* アーティスト名 : れみおろめん

5th.115 : 名無しのエリー2003.06.10.

1.フェスタ★★★☆

一発目で決意表明な強気の詞が目立つ。ドラム・ベースもがんばってる様子。
とても聴きやすい。

2.まめ電球★★★

軽快だが徐々にドロドロして行きそしてまた軽快になる。サビどこ?

3.波★★☆

哀愁あるサビはいいけど、詞がつまらない。

4.すきま風★★★

アップテンポでノリ良。ドラム(・∀・)イイ!

5.日めくりカレンダー★★

ポップ。このバンドよく「オー」とか「アー」言うなぁ。

6.ビールとプリン★★★

タイトルと似ても似つかない哀しげな曲。
幸せな日常の羅列(ちょちウザイ)の後の悲観的なサビが響く。

総評.★★★

ギターベースドラムが溶け合ってメロディアスで聴きやすい。
「新しい日本のロック」と大々的に打ったが、確かに優等生的なバンドだと思う。
1stシングル「雨上がり」は★★★★☆やるくらい気に入った。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

5th.354 : 名無しのエリー2003.08.22.

1.電話★★★☆☆

ひねったフレーズが予想よりなかった。
「電話」という遠くにあるもうひとつの空間と自分の空間を繋げてしまう便利さを歌ってるように思うけど
それでも会えないから悲しい「泣いたり笑ったりさ」っていう微妙な感情表現が理性的というか論理的で世界観しっかりしてる
(「会えなくて悲しい」っていっちゃったら電話というキーになる機能ぶち壊しですから)

2.タクシードライバー★★★☆☆

個人的には★四つにしたいんだけど
人によっては、電話★4 タクシードライバー★3 になりそうなんで真ん中とって 電話★3 タクシードライバー★3 で。
桑田の東京とかイエローモンキーみたいなジメジメした感じが面白い。電話が王道ならこれはすくなからずひねってあって良い。
控えめだけど効果的なSEも世界観にあってて良い。
(冒頭でいいギターリフ聞かせてるんだからもっと間奏とかで鳴らしてけばいいのに。)

総評.

バンドにしかできない音楽ありって誰か言ってたけどまさにこんな音楽かも知れない。
楽器が安定しててひかえめなんだけどやっぱ歌モノバンドなんでしょーね。
ありがちなブルハコピーでもないし好感持てる。
どっちかっつたらスピッツ寄りかな(まあそれもボーカルスタイルくらいか)

(★:1点,☆:0点の計5点満点。総評は星評価なし。)

6th.129 : (名無しのエリー)2003.11.20.

1.まめ電球★★★★★

音がより重くなった気がする。「フェスタ」収録曲

2.雨上がり★★★★★

メジャーデビューシングル。疾走感あるRockナンバー

3.日めくりカレンダー★★★★★

爽快感あるテンポのいいナンバー「フェスタ」収録曲

4.ビールとプリン★★★★★

生活感溢れる歌詞がちょっと昭和っぽいミディアムナンバー「フェスタ」収録曲

5.朝顔★★★☆

アルバムタイトルチューン。ほのぼのソング。

6.昭和★★★★★

ホント昭和っぽいマイナー調のミディアムテンポ「雨上がり」のカップリング

7.すきま風★★★☆

サビが単調で覚えやすいメロディ。「フェスタ」収録曲

8.フェスタ★★★★☆

激しいメロディなんだけどどこか哀愁漂う。「フェスタ」収録曲

9.電話★★★★☆

セカンドシングル。遠距離を歌ったミディアムナンバー。

10.タクシードライバー★★★☆

グルーヴィーなロックナンバー「電話」のカップリング。

11.追いかけっこ★★★

ラストはミディアムナンバーで〆る。ラストとしてはインパクトに欠ける感じ

総評.★★★★☆

メジャーアルバム収録曲の「朝顔」「追いかけっこ」以外は既にCDで発表された楽曲ばかりなので物足りない気もするが
BEST盤という感覚で聴くと実に良い仕上がり。
ただただCCCDってのが残念。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

13th.814-815 : 名無しのエリー2006.12.21.

1.まめ電球★★★

初っ端から複雑なメロディー。でも聴きづらくはない。
歌詞の巧妙さが良いかな。乗せ方がうまい。引き込まれるし説得力もある。

2.雨上がり★★★★

シングル曲。イントロがちゃんと季節感を表現してる。
それなりにキャッチーなので、気に入る人はすぐ気に入ると思う。
ちょっとメロディーの繋ぎ方が不自然かも。でも傑作。

3.日めくりカレンダー★★☆

ポップな曲だが歌詞は暗い。無常観が全体的に漂ってる。
少年時代の夏休みの帰省を思い返している・・・のかな?そんな感じ。

4.ビールとプリン★★★

カップルの幸せな日々と、それにもいつか来る終わりを歌っている。
「せめてこの時間よ 止まれとは言わないよ ゆっくり進め」この歌詞にはやられた。
やたらハングリーな歌が多いこの頃において、切実で絶妙な願いがこめられている。

5.朝顔★★☆

表題曲。いきなり確信犯のダジャレ。笑えないなら言うな。
なんか「雨上がり」の焼き直しに聴こえるので、自分はあんまり好きじゃない。
アルバム前半はここまで。

6.昭和★★★★

「雨上がり」のカップリング曲。ミディアムかつノスタルジーな名曲。
これをくっつけたのは正解。2曲で完璧にバンドのこの時点での個性を説明してる。
メロディーは本当にキレイ。オススメ。

7.すきま風★★★

ベースが良い。演奏上手いなあ。割と聴きやすいメロディーなんじゃないかなあ。
歌詞は開放的じゃないけど。

8.フェスタ★★★☆

インディーズのミニアルバム表題曲。シングルカットも余裕なレベル。
ドラムが凝ってるなあ、という印象。
「誤魔化し切れない気持ちは 宝物だろ」そっと後押ししてくれるような優しさがある歌詞も良い。

