんてる」と「ちりとり」、そしてシークレットトラックのために1,500円出せるかどうか?
(でもメジャーレーベルのシングルってそんぐらいの値段するよね…)
2曲目のレビューでも書いたけれど宅録音源とバンド演奏のギャップをどう埋めるかがこのバンドの今後の課題になると思う。
それともうひとつ気になったのは、果たしてこのバンドのことを知らない人がこれを聴いてこのバンドのことをどう思うかということ。
良いと思ってもらったならばそれはそれで十分だけど、良くない印象を持たれるとちょっと悲しい。
このCDだけを聴いてこのバンドの曲を評価するのは、
例えるならば「パブロ・ハニー」だけを聴いてレディオヘッドを評価してしまうような感じに近いと思う。
もしこのアルバムが良く思えなかったら、公式サイトで宅録音源を聴いて欲しい。
それでも良く思えなかったらそれは本当に好みに合わないという事だろうけど。
とにかく話題のデカさに反してかなーり普っ通ーのアルバムなんで、無駄な期待は捨てるが吉。
正直このアルバムの事をベタ褒めしている文章を見ていると「ただこいつ流行に乗っかりたいだけなんじゃないか」と邪な目で見てしまう。
それぐらい普通のアルバム。まあ、伸びしろはあると思うのでいづれ出るであろう次作に今は期待したい。
の子がインタビューで言っていた、「バンドの作品と自分の作品はもう分けて考えている」という言葉が身に沁みた一枚。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

24th.433-439 : 名無しのエリー2010.12.27.

1.白いたまご★★★

しょぼいベースの後にいきなり壮大な世界が広がるイントロからグイッと引き込まれる。
これは宅録音源を精巧になぞった感じでそんなに新鮮味はないが、後半の聖歌隊の如きコーラスの重なりが不気味で良い。
あと、歌詞が大幅に変わっていて、抽象的だった歌詞が堕胎を思わせる内容になっている。
実は「みんな死ね」のシークレットトラックも堕胎がテーマ。ちょっとこれは興味深い。

2.天使じゃ地上じゃちっそく死★★★☆

多くの人が衝撃を受けたであろう、「死にたい」ソング。
しかしディストーションギターが衝撃的だった卓録版とは違いギターの音がかなり後方に追いやられていて、ちょっと拍子抜け。
その代わりここでも不気味なコーラスが抜群に利いており、不穏な空気を見事に演出している。
あとmono君が弾く鍵盤の音が強調されており、曲の雰囲気を高めている。

3.美ちなる方へ★★★★★

先行でPVも公開された、今作のリードトラックとも言うべき一曲。
イントロのコーラスの素晴らしい旋律からしてもうノックアウト間違いなし。
の子さんはこのバージョンをあまり気に入ってないようだが、やはり宅録版に負けず劣らずの出来。
というか後半のダンサブルな展開は完璧に宅録版越えちゃってると思う(宅録版では後半は何故かかなり音が薄かった)。
「僕は出かけるようになりました」という言葉が強く響く、2010年のアンセムとも言うべき最強のナンバー。一家に一曲。

4.芋虫さん★★★★

「みんなのうた」採用も夢ではない童謡系ほのぼのメロディに例によって「死にたいなー」というボイチェンボーカルが乗せられる曲。
シンセの透明感ある響きがなんとも言えず良く、歌詞はネガティブなのにやたら癒される曲。
後半の楽器の音の重なりとボーカルパフォーマンスは確実に宅録版よりも良い。
ただ、宅録版のアウトロの最後で良い余韻を出していたシンセが無くなったのは残念。
ちなみに宅録版のmp3ファイルのプロパティの製作年「2002」を信じればこの曲はの子さん16歳の時の作、やっぱり天才では。

5.黒いたまご★★★

原曲は完璧にぶっ壊れたリズムトラックにおどろおどろしいメロディが乗せられ、サビでネガティブな感情が爆発する凄まじい曲だったが、
ここではかなりミニマルな曲に変貌。これはかなり拍子抜け。まあ、悪くは無い。
個人的にはテクノっぽくて結構好み。ちばぎんのベースがシンプルながらかなり良い。
アウトロのコーラスは挿入の仕方のせいで原曲より怖い。

6.笛吹き花ちゃん★★★☆

ちばぎんいちおしの曲。これも1曲目と同じ感じで宅録版をかなり精巧になぞった感じ。
しかしバンド録音ならではのハネた感じがあり、それがとても気持ちよい。
の子さんの「嫌がらせ」で入れられたと思われるコーラスやシンセが抜群の浮遊感を与えている。
特にラスト数十秒の浮遊感はものすごい。もしかしてこれも宅録越え…?

7.夜空の虫とどこまでも★★★★★

インスト。
これは元々が超の付くほどの名曲で、もう余程アレなアレンジをしない限り悪くなることはないだろうと思っていたのだけれどその予想は大当たり。
むしろ宅録版にはなかったバンド要素がふんだんに取り入れられ、かなり良い出来に。
彼らの曲はどうしても宅録版と比較しがちなのですが、これは宅録版とは違う地点で名曲として発展したと思う。
曲に関しては、簡単に言えば「AphexTwin×久石譲」とでも言おうか。日本の情緒を強く感じさせるメロディが素晴らしい逸品。
ちなみにかまってちゃんスレではライブアレンジ版でなかったことに落胆する声もあった。
(ライブアレンジだとの子のボコーダーが入り、宅録版とはまた違った良さが生まれる。こっちもかなり良い)

8.通学LOW★★★★★

そして今作のハイライトとも言うべきトラックがこれ。
原曲は正直パッとしないけれどコアなファンには人気がある曲、程度の扱いだったが、
例の11月19日の大喧嘩こけら落としライブで披露されたアレンジが素晴らしく、大化けの予兆を見せ、それが的中。
完璧に宅録版越えの最高の暴走ハードコアナンバーとなっている。この曲は完璧に化けた。
特に後半の、演奏が疾走していくにつれの子のボーカルがグチャグチャにぶっ壊れていく展開は何度聴いても鳥肌モノ。
かまってちゃんファンはこのアレンジを聞くだけでもCD買う価値あり、必聴!

