* アーティスト名 : りっぷ・すらいむ

15th.465-468 : 名無しのエリー2007.08.21.

1.~Introduction~ CHICKEN (feat. Breakestra)

ジャジーなトラックに乗せてメンバー紹介。

2.By the Way★★★

アカペラで始まるが、だんだん一曲目の流れを引き継ぐ心地よいホーンとスクラッチが絡む。

3.Tokyo Classic★★★★

ゲーセンによくある陽気な音ゲーから流れてそうなトロピカルなループ。一気に南国ムード。
というか本当、ベタなぐらいリゾート気分。途中に「ラ~ララ~」というトボけたコーラスがそれを助長。
皮肉交じりのSUのライムに痺れ、RYO-Zの「I wanna dance with you la chachacha」にズッコケ。

4.楽園ベイベー(Album Version)★★★★

大ブレイクしたあの曲。まだまだ南国ムードは続く。FUMIYAのトラック作りの才能が冴え渡りまくり。
これ、全部サンプリングなんだよな…。浮遊感のあるシンセとぶっとい低音が気持ちよすぎる。
トローンとさせておきながら途中でふと目が覚めるような、中盤のブレイクの部分もキモ。
ナンパ失敗した情けない情景を描き、「イメトレだけでまた今日もオナる~」とまでライムしている。
PESの声にすら和める、ヒップホップなんだけどヒーリング系ミュージックにも通じるような癒しのトラック。

5.Case 1 STAND PLAY★★★

「リップスライム」と聞いて多くの人が思い浮かべる声の主、PESのソロ。
タイトルが示すように、通常のリップスライムの楽曲でもあの声で時に全てを持っていってしまう感のある彼。
こじんまりとしていて地味なトラックだが、奇妙さと可愛さを併せ持ったこの声に合っているのでは。

6.Case 2 MANNISH BOY(続Zeekのテーマ)

RYO-Zソロ。古き良きソウルナンバーのパロディーか、それとも真剣に歌っているのだろうか。
物凄く面白い表情で歌う彼が想像できるのでおそらく前者だろう。あっという間に終わる。

7.FUNKASTIC★★★★

燃えよドラゴンのテーマをサンプリングしたファンキーなトラック。
ギターのリフ聴いてるだけでどんなリズム音痴でもなんとなく体が動いてしまう。
冒頭のサビからRYO-Zのパートに転がり落ちる瞬間がとてもカッコいい。絡むピアノも絶妙。
各ラッパーの個性をしっかり活かそうとバースごとに奇怪な音を入れ替わり立ち替わり詰め込み、
間奏では自分のスクラッチの腕前もちゃんと魅せるFUMIYA、最年少だからして先輩を立てつつも、どこか裏番長の雰囲気。
それにしても曲の雰囲気を一瞬で自分のモノにするPESの声、強烈すぎる。

8.奇跡の森 (feat. Hirotaka Mori)★★

シンガーをフィーチャーした曲。
一曲目や二曲目と「FUNKASTIC」を混ぜたようなトラックなので、少々飽きが来る頃か。

9.Case 3 スーマンシップDEモッコリ★★

SUのソロ。タイトル通り、卑猥なリリック。
リップとは一線を画す、ややハードコアなトラック。SUらしさは良く出ているような。
途中「音飛び?」と思うかもしれないが、音飛びではない。

10.Case 4 Bring your style★★

イルマリのソロ。「楽園ベイベー」の温度を若干下げたようなクールなトラック。
南国ムードを感じるが「楽園ベイベー」とは違い、軟派な感じはしない。

11.One★★★

初期のDragon Ashのアルバムに入っていそうな、バンドサウンド(サンプリングだが)にラップをふわっと乗せた曲。
夕日の下でみんなで合唱しているのが目に浮かぶ、ほのぼのトラック。
PESとSUが何となく寂しげな雰囲気を作り、RYO-Zが流れをプツっと切り、イルマリがポジティブにシメる、というマイクリレー。