9.電話★★★★★

シングル曲にして神曲。イントロとサビは凄い。
3ピースの1stで、よくここまでアレンジを練れるもんだなあと関心。
遠距離恋愛について歌っているのも秀逸。ありそうでなかったんじゃないか、こういう歌。
「評価を決定付けた」という触れ込みも納得。

10.タクシードライバー★★★

「電話」のカップリング。なんだか良く分からない歌。
正直言って歌詞のどこらへんが「タクシードライバー」なのかよく分からない。メロディーもなんか微妙・・・

11.追いかけっこ★★★

ラストの曲。静かな曲調で幕を閉じる。
アレンジは凝ってて面白いけど、どうも地味な印象が拭えない。

総評.★★★★

レミオロメンの1st。シンプルだが繊細なアレンジがどの曲でも光っている。
あと藤巻は歌詞書くのも中々上手いな。思春期の学生とかに聴いてほしい。
CCCDだということを買ってから知りました・・・。
コバタケアレンジのせいで、古参のファンがかなり離れたのは痛いな。
あんま安易なブレイクは狙わないでほしい。こういうのも作れるんだから。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

9th.513-514 : (名無しさん)2005.03.13.

1.春夏秋冬★★★☆

ストリングス主体の曲。歌詞は好きなんだが、Aメロ前のキーボードいらね。

2.モラトリアム★★★★

5thシングル。疾走感あるRockナンバー

3.春景色★★★★

5thシングルc/w。イントロからベースが唸る。サビにかけて明るくなっていくレミオロメンらしい曲。
最後のサビのドラミングは聞いていて気持ちいい。

4.アカシア★★★

4thシングル。静と動を巧みに折り込んだポップなミドル・チューン。
新たな一歩が開いたのがこのアルバムなのかもしれない。

5.永遠と一瞬★★★

ピアノ、ストリングスなどを使った壮大なミディアムナンバー。
フジテレビのドラマ「音のない青空」の主題歌にもなった。

6.深呼吸★★☆

4、5ときて少しだれる少しダークな曲。しかしサビで盛り上がるところがレミオロメンらしい

7.ドッグイヤー★★★

『永遠と一瞬』と同時期にできたらしい。軽快なギターリフにキーボードが絡んだPOPな曲。

8.五月雨★★★★☆

4thシングルc/w。打ち込みやエフェクター・ボイスを多用したスピードナンバー。

9.コスモス★★★☆

イントロにグロッケンが使われてきらきらしている。そのためロックというよりポップな仕上がりとなっている。
最後のエフェクターボイスはいらないだろう。

10.3月9日★★★★☆

3rdシングル。2004/3/9にシングルで、2005/3/9にアルバムで発売するあたり故意犯であろう。
全篇アルペジオを絡めたバラード。
ピアノなしで、ストリングスなしでここまで見せれるんだから、コバタケなしのアルバムも聞いてみたかった。

11.南風★★★☆

6thシングル。幸福感いっぱいな印象。新しいレミオロメンを象徴するようなポップな曲。

12.海のバラッド★★★

全アルバムと同じようにしっとり締める。が、やはり少し弱い。

総評.★★★★

全アルバムとはまったく違った色のアルバム。コバタケのおかげというか、コバタケのせいというか。
以前からのファンには、らしさが薄れたと思われる。ポストミスチルのようなポジションはやめてほしい。
アルバムタイトルもそうであるように、「宇宙」「太陽系」といったことばがふんだんに使われている。
おそらく腐女子も増えるであろう名盤。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

10th.818 : 名無しのエリー2005.10.24.

1.春夏秋冬★★★☆

とりあえず最初の部分がいらない。典型的なJ-POP。

2.モラトリアム★★★★

スピード感がたまらない。語尾を短く切る歌い方も○。

3.春景色★★☆

思い出せないが、サビはまるで何かの模倣だな。

4.アカシア★★★★

シングルの割に地味。

5.永遠と一瞬★★★★☆

シングルで切れる。

6.深呼吸★★☆

完全にスピッツを意識しているな、この曲は。

7.ドッグイヤー★★

同上。「逆風 台風」が「ほうき星(スピッツ)」の「弾丸、桃缶」。

8.五月雨★★☆

歌詞の乗せ方に新鮮味がなく、メロの良さを殺している。

9.コスモス★★★☆

タイトルからイメージする歌とは違ってよかった。

10.3月9日★★★

きれいなバラードだが、大サビを入れるなどの工夫があればもっと良かったかな。

11.南風★★★★

サビの「んぁっ」が引っかかる。歌詞が少しストレートすぎるか。

12.海のバラッド ★★★

おとなしすぎる、これはアレンジミス。

総評.★★★★

とりあえず名盤の名を与えることはできるだろう。
きれいなメロディーが流れるような展開は聴いていてとても心地よい。
良くいえば、スピッツ(声)+ミスチル(アレンジ)といった感じか。
ただ、わざとだろうが、全曲にわたって似たような歌詞(太陽、宇宙等)が多く幻滅。
言葉の使い方もパクリとはいわないまでも、明らかな模倣が目につく。
歌詞が伸びれば今のところ言うことはない。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

12th.573-574 : 名無しのエリー2006.06.20.