9.いかれたNEET★★

なんというか、宅録版を越えているわけでもないし、なぞっているわけでもないし、なんか微妙。
しかし前曲で疲れたリスナーを優しく受け止めるような配置が良い。
それにアレンジはイマイチでもなんだかんだで良い曲なんですよね、これも。

10.さわやかな朝★★★★★

原曲は登校前の憂鬱をささやくように歌う、静かな曲だったのだが、
ここではそのささやくような歌声が何故かの子さんの喉を心配したくなるような絶叫に変わっており、最初は呆然とするはず。
しかし続けて聴いているとこの絶叫により元から絶望的な雰囲気を纏っていたこの曲が完璧に救いのない曲になっていることに気付く。
やがてその絶叫を包み込むかのようなバックトラックも、朝の優しい陽射しの雰囲気を抜群に演出しているのがわかる…
とまあこんな感じで最初はネタかと思ったら実はこれも宅録版とは違う方向性で成功した曲になっていました。

11.聖天脱力★★★★

で、問題はこれ。聖歌を思わせる、崇高な雰囲気を持ったメロディに乗せて朝なのにやる気が出ないことをひたすら歌う曲。
後半のコーラスの重なりと、アウトロの電子音の美しいハーモニーが印象的で、アルバムのラストを飾るには最適の曲… なのだけれど、
実はこれ、宅録版では後半で轟音ディストーションギターが幾重にも重なり、
その隙間からシンセの美しいメロディが… という壮絶な展開をする曲で、
何より今作のエンジニアはあのBOaTの「Pills to kill ma August」を作り上げたAxSxE氏だったのでその方向で期待していたため、
かなり拍子抜け。案の定の子さんも気に入ってないらしい。
まあ悪くは無いので★採点は高いです。

ここからシークレットトラック。3曲が一つのトラックに収められています。分けてほしかった…

Sec.放課後の図書室★★☆

はい、どっかで聞いたことあるメロディですね。
これは「ロックンロールは鳴り止まないっ」の原曲。この選曲はちょっとしたサービスなのか?
音源は恐らくサイトに置いてある宅録音源と同じ。何も知らない人は「ロックンロールは~」のピアノアレンジ版だと思うんだろうなあ。
これは実はmuzieというサイトのの子さん名義のアカウントに置かれているロングバージョンが最高でしてね…

Sec.今日はとってもいい天気(?)★★★★

恐らく、上記のタイトルで「びばるげばる書店」名義で公開されていた音源。
牧歌的な曲に乗せて日常の倦怠を歌うのだが、途中「かもーん!」の一声を皮切りにいきなりノイズが流れ出す謎展開あり。
後半で入るまぬけなギターの旋律が良い。

Sec.(タイトル不明)★★★★★

不思議な電子音を軸に進む、行進曲風のリズムが印象的な曲。
メロディがとても美しく、
また歌詞も「雨が網にかかる頃/僕が生まれた/今日がとても良いような天気だったらさあ/夢を見させておくれよ」
といった感じで他の曲には無い詩情が漂っており、かなり出来が良い。後半ではクラシックの旋律を引用しつつ少し疾走感のある展開を見せる。
曲、詞ともに抜群の出来を見せる曲で正直シークレットトラックにしておくには勿体無い。

総評.★★★★★

神聖かまってちゃんのメジャーデビュー・フルレングス。
「宅録音源」という高いハードルが設けられた上でリリースされ続けた神聖かまってちゃんのCD作品は、ここまで落胆の連続であった。
まず最初に出たCD-Rは未聴なのだがやはりの子さんの理想&ファンの期待に沿えるものではなかったようである。
前作「友だちを殺してまで。」はの子さん本人が各種インタビューで「クソ」「大嫌い」「失敗作」という感想を連発、ファンも勿論落胆し、
自分もその内容の微妙さを憂いてここにかなり辛辣なレビューを投稿した(まとめサイト参照)。
限定シングル「夕方のピアノ」もやはりファンの期待には及ばず、更にその歌詞とジャケットのせいでたくさんの人の反感を買う羽目に。
(但し、このシングルには実は宅録版を越える完成度を見せたシークレットトラック「肉魔法」が収録されていた)
このアルバムはそんな苦難の歴史にピリオドを打つ快作、といって良い出来。
まず特筆すべきは、エンジニアAxSxE氏による素晴らしいミキシング。の子さんは良い理解者にめぐり会えたなあという感じ。
宅録音源をただ精巧になぞるだけではなく、宅録音源を聴き込んできたリスナーもちゃんと満足させる素晴らしい仕事をしていると思う。
つか、レビューだからこんな偉そうなこと書いてますが、正直一ファンとしてAxSxE氏にはもう足を向けて寝れません。
さすがの子さんが「もし(自分が女で)結婚するならAxSxEさん」と配信で発言しただけの事はある。
そしてもう一つ忘れてはならないのはバンドの演奏陣の技術の向上。とくにみさこさんのドラムの技術向上は目を見張るものがある。
前作や過去ライブであのへろへろな演奏をしていた彼女のモノとは思えない程、
躍動感のあるドラミングはこのアルバムの完成度を確実に高めている。
またちばぎんのベースも以前の作品より前面に出るようになったのだが、彼のベースも着実に前進していると感じた。
monoくんは彼女できて良かったなあと思う。相変わらずものすごい顔の彼だが、実は彼は顔の上半分だけは意外とイケメンなのだ。
とりあえず、今作はこれで初めて興味を持った人にも、これまでずっと聴き続けていたファンにも少なくとも自分は自信を持ってお勧めできる一枚。
前作や「夕方のピアノ」を聴いてうーん、という感想を抱いた人もこれで再チャレンジしていただけると嬉しいです。
それで駄目だったら多分バンドの姿勢や楽曲との相性が合わないという事なんだと思うんで、自分は潔く諦めます。

(後述レス)
あ、書き忘れていたけれどシークレットトラックの3曲は宅録音源です。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

24th.440-445 : 名無しのエリー2010.12.27.

1.ねこラジ★★☆

「ねこ」が「ラジ」オを聴きながら周囲の皆にバカにされつつ塔の最上階を目指す、
というストーリー調の歌詞を一昔前のアニメソング風の旋律に乗せて歌い上げる一曲。
もともとは配信で一回流されたきりの激レアトラックだったのだが、その配信の録画がニコ動にアップされた辺りからファンの間で人気が沸騰。
その人気が高じてライブやスタジオ配信でも披露されるようになり、まさかのCD化へ。
の子さん自身はインタビュー配信で「あまり好きじゃない」と発言していたのだが…
で、この音源なんだけれど正直宅録音源をなぞりすぎてて新鮮味とかはあまり無いです。印象も薄いです。

2.あるてぃめっとレイザー!★★★

ノイズや叫びや混乱にまみれたハードコアナンバーだった宅録音源を、ややすっきりとした形にした感じ。
まあ、宅録版に比べればの子さんのボーカルはおとなしいし、というかギターの音が後方に行きすぎだしこれもあんまり…
と思っていたら、ラスト12秒で唐突に演奏陣が本気出す。ここがこの曲の聴きどころ。
ところでこの歌詞、何も知らない人はどう思うんだろう…w
ちなみにこの曲の宅録版にはこの激情に溢れた曲調と歌詞をの子が(全裸で)表現したPVもあるが、
当然速攻で削除され現在のところ視聴は困難。