12.バンザイ

メロウな流れを断ち切る、ファミコンの音みたいなチープな小品。
ガラっと曲調が変化する展開のちょっと驚く。

13.花火★★★★★

超メロウで叙情的。アコギやビブラフォーンなど、鳴ってる楽器全てがいちいち切なさを煽る。
リリックの内容も寂しげ(特にイルマリのパート)。
PESが歌うサビもメロディアスで、普通の歌モノポップスとしても優れている、涙腺直撃の日本人好みのトラック。
ただ、RYO-Zのパートから雰囲気が若干明るくなるのが物足りない。
寂しげな雰囲気でずっと引っ張ってしまってもよかったような。最後の曲だし。

総評.★★★

ミリオン売ってしまった、リップスライム最大のヒット作。
所謂全盛期なのだろうが、FUMIYAがトラックメイカーとして覚醒&暴走するのは次作から。
HIPHOPでありながらも歌モノとして聴きやすい、J-POPにもきちんと収まるメロディアスなトラックがずらりと並んでおり、
「まぁ、ミリオン売れるのもなんとなくわかる、かな?」という感じ。
発売されたのが7月だったし、開放的な季節も手伝ってミリオンまで行ってしまったのかもしれない。
夏に聴くのには最高の一枚であることは確かだろう。
途中で4人のラッパーの短いソロが入っているが、正直コレ抜いて全員での曲をもっと入れて欲しい気も。
個性をアピールしたかったのだろうが、一曲の中でも4人のキャラは十分立っていると思う。曲数稼ぎか?
各曲で似たような音が何度も使われているので途中飽きそうになるものの(逆に前半5曲まではかなり楽しめる)、
「One」で流れがガラっと変わる。
この享楽的でポップなアルバムがミリオン売ったという事実はハードコアラッパーから物凄く反感を買ったが、
「DJがサンプリングで組み立てたトラックにラップを乗せる」というHIPHOPの形式をギリギリで死守しているわけで、
「あんなのヒップホップじゃねぇ!」とあまりにも邪険に扱いすぎるのはどうかと思う。
アメリカのヒップホップの劣化コピーにも思える日本のハードコア勢とは逆の方向に進み、
最後の曲では日本人らしさの塊とも言える「花火大会で空を見上げながら感じる切なさ」をヒップホップと合体させるという、
何気に離れ業だと思うのだが。
ちなみにこのアルバムの次の『TIME TO GO』は、ドラムンベースの虜となったFUMIYAのストイックなトラックが冴え渡る傑作だが、
リップスライム聴くならまぁこのアルバムからだろう。

(★5個が満点。tr.1は星評価なし。)

5th.219 : 名無しのエリー2003.07.21.

1.INTRODUCTION

イントロ、レゲエ「ぽく」仕上げてみました。みたいな。MC要らん

2.HOTTER THAN JULY★★★

勢いがありフックが快感 ただ音が皆のフロウに比べて軽い気がする、もっと重い音で聴きたい

3.WHAT'S UP ?★★

バイポ曲、泥臭い感じがイイ!好き嫌いが分かれる曲

4.ベイシック・ライン★★

オールドスクール好きなら聴きごたえあり、メロディアスではないので新規ファンは面食らうかも、
トラックも色々詰めこみつつバランスが良い

5.JOINT★★★★

シンプルで疾走感あるトラックに自由な流れのリリックが良い、悪く言えば単純

6.WHY★★★★★

綺麗で寂しげなギターに切ない詩が染みます、派手さは無いが名曲

7.ミニッツ・メイド★★★★

飛び跳ねるような電子音とふざけたリリックがRIPらしい、フロウも決まってて聴いてて気持ちイイです

8.FIVE FISHES

インスト、ハウス寄りでマタ-リ系

9.チェッカーフラッグ★★★

かなり速い曲、遊んでる感じのトラックが見事だがMCの方が曲の良さに比べてちょっと響いてない感じ

10.SHALL WE ?★★★

PESソロ、クラシカルなトラックがオシャレで良いですがMCのエフェクトが多少鬱陶しい、マッタリ聴ける

11.SHALL WE OUT ?