1.スタンドバイミー★★★★

旅をしてるかのようなイメージをさせるノリの良い曲。
Cメロの裏声は無理ありすぎ。

2.1-2 Love Forever★★

1曲目と比べるとサビのノリが良いだけの曲。サビ以外がつまんない。

3.プログラム★★★★★

1、2曲目と変わりだらだらした曲。ベースが面白いと思う。
6分ある長い曲だけど、個人的に長さは感じられず好きな曲。

4.蒼の世界★★★★

Bメロからサビの流れが個人的に素晴らしいロックチューン。
二人で冒険をしていくような歌詞が良い。

5.シフト★★★

レミオロメンってロックバンドなんだなと感じた。裏声が無理なく使われてた。

6.傘クラゲ★★★★★

まったりとした雰囲気が良いバラード曲。

7.太陽の下★★★★

落ち込んでる時に聴いたら、泣けるようなサビの素晴らしい曲。サビ以外は退屈。

8.MONSTER★★

自分の心の中にある矛盾をモンスターと歌った曲。退屈。

9.明日に架かる橋★★

ただただポップな曲。なんかのCMで使われてた気がする。

10.紙ふぶき★★

これまたポップな曲。特筆すべき事はない。

11.粉雪★★★★

爆発的ヒットを起こした名曲。
だらだらしたAメロ、緊迫したBメロ、嘆き叫ぶようなサビから、スピッツの「楓」を思い出した。

12.流星★★

アルバムのラストを締めるのんびりした曲。

総評.★★★

売れてるのもそれなりに納得なアルバム。
サビはキャッチーで良いんだけど、サビ以外が退屈って曲が多かった。
歌詞は全体的に稚拙。似たような歌詞のつくりがちらほら見られる。
イチオシはトラック1、3、4、6。彼らはスリーピースバンドじゃなかったんだね。

(★5個が満点。)

12th.612-613 : 名無しのエリー2006.06.27.

1.スタンドバイミー★★

CMでおなじみ。高すぎるのか、サビで声量が落ちるとんでもない歌。もう少し考えて作れと。
Cメロの美輪明宏ボイスにはさすがに苦笑。他の人が唄えばいい歌かもね。

2.1-2 Love Forever

最近このバンドに急に増えてきた英語の混じる歌詞だが、基本的に発音が拙い。
軽快だがレミオロメンらしさは微塵もない普通の曲。

3.プログラム★★☆

ここで一気にテンポが落ち、ちょっと長さにダレる曲。
バンドメンバー3人の音が、小林武史のアレンジに負けずそれなりに主張できている。
ただ、「センター試験」「カオスの海」など言葉選びがちょっと幼稚。

4.蒼の世界★★★★

シングル曲が流れてホッとするという、ある意味アルバムとしては寂しい位置にある曲。
ミドルテンポ曲の代表格で、サビで芯の通った声をうまく使えている。

5.シフト★★★☆

デビュー直後の勢いを思い起こさせる、“軽快なのに重い”曲。
アルバム全体を通してかなり薄れきったロック心の残滓が見えるという点で評価したい。

6.傘クラゲ★★★★

かつてボーカル藤巻の十八番であった、季節感のある歌詞。
スローテンポだが優しい音が耳に心地いい、このアルバムの良心。

7.太陽の下★★★☆

シングル曲。雪と太陽、暗い雰囲気と明るい雰囲気……
色んな観点で同じバラードである粉雪と好対照にあるが、やはり粉雪より弱い。

8.MONSTER★☆

ラフな歌い方が下手。歌詞が中学生。
おかげで、裏拍を意識した工夫が見える曲も退屈に聞こえてしまうのが残念。

9.明日に架かる橋

こんなタイトルつけられると音楽好きは期待してしまうだろうが、文句なしでハズレ曲。
もう少し嘘っぽい音を多用すれば、子供向け番組でなら流せるかもしれない。
薄っぺらで軽いだけ軽い曲。何故こんなメロを唄う気になったのか。

10.紙ふぶき★★★

無難にポップな曲。特筆する部分もないがサビはそれなりに聴ける。
局所局所で、声がうまく出ていないのがわかる。

11.粉雪★★★★☆

タイアップのタイミングも完璧だった、文句なしの名曲。
ただ、昔の曲と比べてしまうと、実は歌詞がそんなに凝ってない。
この曲を聴くと、他のアルバム曲でいかに声が出ていないかが露呈してしまう諸刃の剣。

12.流星★★☆

前二作と同じく、少ない音数から始まるラスト曲。
下手に目線を落とした歌詞を作ろうとして失敗してるんじゃないだろうか。これは全体に言える。

総評.★★

噛んでも味が出ない。昔からのファンが絶望するのもうなずける出来。
特に歌詞や曲名のつけ方に、前二作との明らかな差異が見て取れる。
準備不足か練りこみ不足か、アルバム曲はちょっと期待はずれ。
シングル曲目当てで買う分には、そんなに損はしないだろうと思われる。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

14th.604-607 : 名無しのエリー2007.05.11.

1.スタンドバイミー★★★

まずは色んな意味で今作中最も迷いのないストレートなロック。ピアノの音に徐々にかみ合って一体化していくドラムの入りが印象的。
やたらピッキングしてるAメロのベースも意外と曲に合っている。ギターのみルーズな感じで全体からやや浮くか。
何よりボーカルがネック。
ピッチが不安定だったり、伸ばすべきところまで声がもたず尻切れになったり、
表情を変えようとした間奏あけの裏声パートがスリリングすぎる出来だったり。
楽曲も演奏もあくまで歌を中心に据えて組み上げてあるので、歌がこうだと「それが持ち味」で済まないような。

2.1-2 Love Forever★★★

いかにも2曲目らしい2曲目。爽やかポップ路線に敢えて汚いギターを入れるのは狙いなんだろうか。
ベースとキーボードは少なくともキュートポップ路線でまとめたがっているように聞こえるので、
危なっかしいギターが単なる不安要素に思えてしまう。
ピッチは怪しいが、だんだん音が詰まってくるリズミカルなメロディ展開は良い。
ベースはコバタケと相性良さそう、と思う曲。

3.プログラム★★★

荒めのギターとドラムはいい感じだが、今度はベースが丁寧に音を切りすぎてて浮いて聞こえる曲。
バンドサウンドを前面に出すと、無茶せずセオリー通りなベースが優等生すぎるような。
ギター×ドラムサイドの曲と、ベース×コバタケサイドの曲があって、2チーム制になってるような感じ。
洋楽志向の多いシーンにあって貴重な和のテイストのメロディが印象的。