3.ベイビーレイニーデイリー★★★★

これも宅録音源を結構正確になぞっているのだけれど、
ピアノの崩壊具合が原曲よりも顕著でそれが雨が滴り落ちる様を表現しているようで、それがとても良い。
またの子さんのボーカルが原曲よりも丁寧に歌い上げるようなものになっており、これがとても良い。
最初は地味な印象を受けるかもしれないが、意外と原曲を超える出来だと思う。バンド演奏が合う曲。

4.自分らしく★★☆

最初の問題がこれ。自分らしく生きるということを、流麗なメロディのロックに載せて歌った名曲。なのだが、
このアルバムの音源ではかなり独特なアレンジがなされており、ざっくりと説明するとまず前半がローファイな感じ。
宅録音源でも前半はローファイっぽさはあったが、ここでは必要以上にローファイっぽさが強調されている。
後半では四つ打ちの打ち込みが入ってダンサブルな曲になる。宅録音源では逆に後半がバンドっぽくなる曲だったのでこれはちょっとびっくり。
案の定、ファンの間では賛否両論に。個人的にはどっちかといえば可。でも勿論宅録音源の方が好きです。

5.怒鳴るゆめ★☆

で、第二の問題がこれ。の子さんが一番最初に作ったとされる曲で、詞、曲ともにポジティブな異色作。
しかしこれは…どうなんだろうなあ…
変なイントロといい、なんかギターが全然聞こえない変なアレンジといい、
「つまんね」であれだけの躍進を見せていた演奏陣とは思えないほど微妙な演奏といい…
また、の子さんはこの曲でのハーモニカの存在をかなり重要だといっていたが、これでは逆に強調しすぎ。
の子さんのボーカルパフォーマンスと電子音が綺麗なアウトロがとてもよく、そこが救い。

6.最悪な少女の将来★★★★★

そんな前曲2曲の微妙さを一気に吹き飛ばすのがこのアルバムで初披露された新曲。
心の変な部分を激しく殴打されるような素晴らしいメロディに、ギターが歪みまくった激しいアレンジ。
神聖かまってちゃんの王道とも言うべきロックナンバーに仕上がっている。
の子さん曰く「個人的に好き」と語る歌詞はメンヘラ女子の痛々しい日常を仔細に描写したもので、好き嫌いが分かれそう。
なんかの雑誌で、誰かがこの曲の詞を
「ありがとうとか愛してるという言葉が氾濫するJ-POPに対する最大のカウンターソング」みたいなことを言っていて、なるほどなーと思った。
ところで「犯罪なんちゃら状態」ってなんだ?w

7.スピード★★★★☆

爽やかなメロディに乗せて「人が生きるスピード」について語る詞を字余りな感じで歌い続ける曲。
これは宅録版とは大幅にメロデイが変わっていて、ラジオオンエア直後のスレではかなり評価が分かれていた記憶がある。
個人的には十分アリ。何よりこの曲はバンド演奏が冴えまくっている。この曲がもともと持っていた焦燥感を十二分に引き出した好アレンジ。
これは全体的に宅録版とは違った良さを出すことに成功している印象。

8.男はロマンだぜ!たけだ君っ★★★★

アップテンポなシャッフル調のリズムに乗せて「怒鳴るゆめ」に負けない程ポジティブな歌詞を歌う異色作。
メロディは童謡や「みんなのうた」を思わせるような激しく郷愁を掻き立てられるもので、ここにも日本の情緒が。
これは原曲がかなり良いんで、よほど変な事しない限りは良い曲になるはず、で、変な事をしなかったので普通に良い曲。
ただ、この曲におけるちばぎんのベースはかなり平坦。こんなにはねた感じの曲なんだからもっと動きがあっても良いだろうに…
後半では弦楽器やコーラスのアレンジがかなり面白い感じになっており、全体的には宅録版に負けない出来になっている。

9.神様それではひどいなり★★★★☆

もともと「びばるげばる書店」名義で公開されていたが、
サイトが消滅し音源も同時にDL不可になり存在だけが知られるレアトラックとなっていた曲。
この歌詞は…なんか発想が凄すぎる。ただ一つ言えるのは、間違いなく日本じゃないと書けない歌詞w
曲はどこか80年代ニューウェイブのにおいがする、キャッチーだけど怪しげなピアノの旋律が印象的なロックナンバー。
シンプルな前半から徐々に音数を増やしていくアレンジが良い。否応なしに盛り上がる。
しかしアウトロの喋りは少し邪魔な感じもする。

10.僕のブルース★★★★★

今年の三月ごろに「美ちなる方へ」「白いたまご」と同時に公開された曲。
しかしPVの強烈さと相反して曲の出来は地味で、ファンの間では「イマイチでは…」と言われがちでした。
はい、化けました。宅録版で感じた「うまく言えないんだけれど、足りない…」という部分を見事に補う名アレンジ。
アコースティックギターを中心にしたのは間違いなく正解。メロディも結構変わってるんだけれど絶対こっちのが良い。

11.ぽろりろりんなぼくもぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーん★★★★

過去音源のリメイク。経緯は「神様それでは~」と同じ感じ。ただ、の子さんはここが初公開としている。あれ?
これはイントロのヘリコプターみたいなギターの音からは想像できないほどキャッチーでポップな曲。
80年代のブルーハーツの影響下にあるパンクバンドみたいな曲、という印象を受けた。
歌詞も支離滅裂寸前だがとてもポジティブで、かまってちゃんに変なイメージを抱いている人にも安心してお勧めできる感じ。
あとこの曲の聴き所はサビのちばぎんの「らーらんらんらんらんっ」という能天気なコーラス。

12.いくつになったら★★★☆

これは宅録版の方が好きかな。原曲のホワイトノイズ寸前のギターで美メロを奏でるという発想が好きだったので。
でもアレンジの完成度という点で言えばこれもなかなか。あと、の子のボーカルはこれも歌い上げる感じで良い。
実は最初に発表された曲順ではこれがラストの筈だった。これがラストならなかなか良い感じで締まるんだけどなあ…

13.口ずさめる様に★★☆

もともとが爽やかな曲なのだが、このアレンジは必要以上に爽やかさが強調されていて、ちょっと違和感。
あとアウトロのメロディはベースラインとか結構変わってるんだけれど、個人的にはここも違和感しか覚えなかった。
の子さんはこの曲の出来を気に入ってないらしい。だとしたら何故ラストに…?