インスト、10のトラックでRYO-Zが遊んでます

12.BLUE BE-BOP★★★★★

ムーディな曲と切なげなリリックが上手い具合にかみ合っており秀作

13.FROG

神秘的なインスト、民族楽器がイイ感じ

14.虹★★★★

壮大な感じのトラックとフックの開放感が最高、情景が浮かぶような曲

15.TIME TO GO★★★

切なさと疾走感を上手く表現したトラックは必聴、でももう一押し足りなく感じるのはMC。特にPES

16.135BPM

四打ちクラブ系インスト、入れる必要はあったのか…

総評.★★★

前作よりもっとベーシックなHIPHOPを追求してる感じ、
キャッチ-さやメロディアスは部分は抑え目、トラックは確実に成長してます、が、肝心のMCが少々弱く感じるのが残念
一曲一曲には物足りなさを感じる部分もありますが通して聴くとなかなかイケます
正直盛り上がりには欠ける内容かも、じっくり聴き込むにはもってこいですが

(★5個が満点。tr.1,8,11,13,16は星評価なし。)

9th.122-124 : 名無しのエリー2004.12.09.

1.Prologue

2.Master Piece★★★

荒野を思わせる乾いたギターフレーズに跳ねるようなリリックが気持ちよく乗っかっている
トラックが生音中心のバンドサウンドでリズムが生き生きしてる感じがイイ

3.Rock it!★★★★★

ギャング系ヒップホップぽい攻撃的なトラックにRIPらしいポップさが合わさって聴きやすく、かつガッツリ食いこむような曲に仕上がっている
なかなかに重量感あるフックを展開します、傑作

4.黄昏サラウンド★★★★

アコギが中心となったミディアムナンバー、
音選びはシンプルながらストーリーをなぞるようなメロ構成と陰りのあるシニカルなリリックが今までのRIPにない哀愁を感じさせてくれます

5.ON & OFF★★★

スクラッチが映えるえらくシンプルな作りの曲、リリックと曲が同調する演出が面白い。
「バンザイ」をもう少しヒップホップにしてみた感じ、好き嫌いが分かれそう。良くも悪くもこういう曲はリップでしか絶対にやれないと思う

6.GALAXY★★★★

手拍子のリズムが小気味良いディスコチューン。
スピード感とノリだけですっ飛ばす展開はRIP真骨頂、後半もっとリリック突っ込んでも良かった。
この順番にあることでアルバム全体の流れを助けているので★一個プラス

7.MELLOW MOLLOW★★★

イルマリとぺスで構成された曲、ダウナー感漂うまったりチューン。
浮遊感ある曲調にゆるい焦燥感を歌うリリックが上手い具合に絡んでます

8.Get Busy★★

タイトルどうり忙しい一曲、色々音を盛り込んでてかしましい雰囲気がおもろいです
曲の構成も割りと凝ってる、の割りにフックが単調で音がちと軽い感じがするのが残念

9.M・I・L・K★★

行進チックなテンポにガッシガッシ踏み込むような韻が軽快なポップナンバー
メロディーや使ってる音自体がすごく可愛らしいので笑える、これも聞く人によればチープに聞こえるかも

10.AMAR

電子音と弦音の混合インスト、今回のアルバムではかなり浮いてる

11.STRANGE★★★

音、詩もとに鬱っぽい雰囲気を漂わせる曲。ループしてるピアノの旋律がとにかく綺麗、
リリックも(イル以外)素晴らしいのだがトラックの完成度が高すぎる為インストでも良かったと思ってしまう、ので★1個マイナス

12.Dandelion★★★

晴れた空を彷彿とさせる優しげなメロに力強い四つ打ちリズムが相成ったミディアムナンバー
光が差しこみ視界が開けるようなフックも良し、珍しくイルが格好良いリリック放ってます。

13.Unknown★★

ぺス作曲、フックでの音が広がっていくような感じが気持ち良い、ライブだとすごく映えそう
今までの締め曲のようにメロディアスな「聴かせる」曲でなくあくまでヒップホップしてるのはいいのだが
締めの曲には役不足、もう少しインパクトが欲しかった

14.Epilogue

総評.★★★

前3作とはまったく質感の異なるアルバムになってます。
要因としては生音が増えたこと。音を最小限まで削ぎ落として全体的にウェイトが軽くなった感じがあること。
イルマリのリリックスキルが格段に上がっていること。(全体のバランスを良くした一因かと)
今までのアルバムのように作りこんだ感じがなく一曲一曲のインパクトはあまりありませんが
今までの中で一番アルバム全体としてのバランスは整っていると思います
あまりにスラっと聴けてしまうので物足りなさを感じるかも。

(★5個が満点。tr.10は星評価なし。tr.1.14はレビューなし。)