4.蒼の世界★★★

どこかで聴いたようなアルペジオで始まる。あのメロディは何だっけ?押し寄せては引くリズミカルなメロディ展開が印象的。
歌自体が粘着質気味であまり歯切れが良くないのが気になる。

5.シフト★★★

ギターがBUCK-TICKみたいな尖った音で今作最大の存在感を放つ曲。
ギターソロ弾いてるのこの曲だけかも。イメージと違って面白い。ボーカルもかなり歌えてるのでは。
そもそも一息で歌いきれないほどメロディ詰め込むのがおかしいのだが、
そこはそこで普通に息継ぎできるタイミングで隙間あけてメロディ作るとありきたりなものになってしまうのだろう。
ドラムは微妙にワイルドだがフィルは平凡か。

6.傘クラゲ★★

まとまり重視のベース・コバタケサイド曲。
テンポが落ちついているわりに歌の表情がノッペリしていて、淡々としてしまった感が。
楽曲自体はあるラインまでのクオリティが保証されているように感じるが、
キーが高すぎたり音が詰まりすぎたりしてない曲でも結局ボーカルの力不足を感じるような。

7.太陽の下★★

苦しそうなサビの発声が印象的だが、別に曲として必然的な表現でもなさそう。
リズムに配慮して丁寧に織り上げたサビメロは、ダラダラした長さを感じさせない作り。ベースもいいプレイ。
作りが歌唱力勝負すぎて結局は…。

8.MONSTER★★

バンドの新しい魅力を開拓しにかかった曲。
ここまでの演奏を聴いた感じだと、どこまでバンドの地力でどこからプロデューサーの仕業なのか微妙。
ドラムのハイハットさばきが印象的。本当はこういうの叩きたいんだろうか。
間奏はなぜかバンドでなくプロデューサーのものに。

9.明日に架かる橋★★

突き抜けてポップなデジタルテイストのイントロからスタート。ギターの音が汚いのはハイファイとローファイの対比実験か。
今作中最大のチャレンジといえるAメロの歌が聴き所なのだが、これが致命的になったような。こんなんばっか。
歌えるようになってから演ったほうが。これが詞中の「おバカもOK」というやつなのかもしれないが。
ところでコバタケはデジポップ苦手かも。

10.紙ふぶき★★

ベースが軸になった、ベース・コバタケサイドの曲。
バンドらしさはなりを潜めて楽曲勝負になるのだが、サビメロが他曲と被り気味か。
Aメロとかいかにもギターポップっぽいメロディだとおもうが、アレンジはソロシンガーみたいな方向性。

11.粉雪★★

ありがちなイントロで始まったと思ったら、らしくない歌メロのリズムの不規則さ。歌詞に気合入れ過ぎたか。
青春フォークみたいなBメロは妙な味がある。
サビメロは出だしは良いが、結局まとめに苦しんだのか、かなりベタな締め方。
前半はアッハーンで上手く折り返したが、後半は余韻もなくいきなり終わった印象。アッハーンで締める訳にもいかないか。
色々不思議な曲。

12.流星★★

イントロのアルペジオの2小節目の終わりあたりに入ってる変な音が、狙ってるのかミスってるのかが気になる。
結局アルペジオばかり聴いてしまったが、狙ってやってるっぽい。なぜこんなチャレンジを…。
全てのメロが似通っていて、油断するとどこ歌ってんのか分からなくなる。
アルペジオも含めてギターはこれでよかったんだろうか。新種のトリップポップか。

総評.★★

色々な矛盾を抱えながら当然のように存在する不思議なバンド。
リフ一発でシンプルに組み上げたり、コード一発で多彩なアドリブを聴かせたりといったバンドサウンドの押しは無い。
持ち味である歌メロを芯に、曲を聴かせるプロデュース方針なのは明らか。なのに肝心の歌唱力は…。
音の面でも、バンド内で最も技術があるのはベースだが、そのベースの音が彼らの音を象徴するような音かというと…。
ロックバンドのベーシストとしては稀な丁寧なプレイで、音符の長さを綺麗にコントロールした音粒の揃ったベースを弾くことは間違いないが、
個人で自分の理想を追うばかりでバンドとは距離がある感じ。
テナーの日向がバンドの為にやるようなギター的プレイも、「あれはベースの理想形じゃない」とみるのかも。
メンバーの音に惚れてバンドを組んだ、という感じがあまりしないような。
曲だけが好きで、そこに自分のベースが乗ればいい、上手いピアノが加わるなら尚いい、ということだったらやや淋しい。
作品としては思ったよりバンド色が薄く、邦楽系美メロといった感じの手堅い曲が並ぶ。歌唱力が気にならなければ充分楽しめる。
洋楽好きにはややピンとこないかもしれないが、曲の出来は充分では。

(★5個が満点。)

20th.77-82 : 名無しのエリー2008.11.18.

1.翼★★★

ポジティヴかつアッパー、いかにもなオープニングナンバー。ある意味新生レミオロメンの決意表明か。
勇気を翼にして一歩踏み込むよ、というくすぐったいほど真っ直ぐな詞に違和感が。そういうバンドだったっけ。
メロディも何だかベタで間延びしてる気が。サビ前のキメもお約束的で、神宮司のフィルもしょっぱい。
しかしサビでの前田の、妙に音粒の良い、ビリビリと感電しそうなベースが非常に気持ちいい。
型通りながら盛り上げ・盛り下げを丁寧に作り込んだ王道なアレンジで、大きく展開するDメロを印象的に聴かせる作りになっている。

2.オーケストラ★★

ソロシンガーの曲のような安全イントロで入る、ミドルテンポのポップな曲。前曲に引き続き、レミオロメンの普通宣言ともいえる癖のない曲。
コバタケのアレンジはレベルが低い訳ではないが、やはりマンネリはあると思う。
節々で「あるある」と思ってしまうアレンジいっぱいの、今年イチオシの普通曲。
ちなみにサビだけ聴くと「ほしのパラダイスオーケストラ」というバンドのテーマ曲のように聞こえる。
数々のコラボをこなしたスカパラがついにオッパイとセッション!もはや楽器じゃないが、スカパラが不可能を可能に…!
意外と面白そう。