Sec.海老の世界★★★★★

シークレットトラックの宅録音源。
この曲がまた強烈で、前半2分はサンバの陽気なリズムに能天気なメロディが乗っかってるのだが、歌詞に違和感。
そして曲のテーマが堕胎だということが歌詞から解かった瞬間、曲調が一転。
早回しされた「堕ろせ」とか聴こえる会話、美しいピアノ、重々しい叫び声が引っ掻き回され、その末に聴こえるのは胎児の断末魔の如き絶叫。
そこから堕胎された胎児を弔うかの様な壮大なアウトロが始まる。金属音のような、鐘のようなシンセの音色が不気味ながらも美しい。
ちなみにこのアウトロには長い長いの子の語り+歌が入っているが、内容は良く聞き取れない。
堕胎が殺人であるということを、歌詞だけではなく「曲」で思いっきりリスナーに突きつける異色の曲。
正直の子さんがここまで生々しい曲を作るとは思ってなかったので、心底驚いた。
それにしても「白いたまご」といい、この曲といい、の子さんは「堕胎」という行為について何か思うことがあるのだろうか。

総評.★★★☆

「つまんね」と同発のフルアルバム。
こちらもメジャーで出る予定だったのだが、例の事情によりこのタイトルではワーナーから出せないことになり、
急遽インディーズ流通での発売となった。
こちらはバンドサウンド中心のアレンジが成されており、「友だちを殺してまで。」に近い感触。
ただ、「つまんね」はかなり手放しで褒めてしまった盤だが、こちらはどうしても冷静にならざるを得ない。
というのも、アレンジ面で失敗した曲がこちらに集中している印象を受ける。
それが顕著なのが「自分らしく」「怒鳴るゆめ」か。また、「たけだ君」も自分は褒めたがちばぎんなどは気に入ってないらしい。
しかし新曲の出来はとても良く、またバンドであることを生かした曲も多く出たため、結果的にはこれも良盤となった。
むしろアジカンとかエルレとかのロキノン系のギターロックを聴く子なんかは「つまんね」よりこれを聞くほうが良いかも?
でも自分がお勧めしたいのは「つまんね」の方だなあ、という印象。
何度も言うようだけれどこっちも凄い出来が良いし今年聴いた新譜の中でもかなり良いほうに入るけどさ。
それにしても「海老の世界」は本当に凄い。ダウンロード版だとこの曲は聴けないみたいなので、是非CDで。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

25th.515-519 : 名無しのエリー2011.09.13.

1.グロい花★★★★☆

このアルバムのための新曲…ではあるが、実はびばるげばる書店名義で発表された「ののの物語」という原曲がある。
三拍子のリズムに乗せてポップでキャッチーながらとんでもなく壮大なメロディが炸裂する曲。
基本的なメロディラインは同じだが、今回バンドで録音されるにあたって大幅にリアレンジされている。
の子さんが「ついにデモ超えたかなと思います」と語るだけあり、曲は破格の出来。
特にアウトロのコーラスがだんだん爆音になる展開は圧巻。遂にバンドでしか出来ない表現を得た感じ。
しかし歌詞が中途半端にメンヘラ路線で、個人的にあまり好みじゃない…。

2.22才の夏休み★★★★

「23才の夏休み」の原曲で、実はかなり前からある曲なのだがPVがyoutubeで発表されたのは去年の夏というややこしい経緯がある曲。
イントロからいきなりシンセが鳴り出したりギターを前面に出したりしてかなりポップに仕上げている。
それによりこの曲が本来持っていたメロディの良さがよく引き出されている。好アレンジ。
しかしミックスが異常。間奏なんかは音に圧倒されそうになる。CDで聴く事を強くお勧めする。
だが、曲の締め方(アウトロではなく、最後の最後)は宅録音源の方が良かったように思う。

3.夕暮れメモライザ★★★

初出は前作二枚を同時購入してはがきを送ると貰えた特典CD収録の宅録音源。
タイトル通り「夕暮れ」のやるせなさと切なさと人生の悲哀を叙情感たっぷりに綴った佳曲。
NHKでテロップつきで「エロビデオ」という言葉を流す事に成功した曲でもある。
ぶっちゃけ印象薄い。アレンジはファンの間では賛否両論。個人的にはそんなに悪くないとは思うが、疑問に思う点も多数。
特にアウトロの最後のベースラインの改変は宅録音源を聴き慣れている身としては違和感しか覚えなかった。
ミックスは声にフェイザーをかけたり、「ファッキュー」だけエコーをかけたりとちょっと遊んでいる感じもする。

4.コタツから眺める世界地図★★★★★

「エリオをかまってちゃん」名義で製作/提供した曲のセルフカバー。
幻想的で哀愁たっぷりのメロディの上をアニメキャラを意識した不思議な歌詞が跳ね回るポップチューン。
これは文句なしの出来!原曲で感じた不満が全て氷解する完全無欠のリメイクとなっている。
まず木琴のか細い音にストリングスがすっと入ってくるイントロからもうノックアウトされる。
原曲とは比べ物にならないぐらい音が分厚いギター、の子のボイチェンボーカル、
そして音が幾重にも幾重にも重なった重厚なアウトロが素晴らしすぎて思わず思考停止する。
しかしこれを聴くと「の子の曲はやっぱりの子が歌うべきなんだろうなぁ」と思ってしまう…

5.映画★★★☆

原曲は以前ネットで公開されていた。前述の特典CDにも収録されている。
面倒なので説明は省くが、前作でいう「ねこラジ」に近い経緯を持った曲。
かまってちゃんの曲では珍しい、というか唯一の?後ろめたさ一切無しのラブソング。ちょっと恥ずかしい。
一切の淀みのないポップで美しいメロディはこのバンドを嫌っている人にこそ聴かせてみたい出来。
この曲はバンド演奏との相性が抜群に良く、宅録音源よりもはるかに良い。
でもアルバムの流れとしてはちょっとここでダレてしまうのが残念。

6.僕は頑張るよっ★★☆

死への恐怖を見据えた上で前に進む事を表明する歌詞が印象的な曲。
メロディがひたすらに優しい。聴いているだけで胸を締め付けられそう。
詞の相乗効果もありうっかりしていると泣いてしまいそうになるほど感動的…だったのだが、これは微妙。
というか実際の出来は全然悪くないんだけど、いかんせん宅録音源が名曲過ぎた。
特に宅録音源のアウトロは神が懸かっていたのだが、ここではちょっとスケールが小さくなった感がある。
まあこっちを宅録音源よりも気に入っている人も多くいるし、本当に出来は悪くないのだが…。

7.制服b少年★★★★

原曲はニコニコ動画の楽曲配信サイトmf247でのみ公開されていたもの。
しかし被害妄想全開の歌詞と、シンセが強調されたニューウェイヴ色が強く完成度の高い作曲でファンの間では人気があり、
去年のライブでも既にセットリストに組み込まれていたりした。
ここではアルバムのカラーに合わせたのかバンド色の強いかなりストレートなアレンジになっている。
当然のように賛否両論。個人的には曲の持つ獰猛さが強調されている感じで十分良いと思う。
不快な高周波ノイズがほぼ曲中通して鳴っていて、それがいい意味で違和感を演出している。

8.死にたい季節

半ば黒歴史と化した「友達を殺してまで。」収録曲のリベンジその1。
ぶっちゃけます。失敗してます…。
音は確かに厚くなったし、ミックスも前回よりもずっと良い。もちろん演奏力も上がっているのだけれど、
肝心のアレンジが前回とほぼ変わらないため前述した利点をあまり生かしきれていず
再録した意味がよくわからないという悲しい事態になっている。
アウトロの轟音展開は再現度高くて良いとは思うのだけれど…これもバンドでは宅録を越えられない一曲か。
この曲の友殺バージョンも個人的にはそんな不満に思ってないし、これより「学校に行きたくない」やってほしかった…

9.バグったのーみそ★★★☆

いきなり不快なノイズで幕を開ける。今回一番派手にリアレンジされたのはこの曲か。
宅録音源はひたすらにノイジーでブレイクビーツが飛び回るカオスな曲だったのだが、
ここではグッと音数を絞られただけではなく、リズム隊がかなりファンキーになっている。最早完璧に別物。
恐らく宅録音源で大量に飛び回っているブレイクビーツを再現できないと判断して
このような大幅なリアレンジをするに至ったのだろう。
好き嫌い分かれそう。個人的にはアリ。むしろ原曲より好きかもしれない。
歌詞は一見面食らうが、よく読むとちょっと共感する人多いのではないだろうか。

10.23才の夏休み★★★★

「友達を殺してまで。」収録曲のリベンジその2。
最初聴いた時はもちろんあの「友殺」の最低なバージョンよりはずっと良いけど
やっぱりこれも再録した意味ないんじゃないか…とネガティブな感想を抱いたのだけれど、
ずーっと聴いているうちに随分と素晴らしい出来になっていることに気が付いた。
特に何も捻っていない率直なアレンジが何故か感動的。この曲のメロディにすごく合っている。
この曲のポップソングとしての完成度の高さを改めて実感した。
リベンジ成功!ここまで長かった…。

11.26才の夏休み★★★★★

ボーナストラックの宅録音源。しかし今回は隠しトラックではなく存在が発売前に告知されていた。
ライブで始めて発表された時は演奏に至る経緯が少しばかり特異なものだったため、スレが騒然となった。
曲としてはの子の宅録音源としてはかなり異質な音作りとなっている。深ーいエコーがかかったドラムが印象的。
メロディはといえば、普遍的なポップ。ちょっとフォークっぽい。その上にはやけに現実的な歌詞が載せられる。
これはメジャーに移籍したあとの出来事を歌っているのだろうか?しかし何故か叙情的。リリシストの子の本領発揮。
後半では電子音が幾重にも重なり、美しくも異様な音世界を構築している。

総評.★★★☆

奇行のせいでメロディーメーカーとしての存在がなかなか知られにくい神聖かまってちゃんの通算四枚目のアルバム。
というか四枚目って早いな。
初めてCD出したのが2010年、つまり去年でその年の内に三枚、そして今年はこれ以外にも地味にコラボシングルも出している。
もちろんの子単独の新曲も数曲発表された。
さらにツアーで全国を回っているし、初の民放登場も果たした。動きすぎ。オワコンって言ったの誰だ。
まず、一聴してみて普通の良盤を出してきたなーというのが個人的な感想。
もちろん「つまんね」ほどコンセプチュアルではないし、あの圧倒的な統一感は無いのだけれど、
一枚のアルバムとしての流れは悪くない。この曲順には不安もあったが実際聴いてみると意外と良かった。
過去三枚に比べて、かなりポップに仕上げてきている印象。「夏休み」2曲なんかはそれが顕著。
の子が「自分がやりたいのはポップロック」と公言し続ける意味が良くわかる一枚。
しかしアレンジは曲によって賛否両論なものが多い。よってアルバム全体の評価もファンの間ではかなり揺れている。
個人的には期待してた「僕は頑張るよっ」と友殺リベンジ「死にたい季節」が微妙だったという点と、
全体的なボリュームに少しだけ不満を感じたが、それ以外は総じて問題ない出来だと思う。
ものすごい傑作でもないけど、明らかな失敗作でもない。無難ってほど普通でもない。
ポップな作品を好む人にとっては最高傑作になるかもね。
とりあえずテレビを見て興味を持った人にはちょうどいいアルバムだと思います。
1曲目の歌詞が受け付けなかったら一回飛ばして2曲目から聴いてみても良いと思います。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

27th.359-361 : 名無しのエリー2013.10.24.

1.知恵ちゃんの聖書★★★

YouTubeでPVが20万再生されたメジャーデビュー曲でかまってちゃんの代表曲。
なんですがデモの方が衝動と激情に溢れていて、バンドverはいまいちパワー不足。バックの演奏は頑張ってはいるんだけど。
さらに許可が下りず歌詞の一部が無音に。落胆したファンも多いはず。
でも曲自体は悪くないのでこの評価。

2.仲間を探したい★★☆

新曲。ストレートに少年時代の友情を歌った歌詞が良い。メロディも絶品。
ただ、Cメロでの無理してる感じの歌い方と全般にかかっているコーラスがしつこい。せっかくの新曲なのに残念。
PVは歌詞と合間っていいんだけど。

3.友達なんていらない死ね★★★★☆

ボイスチェンジャーを通した声で、
「ショットガンであいつの頭ぶち抜いて シチューで食べたい奴がいる」なんてドン引き必死の歌詞から始まる。
サンバを彷彿させるポップロックなメロディではあるが、デモ版よりピアノが強調されている。
他の楽器もしっかり自己主張されており、デモより良い出来。
ギターは引っ込んだけどライブでもピアノの旋律が強調されており、筆者的にもこっちの方が好み。
「秋の空がとても 綺麗だ」の所でふっと静まってからの展開は何度聞いても好き。
ただラストは無理に終わらせずフェードアウトでも良かったかも。

4.コンクリートの向こう側へ★★★★

歌詞は「コンクリートの向こう側へ沈む 精神的にはさ 安定してるはずなのにさ」これだけ。
デモでは、間奏でコンクリートを削っていくようなノイズや絶叫が使われ、再録されてどうなるのかと期待されていたが
なんとまるまる柴さんのバイオリンに取って代わっておりファンの間で賛否両論に。筆者的にはアリかな。
天使と共に天に召されて行く感じのメロディ・アレンジが好き。
ちなみに諌山創氏(進撃の巨人の作者)が「一番好きな曲」と発言したとか。

5.ベルセウスの空★★★★

イントロをちょっと削っただけで後はデモをなぞってバンドっぽく仕上げました、ってな印象。
ですがこれがなかなか良い。激しさは薄れたけれど改めてメロディの良さが浮き彫りになっている。
Cメロの良さはかまってちゃん屈指。シングルにしても良かったのでは。
ちばぎんのベースがここに来て活躍。

6.雨宮せつな★★

2011年12月の新木場公演でまさかの一曲目を飾った曲。こちらもデモをなぞってバンドっぽくしました。ってな印象。
サビが裏声なんですがそれだけ、ってな感じ。デモよりはマシ。
余談だが良い子は曲名ググるなよ!絶対だぞ!