3.ランデブータンデム★★

まだまだ続く普通路線。この迷いのなさは一体…。
70分超の今作だが、この先ずっとこの調子だったらどうしようかと早くも不安になってくる。
キャッチーなサビメロと、ありがちな韻踏み遊びが普通感を醸し出すポップな曲。
出来に不具合は無いが、これといった特徴も無い。レミオでなくてもいいのでは、という気が。
むしろ自ら「僕らはもはや何者でもない」と言い放って古くからのファンに背を向け、人ごみに消えていく彼らの姿が浮かんできそうな曲。

4.リズム★★★

職業作曲家が特徴の無いタレントシンガーに提供する曲のような、無難でポップな前田曲。
前作ではクレジットを見なくても藤巻曲と前田曲の区別が何となくついたが、今回は二人の曲の区別がつきにくい。
元々前田は3ピースにこだわらない感じだったのが藤巻との違いだったのだが、今作では藤巻曲もバンドっぽくないせいか。
メロディは定番だが、序盤からコバタケアレンジを活かし、
全体を通してもピアノやシンセを華やかに鳴らして表情豊かで重厚な曲に仕上げている。
前田はもう3ピースのスタイルに未練なさそう。神宮司も要求通りなのか本望なのか、普通なプレイ。

5.透明★★★★

サウスロック調のまったりとしたバンドサウンドにメロディアスな歌メロ、きらびやかなアレンジという組み合わせの曲。
1st時のコステロのレミオ版といった感じで、かなり新鮮。こういう曲を書くとは予想外。
DメロやEメロが登場する複雑な曲が多い今作中では作りがシンプルで、何度も巡る堂々としたサビが雄大で気持ちいい。
3人で再現しても面白いかもと思える数少ない曲のひとつ。

6.蛍★★★★

アコーステッィクな出だしから、予想通りサビでアレンジが壮大になるバラード。
「七月の雨に打たれて」と始まり、蝉にお囃子、蛍と夏目白押し。
詞世界の季節感がしっかりしていることが彼らの特徴とはいえ、ここまで来ると自らを客観視してパロディ化してるように思えてくる。
サビの「今、逢いに行けたら」が七夕に掛けてあることが2番まで聴かないと分からないのが勿体無いが、
描写のAメロと直情的なサビという作りも含めて何だかんだで詞はいい感じ。
3人で再現するのは完全に無理な曲だが、自分の曲が壮大になりすぎてバンドのキャパを超える部分で
上手くコバタケを利用しているといえるのでは。
ミスチル同様、自分達でアレンジをこなしきれないのでコバタケにつけいる隙を与えてるともいえるが。
力強さを増した、女々しくもぶっきらぼうなボーカルも魅力。ボーカリストとして伸びしろがあるとは思わなかった。
コバタケの目の付け所は良かったかも。

7.青春の光★★

バンドサウンドを前面に出した、暑苦しいギターと手数多めのドラムが印象的な曲。
「ここは何処で俺は誰だ」というサビは迷走心理の表れだろうか。
個人的には彼らは迷走どころかすっかり腹を決めたような印象を受けたが、半端にバンドっぽいこの曲に限っては確かに迷いが出てるかも。
歌メロの音数に対してドラム等の音数が多すぎるサビはメロディが間延びして聞こえる。

8.RUN★★

全てのJ-POPの丁度平均点を割り出そうとしたかのようなノーマルポップ。詞も曲も普通。
詞や曲が悪いという訳ではないし、ベースなどは非常に理性的なプレイなのだが、
普通のメッセージを少しひねってこそのレミオロメンだったような。
バンド名の「レ」の字はレディオヘッドから取ったということらしいが、
既にその時からいつかこういうポップな曲をやろうと思っていたんだろうか。最初からこうだったらデビューしてたんだろうか。

9.星取り★★★

アコギとピアノ、パーカッションをメインに始まり、途中からバンドの音が加わる歌謡曲チックな曲。
女性視点で描かれた、今更な感じの演歌的な詞世界だが、藤巻の声との相性が良く、味わいがある。
歌い尻とか結構余韻なくブツリと切ってるのだが、それがまた独特で良い。
自分の歌唱スタイルを肯定して、上手く歌うよりも自分らしく歌おうとしている感じがする。

10.もっと遠くへ★★★

非常にストレートなメッセージとコバタケらしいストリングスアレンジが印象的な曲。
大元の曲自体は普通で、かなりアレンジに依存している。
こういうバンドで出来ない曲を書きたいからコバタケと組んだのか、
昔のようなバンド然とした曲が書けなくなったからこうせざるを得ないのか。
前田はむしろこの手の曲の方が力を発揮している気がするが、ドラムは別に神宮司でなくてもいいような。
というかもっと引出しが多くてアレンジ負けしない人に代わるならそっちの方がいい。今の路線なら。
曲自体は藤巻の歌が上手くなった、というか色濃くなったので意外と聴ける。
彼はゆっくりした曲の方が向いてる印象。実際今作はゆっくり曲だらけだが、それでも問題なしという感じ。

11.Merry go round★★★

必然的にギターでなくピアノにメインリフを弾かせるため、よりバンドっぽくなくなる印象の前田曲。
前田は作曲をそつなくこなすが、それ以上でもそれ以下でもない感じ。
作りが典型的すぎるというか、今までになかったものを作ろうという意欲が薄い印象。
彼がメインの作曲者だったらレミオはここまで来れてないと思う。
1月の雪も6月の雨もひっくるめて四季を登場させ、世界が続く限り君の笑顔を照らすと歌った藤巻の詞は、
別に珍しくもないようで実は彼らならではの面白さが出てる気がする。
彼らが季節の歌を多く作ってるおかげで、藤巻が3月の花とか8月の空とか歌うたびにその時期に合った彼らの代表曲が浮かび、
レミオ走馬灯状態になる。さすがバンド界のカレンダー職人。