7.2年★★★☆

こちらもデモをなぞって(ry ただ歌詞はちょこちょこ変わってるとこがあり、ギターを前に出したアレンジは成功。
デモではピアニカが前に出過ぎてたのですがこれは良い。かまってちゃんらしくない(失礼)前向きな詞も良い。
こうゆう曲が増えればもっと売れると思うんだけどなー

8.らんっ!★★★★

今作で初音源化の新曲。シングル候補だったという噂もあったらしい。
前半は前曲と似たバンドサウンドで進んで行き、2:30付近からピアノが出てきて曲が加速していく展開がかっこいい。

9.鳥みたくあるいてこっ★★★☆

鳥の視点から強く生きていくことについて歌う、の子さん曰く「化けた」と語る曲。
友達なんて~以降影の薄かった鍵盤がここに来て息を吹き返したが如く活躍。
デモでの余計な音を削ぎ落とし、無難なバンドサウンドになった。
過去曲で多用されたイントロのドラム(23才の夏休みや映画でのアレ)を外したのも個人的に良し。
アウトロのキレキレのギターソロもかっこいい。ただ無難すぎてもうちょっと冒険しても良かった気もするが。
尚、熱いハートがそうさせないよ(知恵ちゃんの聖書c/w)のアウトロでも、この曲並のギターソロが聴けるので是非。

10.花ちゃんはリスかっ!★★★★★

今作のハイライト。
イントロでの不気味なシンセから怒涛の疾走感溢れるナンバー。ピクシーズを彷彿させるかのようだ。
バンドサウンドもここに来て極まっており、完全に原曲越え。是非とも一聴を。

Sec.まぬけ

まんま間抜けなヒップホップ調のメロディに泥酔してるかのように叫びまくるの子さんのボーカルが乗る。
さすがにふざけすぎだなぁ。かまってちゃん作品のシークレットトラックのクオリティには定評があったのでちょっと拍子抜け。
最後の「フォー!」の叫びはどうしても吹く。

総評.★★★★☆

新木場でのみさこブチ切れ大げんかライブ(今思うとこれがきっかけで人気が下降していったのだろうか)、
淫行疑惑、TVの生放送での放送事故スレスレの暴走など音楽業界での話題に事欠かない神聖かまってちゃんの4th。
奇行諸々のせいで音楽性がなかなか評価されない彼らだが今作でもその高いメロディセンスと叙情性と狂気が混じり合った詞世界を展開。
バンドとしての力量も上がってきており、かねてからの課題でもあったデモ音源との差も埋まって来ているように思える。
ライブでサポメンとして参加しているバイオリンの柴さんの存在も大きい。
同業者だけでなく芸能人にもファンを公言する人が増えており、これからの活動にも期待したい。
個人的にそろそろ「夜空の虫とどこまでも」を超えるインストが聴きたいが「聖マリ」が次作以降どうなるのか気になるところである。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

27th.473-477 : 名無しのエリー2014.10.02.

1.オルゴールの魔法★★★

サンプリングで洋楽と思われる女性ボーカルの音源と不穏コーラスを使ったイントロに引き込まれるオープニング曲。
今までにない新しい側面が見える。だが、の子が堀ケンのような歌い方で入ってくるのが残念。
曲の世界観に合わせ、ボイスチェンジャーを使ったりもしくはインストにしてしまってもよかったかもしれない。

2.ズッ友★★★★☆

かまってちゃんなりのJ-POPの王道とも言えるシングル曲。
このアルバムではシングル収録バージョンよりも音質が良い気がする。他スレでも上がった話題ではあるが、高音域の聴こえ方が全く違う。
興味のある人は聴き比べてみては?

3.ロボットノ夜★★★★

こちらは配信限定シングル曲。
2:27あたりからの狂気の旋律が凄まじい。夢のような宇宙のような空間にいる気分に浸れる曲。
前作収録の「コンクリートの向こう側へ」同様、現実から逃げたい時に聴くのがオススメ。

4.新宿駅★★★★

今作のリードトラック。
ポップな曲調でサラリーマンの心情を歌い上げる曲。初期の頃ニートの心情を歌い上げていた彼らの進化が伺える。
サビの「ちかれてない?」が強烈に耳に残る曲。

5.おかえり★★★

7年ほど前のほんとに初期の曲である。なぜこのタイミングでアルバムに入れたかも不明。
の子の弾き語りで始まり途中からバンドメンバーが入ってくる。
カントリー調と言うのだろうか?サイモン&ガーファンクルのようなほのぼのした曲。
だが終盤で突然リズムが崩れてとんでもない曲になる。

6.背伸び★★

アルバムリリース前にかまってちゃんのライブを撮影している竹内道宏氏が「新たな代表曲」と称し、
何度も名曲だとTwitterで絶賛していた曲。
しかし、蓋を開けてみると至って平凡であった。
『死にたいとか消えたいとかさ lalala言葉足らずが吐き捨ててく』という歌詞は
過去にあれだけ死にたい消えたいと叫んできた彼らが精一杯背伸びした歌詞だと思う。
個人的にはこのフレーズ、あまり好きではない。
アルバム発売前に「新宿駅」と共にカラオケ配信されていたので今作の準リード曲ともいえる。

7.彼女は太陽のエンジェル★★★★★

これかなり良いです!
タイトル見た時は「B'zのパクリかよ(笑)」と思ったけど違いました。
この曲でも洋楽らしき女性ボーカルのサンプリングが使われていて、曲中での子のラップとうまく溶け込んで化学反応を起こしている。
今作で最も実験的かつ最強な曲。

8.ひとりぼっち★☆

これこそアルバムに入れた理由が全くわからない。
元々メジャーデビューアルバム『つまんね』のシークレットトラックとして
宅録音原で収録された「もしもこんな時ひとりぼっちだったら」と言う曲だが、
今回バイオリンアレンジが加わり、元から美しかったメロディを更に引き立てることに成功。

9.フロントメモリー(feat.川本真琴)★★

これアルバムに入れなくても良かったんじゃないの? ボートラでの子のボーカルバージョンもあるし
YouTubeでの再生回数も半年で100万回に迫る勢いで、各方面で話題にもなったじゃないか。

10.だいじょぶわないじゃん

捨て曲...だなと個人的に思った。
初期の曲調を彷彿とさせるが、これは狙ったキチガイに思える。
の子のシャウトも痰を吐く病人のようで気持ち悪い。

11.砲の上のあの娘★★★★

なぜアレンジしたのだろうか。
デモ音源だったら迷わず満点にしたほどの良曲だがCD音源はあまり好みではなかった。
元々 ボカロっぽい曲調ではあったが、の子の歌い方がさらにボカロチックになっている。
少々残念。

12.フロントメモリー (の子vo.ver)★★★★☆

いろんな意味で注目されていたボーナストラック。やはりこの曲はの子に歌ってもらった方がいい。
しかしデモの音像が広がっていく様な不思議なイントロが全く再現されてないのは残念。
だがボートラにしてはなかなかやってくれる。
今回は、今までの全アルバムに収録されていたシークレットトラックは無しにこれで全曲終了。

総評.★★★☆

神聖かまってちゃん 1年10ヶ月ぶり(各メディアでは待望感を強調するため"およそ2年ぶり"とアナウンスされる。)の6thアルバム。
前作『楽しいね』に比べると全体的にまとまりはない。かと言って3rdアルバム『みんな死ね』ほどバラエティに富んではない。
収録曲のほとんどは J-POP的な明るい曲。ジャケットもかなりポップで、今までのアルバムと並べると明らかに浮いている。
売れ線に走ったか?と思いきや、ついこの間デモが発表された新曲「犯罪者予備君」では過去のかまってちゃんに戻った感じがする。
レコーディング風景が配信され、アルバム収録が期待されていた「マイスリー 全部ゆめ」「聖マリア記念病院」は収録が見送られた。
自作以降どのように化けるのか、楽しみである。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

27th.481-484 : 名無しのエリー2014.10.07.

1.オルゴールの魔法★★★★☆

女性ボーカルがサンプリングされたイントロに、今回のアルバムが今までとは違った趣になっていることを予感させられる。
ただ、かまってちゃんお馴染みの無駄に壮大なコーラス隊やどこか切なさを感じるキャッチーなメロディは健在なので、
今までの路線を踏襲しつつ、それをブラッシュアップしたような印象。
この曲は今作中、一二を争う出来だと思う。

2.ズッ友★★★★

5,963枚限定でリリースされた、通算5枚目のシングル。かなり売れ線に走っている印象。
かまってちゃんに対するパブリックイメージを壊そうとしているのが伝わる。
ただ、だからといってかまってちゃんらしさが損なわれている、ということはなく、
上にも書いた壮大なコーラス隊も、の子らしいキャッチーなメロディも健在。
MVはなぜかBLがテーマになっている。せっかく曲はまともなのに勿体無い…。

3.ロボットノ夜★★★★☆

配信限定でリリースされた、通算4枚目のシングル。2年前にデモ音源が公開された楽曲のバンドバージョン。
CD化される以前からライブで頻繁に披露されていたが、その時点から既に完成されていて最近ではライブでの定番曲となっていた。
みさこ(Dr)とちばぎん(Ba)のリズム隊や、mono(Key)の狂ったようにひたすら繰り返される旋律も、
どこをとっても演奏うまくなったなあ、と思う。

4.新宿駅★★★★☆

MVも制作された今作のリード曲。
「サラリーマン応援ソング」的な触れ込みがされていたが、そういった趣旨の曲は以前にも「おっさんの夢」という曲があった。
何にせよニートだった頃の鬱屈した気持ちを吐き出していた頃からすると随分成長したなあ、と思う。
サビ頭の「ちかれてない」が耳に残るが、これは「疲れてない?」の変化形なのか。
最後にサビを繰り返さずにエピローグ的なメロディで締めくくるのが感動的。

5.おかえり★★★☆

バンドが結成されるより前の頃の楽曲のバンドバージョン。
最近のライブで何度か披露していたので収録したのだろうが、正直古すぎて流れから浮いているので数合わせ的に収録したようにも思える。
2分半あたりから不穏な雰囲気になり、バンドの演奏がフェードインしてくる所からは結構カッコよく仕上がっている。
そこ以外は完全にの子の弾き語りになっている。

6.背伸び★★★☆

かまってちゃん結成当初からカメラマンとしてバンドのライブを撮影している竹内道宏氏がTwitterで絶賛していた楽曲。
バイオリンを導入した厳かな雰囲気のロッカバラードで、これもバンドの成長が感じられる楽曲なのだが…
如何せん、の子の歌が曲の雰囲気を壊してしまっているようにしか思えない。
こういう正統派なバラードではもう少し歌い方を工夫したほうが良いのでは。
歌詞は過去の自分を「背伸び」していたと言っている内容。
「消えたいとかさ死にたいとかさ lalala言葉足らずがさ吐き捨ててく」
―この一節はまさに成長と言えるのでは。

7.彼女は太陽のエンジェル★★★

全編ラップ調の楽曲。
最近のデモ曲でDTMを導入していたのでバンドでもやってみようといった感じで作られたのかかなり実験的なサウンドに仕上がっている。
中盤、またもやサンプリングボーカルが入ってくる。
ファンの間では高評価のようだが、これはまだまだ遊び曲の域を超えてないなあと。
というか、そもそもの子はDTM向いてない気がする。

8.ひとりぼっち★★★★

これもバンド結成以前の楽曲。デモバージョンはアルバム『つまんね』のシークレットトラックとして収録されていた。
「おかえり」同様、ライブで何度か披露していたので収録されたのだろう。
「おかえり」は古すぎて浮いていたが、これは他の曲と遜色ない出来。うまくバンドバージョンに仕上げられている。
ラストが若干クドい気がするものの、バイオリンを導入したアレンジはなかなか良い。

9.フロントメモリー(feat.川本真琴)★★★★

4,946枚限定でリリースされた、通算3枚目のシングル。昨年の夏にデモ音源が公開された楽曲。
バンドバージョンとして再録するにあたって、川本真琴をゲストボーカルに招いている。
ボーナストラックとしての子ボーカルver.が収録されているので、どちらか片方だけ収録すればよかったのに…と思う。
楽曲自体は「頑張れないよ 頑張れないよ」のリフレインが耳に残る、かまってちゃんらしいサマーソング。

10.だいじょぶわないじゃん★★★

iPhoneアプリで作ったデモ音源のバンドバージョン。
原曲はメランコリックな雰囲気の曲だったのを何故かハードロック風のアレンジにしてしまった。
これは今作一番の改悪。の子のボーカルも高音域が耳障りでどうしてこうなったとしか。
まさにだいじょぶわないじゃんな仕上がり。