12.茜空★★★★★

誰もが秋の夕暮れを連想する曲名で、春の桜並木の夕焼けを描いた意外性が面白い曲。
いいこと言ったかと思うと「そう 春だから」とか「もう来ないから」といった愛想のない簡潔な言葉でピシャリと締めるサビも面白い。
詞だけ見ても結構面白いが、歌が乗るとなお面白い。
Aメロの優しい歌い口調には表現の幅の広がりを感じるし、サビでは得意の女々しくもぶっきらぼうな歌唱が炸裂。
ピッチの怪しさも手伝い、不穏なものが渦巻くような正体不明の迫力を醸し出している。
大外からフジファブリックの世界に繋がってしまったようなこの物の怪感。
暑苦しいゴッホのタッチで桜並木の夕暮れを描いたような、荒々しくも不気味な存在感のある曲。
聴いてると落ち着かない気分になるが常習性がある。

13.Wonderful & Beautiful★★★

不完全なものを愛して欲しいと歌う詞世界が前曲と相性抜群の曲。テーマとしてはありふれているが、この流れだと説得力がある。
巻き舌気味に男臭く歌ったかと思うと、声がひるがえりそうな不安定さを見せたりと、
不器用なりに自分の歌唱スタイルを作り上げた藤巻らしい詞。曲もまた絶妙に不完全な感じで終わる。
メッセージがストレートだから曲も自然とそうなるのかもしれないが、やはり曲自体はもう少しひねりが欲しいか。

14.幸せのカタチ★★

リズミカルな歌メロと軽快なドラム、ホーンアレンジが絡む、爽やかな曲。
盛り上げ、盛り下げの構成もいつものコバタケといった感じで、ミスチルの時と区別なし。
ジャムセッションをしながらアイデアを出し合ってアレンジを決めているというより、おおよそのことを最初に決めてその通りに演奏してる感じ。
曲ラストで急に「出会ったから」「奇跡だから」といった感動系の言葉を連発してたたみかけてくる。やりすぎでは。

15.花火★★

どれだけ花火が好きなのか、曲中に花火が登場する今作中3曲目の曲にしてついに曲名になった曲。
サビメロは綺麗だが裏声が声量不足で軽く、ラストまで来て藤巻のボーカリストとしての実力に再度疑問符を付けたくなる。
これはさすがに「味がある」とはいかない気が。
サビの繰り返しのところやラスサビ前の転調時等、ベタにも程があるアレンジが何度か登場するため、割とうんざりする。
この曲に入る前までですでに70分を超えてるし、ラストでベタ曲はきつい。やっぱりアルバムが長すぎたのでは。

総評.★★★

いつになく小林武史のプロデュース色が強い印象の、ナムコのゲームみたいなタイトルのレミオ4th。
身も蓋もないことを言ってしまうと、そもそも作曲の時点で3ピースでやるような曲じゃないといった感じの曲がズラリと並んでおり、
印象としてはバンドからソロになったソングライターが30代後半くらいで出したような落ち着いた作品。
3人でもそこそこ再現できそうな曲はほぼ無く、3ピースという形にこだわらない幅広いアレンジを取り入れている。
藤巻の曲はDメロやEメロが登場するものが多いので、
段階的にカラフルなアレンジを施すために色々な音を欲しがる考え方はもっともだと思うし、
確かに3人の音だけでは曲がもっとマンネリしてただろうとは思うが、困ったことに結局コバタケがマンネリしている。
どうなんだろうコレ。
コバタケがバンドサウンドを抑えるように指示してるんだとしたらもっといいアレンジしてやるべきだし、
普通な曲しか書けなくなった藤巻がコバタケのアレンジをあてにしすぎてるんだとすれば、
もっと3人でやれることをやって、たまにはギターソロくらい入れるべき、といった所だが、どっちがどうなのかは分からない。
とりあえず両者が歌ものポップスを作ることで一致した作品ではあると思う。
昔のファンからするともうレミオロメンじゃないとか、仮にレミオロメンだとしてもレミオロメンという名のソロだとか言われそうな出来だが、
これはこれで良い曲もあるので、バンド路線もポップス路線もこなせる器用さがあったと言えるのでは。
そつのない前田に比べると神宮司はポップス路線向きとは言えないが、
彼らが初期の音に回帰することがあるとしたら多分神宮司が働きかける時だけだろう。
藤巻のボーカルは個性が強くなり、個人的にはそれだけでも聴く価値があると思うほど面白くなったと思うが、
一層キモくなったとか癖が無い方が良かったとかいう意見も多そう。
あらゆる面でもう戻れない分岐点を通過し、これで良かったような、もう取り返しがつかないようなグレーな気持ちになる、心が揺れる1枚。
1聴目が薄いので我慢して繰り返し聴ける人向け。

(★5個が満点。)

24th.67-72 : 名無しのエリー2010.09.14.

1.Starting Over★★

ほぼ前作「風のクロマ」の延長上にある、ポップで分かりやすい曲。キメとかも見え見えで、シンセも派手で主張が強すぎる感じ。
サビへのメロディの流れも苦しく、そうまでして繋ぐサビも特に引っ掛かりのないメロディ。曲のアイデアが枯れた感はある。
密かに面白いのは2番のAメロで垣間見せる変なギターの掛け合い。
多分2本とも藤巻だと思うが、後から足されたほうのギターが何ともいえず曖昧でヘナヘナしている。
爽やか路線で行くなら直した方が…と最初は思ったが、結果的にはちゃんとした前フリになってました。