11.砲の上のあの娘★★★★

昨年1月に発表されたデモ音源のバンドバージョン。
元々良曲だったのでバンドバージョンになってもまずまずの出来に仕上がっている。本編最後の楽曲としては無難な出来だと思う。
最後のあたり絶叫するパートがあるのだが、本人ですら苦しそうに歌っているのでボイチェン使って正解だったと思う。
この曲に限ったことではないが、なぜかアウトロがクドい曲が増えた気がする。

12.フロントメモリー (の子vo.ver)★★★★

ボーナストラック。
素直にシングルバージョンのオケにの子のボーカルを乗せればよかったものを
イントロをデモ音源のアレンジに近いものにしている上に
そのアレンジがこれでCD化しちゃうのかという出来なのでもう少し作り込んで欲しかった。
この曲があるので今まで毎回あったシークレットトラックは今回初めて無くなってしまった。
にしてもやはりさっきフロントメモリー聴いたばっかりだからやっぱり余計な気がしてしまう。

総評.★★★★

「神聖かまってちゃんマニフェスト2014」(3月:3枚組DVDリリース、4~6月:シングル3ヶ月連続リリース、8月:アルバムリリース)として
今年元日に掲げられたマニフェスト達成を告げるアルバム。実際には8月ではなく9月になってしまったが。
全体的に前作『楽しいね』ほどのまとまりはなく、『楽しいね』がほとんど★4つの楽曲で構成されているとしたら、
『英雄syndrome』は★5つから★3つにバラけているような印象。簡潔に言えば出来の良い曲とそうでない曲の落差が激しい。
ただ、「オルゴールの魔法」や「新宿駅」などで見られた成長は今後の作品にどう落とし込めるか楽しみである。
ちなみに今までのアルバムは全て母音が「え」で終わる法則があったものの
(『友だちを殺してまで。』『つまんね』『みんな死ね』『8月32日へ』『楽しいね』。本人たちも意識してタイトルを決めていたと発言していた。)
今回初めてその法則が破られた。『syndrome』の「e」を「え」と考えることもできるが。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

28th.219-223 : 名無しのエリー2016.09.29.

1.きっと良くなるさ★★★☆

以前のかまってちゃんだったら想像のつかないようなポジティブ応援歌。
テンポよく1番、2番が進みラスサビに突入する王道的な仕上がり。
正直最後の「きっと良くなるさ~」を連呼するのはしつこい。
前作収録の「新宿駅」でも感じていたことだが、せっかくキャッチーな曲を書いてもそれでは台無しだ。
弾き語りで披露した際の2分半程のバージョンの方がしっくり来る。

2.僕ブレード★★★

前身バンド「びばるげばる書店」時代の楽曲「へにゃブレード」をアレンジしたもの。
AmとGmのシンプルすぎる2コードに乗せての子がシャウトしまくるパンキッシュな1曲。
ちなみに、「Right-on 夏の衝撃祭2016」CMソングで、かまってちゃんキャリア初となるCMタイアップ曲だ。
ライトオンよくこの曲採用したな...w 落ち着いて歌詞読んだら狂気の沙汰だぞ...

3.そよぐ風の中で★★★★

「僕ブレード」からは打って変わってミディアムなポップバラード。このような曲も以前のかまってちゃんでは想像できなかっただろう。
今作はいつも以上にアコースティック色が強い(実際 リリースイベントやネット放送でのプロモーションもアコースティック編成で演奏した)のだが、
この曲はまさにそれを象徴するような仕上がりだ。
歌詞では、過去に死にたいと叫んでいたの子が鉄道自殺について触れるような表現もあり実に感慨深い。

4.リッケンバンカー★★★☆

この曲も前身バンド・びばるげばる書店の「リッケンバッカー」のアレンジである。
2015年夏に自作PVとデモ音源がYouTubeにアップされ、
親友でもあるセカオワ深瀬に「の子は夏の曲を作るのがうまいね」と評された爽やかナンバーである。
また、過去に「知恵ちゃんの聖書」で「当たり前田のクラッカー」という歌詞を入れたら
前田製菓からクレームが来て無音処理されるという事件があり、それ以来の子は微妙に商品名などは1,2文字イジるようにしている。

5.たんぽぽ★★★★☆

こちらもびばるげばる書店時代の「知らんぷり」のアレンジである。
何と言っても歌詞がいい。「錆びついた髪 汽車に絡ませて今夜僕は風を枕にするよ」
これはたんぽぽの綿毛が旅立って行く様子ともとれる。
詩情溢れる歌詞を引き立てるように入り込むバイオリンも効果的だ。

6.drugs,ねー子★★☆

かまってちゃん初期(2009年)にデモ音源とPVがアップされ、ファンの間ではアルバム入りが長らく待たされていた。
まあ、いろんな意味で初期衝動溢れる仕上がりだ。
タイトルのねー子は歌詞にも出てくるネコと"やるきねー子"のダブルミーニングだが、
drugsはそのままドラッグという意味だろうか?アブねーアブねー。

7.ロマンス★★★★

こちらは「リッケンバンカー」と共にYouTubeにアップされた最近の曲。
彼らのアルバムで言うと「楽しいね」(2012)あたりにありそうなボイスエフェクターを使用したコーラスが印象的なホーリー系の曲だ。
1番、2番と「ごめん、ねえ」「悪いんだよ僕が」などとひたすら謝罪の言葉を連呼しているのだが、
終盤にさしかかるところで相手を「レイプして殴り続けてく」などの衝撃的な歌詞も出てくる。
最後の狂ったように連打されるキーボードもやけに怖い。

8.天文学的なその数から★★★★☆

最後に王道ポップロックナンバーを持ってきてくれた。
七夕をテーマにして離れてしまった「君」への思いを募らせているという、前曲「ロマンス」よりもロマンチックな曲だが、
サビでの子が「会いたくて」と繰り返すのも意外性があって面白い。
また、ラストでは今までコーラスをやってきたちばぎんのボーカルソロもあり、実験的である。

総評.★★★★☆

ベストアルバムのリリースやTHE BLUE HEARTSのトリビュートアルバムの参加を経て実に2年振りとなるオリジナル作品。
曲単位で見るよりもミニアルバムとして通して聴いた方が飲み込みやすいと思う。
前フルアルバム「英雄syndrome」ほどJ-POP寄りではなく、今作こそ本当の意味でメジャーシーンに殴り込める作品になっている気がする。
今までCD音源よりも自作のデモが好きだと言っていたの子が何度も「買って欲しい」「オリコン1位にしたい」と発言したため、
本人にとっても自信作なのだろう。
しかし一つ思ったのは夏をコンセプトにしているのなら、同じテーマの「8月32日へ」の方が夏作品としてはオススメである。
また、初期曲がだいぶ多いのが人によっては気になると思うし評価の分かれどころである。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)