2.ロックンロール★★★★

アップテンポでグイグイ攻める、いわゆるビート系ロックな曲。
今までドラムの神宮司が土台を務めて、ベースの前田が幅広く動き回るイメージが強かったが、
この曲では序盤は前田が割と足場固めに徹して、神宮司のリズムパターンで曲に起伏をつけるアレンジになっている。
久々にすごい3ピースらしい曲。
神宮司色を強調する為か、ギターの音量が抑え目なのも丁度言いバランスになっている。
まあ抑え目というか、全体的に意図したミュートなのか単に鳴らし損なってるのか分からない天然プレイという気もするが。
他の2人がはっきりしたプレイだけに藤巻だけが浮いてて面白い。
曲半ば過ぎから徐々にノリノリになっていく前田のベースプレイも爽快。見事にバンドを牽引する舵取りっぷり。
メロディや詞は非常にストレートで特に技巧的ではないが、バンドのダイナミズムで充分な魅力を発揮した曲。

3.虹をこえて★★★★

全体的に音符が短くて音もヘナヘナした藤巻のギターが、分かりやすくポップな曲に奇妙なニューウェイブっぽさをまぶして来る曲。
歌も何だか雑で気持ち悪い。出だしのナヨナヨした声は2丁目っぽいし、サビの終わり際もなかなかの投げやりっぷり。
2番のサビの「どこまでも」の辺りとかは、そこだけ強烈に歪ませたような呪われ声になってる。
でもちゃんとアクセント考えてリズミカルに歌ってたりもする。
メロディも歌詞もアレンジもやたらに爽やかなのに、詞曲を担当した張本人の歌とギターが不気味なのが何とも解せない。
前作と何かが違う。めいっぱいのJ-POPなのにどこか徹しきれていないというか、藤巻に別の資質が見え始めてる気がする。

4.ありがとう★★★

ボワッとした迫力のあるバスドラに手拍子を合わせ、そこにエレアコが乗って始まるポップな曲。
そろそろ曲名通りの爽やかさを発揮するかと思いきや、サビくらいから登場するエレキが音色もフレーズもリズムも薄気味悪い。
メロもアレンジも分かり易いし、詞も健全なのに何故そうなる。
作曲者自らがやるんでなく、ゲストギタリストが差し色的にかましてくるようなプレイだと思うが。
自分で作って自分で壊しにかかる人ってあんまりいないんでは。レディオヘッドの人が比較的そうだったような気はするけど昔。
ちなみにNHK「みんなのうた」で流れてたらしい。

5.君は太陽★★★

この爽やかな曲名。引き続きキーボードがミスチルみたいな爽やかアレンジを施し、今度こそJ-POPを概ねモノにした感のある曲。
やったね藤巻、おめでとうと祝福したら「ありがとう。ここで一曲、レミオロメンで『ありがとう』」と答えつつ
前曲の気持ち悪いギターをきっちり弾き語りでお返しされそうで嫌だが。しかもあくまで善意に基いて。
それはさて置き、この曲でも2番サビでギターにフランジャーがかかってビビビとおかしな余韻が残ったりするが、
ここまで露骨にポップな曲が並ぶ以上、それらのギターが確信的オルタナアレンジとは思えない。
藤巻はあくまでみんなが歌える超ポップな曲を作りたい、というか事実作ってるつもりなのに無自覚に闇をまとってる印象。
藤巻に別の資質が…

6.花になる★★

ギターが割と普通で拍子抜けな、マイナー調のアップテンポ曲。
メロは特に印象に残らないが、リズム体の掛け合いが凝っていてバンドらしい。
特に2番のAメロとかは積極的に仕掛けてるし、ギターも変なパンの振り方をして遊んでる。
今作での前田のプレイは、前作に比べ3ピースを意識した、自分が大きく背負う感じの運動量豊富なものが多い気がする。
引いて理性的に構えてた近作から、徐々に初期のスタイルへ戻りつつあるというか。

7.恋の予感から★★★★★

やっぱり確信オルタナなんじゃないかと思わされるギターがイントロから聴けるが、
例によって藤巻以外のメンバーはポップに弾きこなす放置プレイ曲。
Bメロの悲しくも情けないギターとか、普通にポップなアレンジしようとしたら出てこないフレーズだと思うが、
曲も詞もひねた要素なし。解せない。
無茶な乱高下のあるサビメロに必死に喰らいついていくボーカルも、何とも雄々しくも女々しい。凄い個性。
変なギターもそうだが、藤巻は一般的に上手いと言われるやり方よりも自分なりのやり方を信じるタイプのようで、
その迷いのなさがここに来て見事に結実している。
変なオリジナリティ出そうとするからキモい歌い方になるんだよ、もう手遅れだよと思う人も当然いると思うが、個性は間違いなくある。
ボーカルがここまで個性的なバンドは久々に感じる。
そこはかとなく歌舞伎っぽく、それでいてバカ殿のようでもあり、何か食ってるようにも思える。
メロも当たりだし、Dメロ後のストリングスとオルタナ風ギターの掛け合いも妙に自然。
優等生なポップスをやろうとしながらも、天然でひねりが利いてしまうという藤巻補正が存分に威力を発揮した曲。
化けたレミオが聴ける。一皮むけたとも、変わり果てたとも取れるけど。
ところでこの曲を含め数曲がトーレ・ヨハンソンのプロデュースになってるが、こういうまとめ方をする人だったろうか。

8.花鳥風月★★★★★

ミスチルの「彩」みたいな感じのポップなサビメロを有する曲。
ただしやはりギターのみがペイヴメントみたいな音色で他は普通のポップスアレンジ。
そういえば元々は季節の歌を歌うのが得意だった藤巻が、今作で初めて四季折々の風物詩を愛でる詞を書いた曲。
かと思ったが様子が違う。
花や鳥を一つ一つ取り上げていくのかと思いきや、サビ直前で「花も鳥も風も月も」と駆け足で全部盛り。
しかも直後のサビ冒頭フレーズは「なあ~~んだか~不思議だよねっ生きて~い~る~うって~~」というすさまじいアバウトさ。
季節までもがまさかの粗雑な扱い。何というレミオ。
一応Dメロで一個一個取り上げたのでホッとしたが、
サビのこの小学生の感想みたいな「何だか不思議だよね」がインパクト強すぎて焼け石に水。
そういえば妻子持ちだし、そろそろ子供も小学生くらいになるんだろうから、我が子が歌ってくれるような分かり易い曲を作りたかったのかも。
思い返せば今作全般であまり奥行きのないストレートな詞が多かったのも、「子供と一緒に歌える曲」というのがテーマだった故に思える。
もっともそれをやろうとして、うかつにも自身の歌とギターが不気味なせいですれ違いを生じさせてるが。何だか不思議だよね。

9.大晦日の歌★★★★

急にしんみりとする、アコースティック寄りの曲。
例によって情けないギターと、たいやきが泳いでるようなモゴモゴした歌声だが、
これを前面に押し出されてみるとそれはそれで意外と聴き入れる。
ベースも相変わらずの丁寧なプレイだし、ドラムも昔より表情豊かでいい感じ。
王道なリズム体と奇妙なギタボという、何だか不思議な新生レミオが堪能できる曲。
詞曲の傾向こそ違えど誰かに似た雰囲気がある気がしてたが、ピロウズかも。特に藤巻のギターはソロ作の時の山中っぽい。
だからこそこのストレートな詞に対する違和感が特に強く感じられるのかも。

10.Tomorrow★★

ギターも普通になり、キモい歌い方以外は平均点のポップスになってしまう曲。
なってしまうというか、元々全部こうなる予定だったんだろうけど。
詞もほんとにひねりが無い。
幸せを噛みしめるような前向きな詞を「そうさ明日があるさ」で締める。Tomorrowすぎる。全Tomorrowの平均点の詞。
でもこれが本来のレミオなのだろう。
引っ掛かりのある詞を書こうとしてた初期から、途中で妻子を持つに至って考え方も変わり、
家族と生きる喜びを素直に歌う良いパパへと落ち着いたということか。まさに生きたままの軌道。
妻子のない自分からすると随分守りに入ってるように感じる詞だが、守るものがある人から見たら藤巻の詞の変化は納得なのだろう。

11.東京★★★

いきなりマイナー調のコテコテ歌謡ロック。なかなかにダサいメロディ。どうなってんだろう今回。
でも神宮司の引き出しは増えてるし、前田も全体を能動的に牽引するメリハリあるプレイをしていて、ちゃんと聴ける。
変なギターが多かった藤巻も、がんばって普通に弾いてる。
今作は藤巻がバッキングに徹する曲が少なく、下手なりにアイデアを出して曲を彩ろうとする努力が聴いて取れる。
結果的に、弾きながら歌うのが結構難しそうなプレイが多くなったが、ライブ大丈夫なんだろうか。
藤巻のギターは技術というより味のギターなので、サポメンが弾くのだとしたらCD音源ほど面白いギターでなくなってしまう気がする。
何気に代えの利かない藤巻。何だか不思議だよね。

12.小さな幸せ★★★

ラストも全く気取らない詞曲で締める、健全そのもののハネモノポップス。
頑固なようで少しずつフレーズを変えているアルペジオがいい感じ。
ドラムもタメが効いてどっしりしてるし、ドラムフィルにきっちりレスポンスしながらも
部分的にちょっとレゲエっぽいフレーズを交えたりするベースもさすがの出来。
詞はいい事言ってるけど、どっかで聞いたようなフレーズが多くてちょっと安っぽい感じがする。
でも高音の苦しそうな感じとかピッチの怪しさが謎の迫力を醸し出してるあたりは、やっぱり何か持ってるって感じがする。
実は爽やか志向の藤巻本人にとっては要らないものかもしれないし、こんなん書かれるのが一番イヤなのかもしれないが。

総評.★★★★

ギターボーカルの藤巻が全詞曲を担当した、レミオロメンのオリジナル5th。
前田曲が無くなったことや小林武史がプロデュースを離れたことが影響してか、かなり藤巻色の強い作品になった。ていうか野放しになった。
どんな出来であれギターアレンジは全部藤巻がやる、みたいな縛りでもあったのか、なかなかに奔放で個性的なギタープレイが並ぶ。
系統としてはBUCK-TICK今井とかそういう感じの、リードギターしか出来ない感覚的ギタリスト。
何でも弾ける器用なタイプではないが、かつてないほどレミオの中で戦力化してると思う。
ポップな曲に微妙な違和感を盛り込む感じが後期モンテビを匂わせる。
前田のベースは抑えるとこより出るとこが増えて派手になった。
元々技術があるし、ギターが音量的には奥まってるので、前田が主導していくのはいいバランスだと思う。
神宮司も呼応するようにハキハキしたプレイが増え、初期のようなエネルギッシュさが感じられる。
詞は前作以上にえらく直球で、行間を読ませる要素が無くなった。
歌い方がどちらかというと知的でない感じなので変にフィットしてはいるが、屈託がなさすぎて好きになれない人も多そう。
フィットしてるったって要はアホっぽいってことだし。個人的にはそこがツボだけど。
メロディは特に新鮮味はなく、いままでの延長上という感じ。
レミオが演ってこそ面白いという感じで、ちゃんと歌の上手い人がカバーしたらかえって拍子抜けしてしまうような曲が多い。
それ程藤巻の歌が大きい。良くも悪くも印象に残る。
ちゃんと爽やかなこと歌ってるのに、そこはかとなく呪術的で薄気味悪く、
しかも本人の変なギターと相性がいい。オルタナバンドのフロントマンって感じ。
総じて藤巻にいかがわしいカリスマ性が備わった巻き返し盤。
離れた初期ファンが戻ってくるとは考えにくいが、それならばと新たなファン層を獲得できる作品に仕上げてきた印象。
藤巻だけがポップでピースフルな作品と信じて疑わないが、実際には所々で見せるいびつさが周囲の目を引いてるというすれ違いが醍醐味か。
パラノイックではあるが何だか微笑ましい。エンジェル伝説。
歌だけ聴いてるうちは序の口で、ギターが聞こえてきてからが本領発揮の怪盤。何だか不思議だよね。

(★5個が満点。)