* アーティスト名 : ぱひゅーむ

14th.212-214 (・(∀)・) ◆kumaE6IGDE2007.03.01.

1.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル★★★★☆

収録全12曲の中唯一の未発表曲。
今までシングルを全部買ってる人間にとっては、ある意味この曲だけのためにアルバムを買うことになるのだが、それだけの価値がある曲。
まるでドラえもんの最終回のような曲とファンに言われたことがあるがまさにそう。
中田ヤスタカ(capsule)がPerfumeに送る、(この時点での)全身全霊を込めただろう一曲。

2.リニアモーターガール★★★

記念すべきメジャーデビュー曲。の割にはかなりの迷曲。いい曲ではあるんだが、あまりにも実験的要素が含まれすぎなプロトタイプ的な曲。
ダフトパンクのDigital Loveと酷似している部分があるためパクリ疑惑もあり。
タイトルの「リニアモーターガール」という単語を繰り返し歌うためかなり耳に残る脳内麻薬的な曲。

3.コンピューターシティ★★★★

メジャーデビュー2枚目のシングル曲。この曲でいっきにファンが拡大した名曲。
とても切ないが奥に秘めた力強さを込めたメロディーが静かに心を揺さぶる感じの曲。

4.エレクトロ・ワールド★★★★☆

リニアモーターガール、コンピューターシティとこの曲は、3部作としてつながりのあるものとなっている。
そのラストだけあってしっかり「決断」のイメージを前面に打ち出したとても力強い曲。
ちなみにアルバムVerはシングルVerとイントロ部分が違っている。

5.引力★★★☆

不思議なテンポとメロディーで惑わされる曲。オシャレで清潔感漂うメロディーが心地よい。

6.モノクロームエフェクト★★★

Perfumeの曲は全曲テクノポップであるためどの曲もピコピコ的なとこがあるんだが、
その中でも最もファミコン的ピコピコ音を前面に押し出している曲。

7.ビタミンドロップ★★★★☆

インディーズ3枚目(ラスト)のシングル。
この頃からピコピコに振り回されるのではなく、うまいこと曲の中に組み込んでいってる洗練された感じが出てくる。
不思議なコード進行に個人的にもっともやられた一番好きな曲。
歌詞でも「言葉の暴力、いつか消えるのかな」など、名フレーズが多く含まれた名曲。

8.スウィートドーナッツ★★★★

Perfume×中田ヤスタカ、全ての始まりの曲。記念すべきインディーズ1枚目のシングル曲。
キャッチーで女の子らしい部分と、恋愛に対する切なさやワクワクを封じこめたような曲。
Perfumeを代表する曲は何?と聞かれたらこれを挙げるのが正解。と言えるような王道曲。

9.ファンデーション★★☆

ファンの間で最も賛否の分かれる曲。これが一番好きだって人もいれば、これをライブで聞いてると眠たくなると退屈に感じる人間もいる。
Perfumeの曲には珍しく、メロディーラインに抑揚がない(転調がない)上せいかと思われる。
その分、Perfumeの曲の中では最も上品な曲。

10.コンピューター ドライビング★★★★

ライブでの盛り上がりで1、2を争うとても楽しく激しい曲。イントロ部分の階段を転げ落ちるようなメロディーラインがたまらなくツボ。
Perfumeの曲の中で最もキャッチーで楽しい曲。

11.Perfume★★★★

本人名義の曲なだけあってかなりの力作。ライブでよく締めに使われる曲。
オシャレさとキャッチーさとをうまいことバランス量って作られていると思う。
中田ヤスタカのセンス爆発!な曲。

12.wonder2★★★☆

シャボンの風船がふわふわ浮遊しているイメージの曲。
メロディーはとてもシンプルな作りなのにしっかり曲のクオリティを維持出来てるのはアレンジが優秀だからか。
特にサビの部分は単音で引っ張れるとこまで引っ張っている。シンプルイズベストを体現したような曲。

総評.★★★★☆

10点満点にしなかったのは、まだこれ以上のものを作り出せる力があると思うから。
実際、アルバム以降発表したシングルでもさらなる進化を見せている。
アルバムタイトルが「コンプリートベスト」となっていて、これまで発表した曲全て入ってると思わせぶりだが、
実は何曲か選に漏れているのが勿体無い。
Perfume×中田ヤスタカの曲に捨て曲はない。本当にクオリティは高い。
アイドルポップとして間違いなく現時点で最高到達地点だが、そういった枠組みを取り外して考えてもかなりのクオリティに達していると思う。
知られさえすればもっともっとファンは増えると思わずにはいられない。
Perfumeを聞いた上で興味無いというのならしょうがないが、
音楽好きな人間でまだ聞いたことが無いという人がいたら、実にもったいないことをしていると言いたい。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

17th.155-158 : 名無しのエリー2008.03.04.

1.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル★★★★★

このアルバム唯一の新曲。中田ヤスタカ頑張りすぎ。
perfumeスレなどでは神曲と呼ばれている、perfume第一期(あくまで個人的な括りだけど)を占めるのに相応しい壮大な一曲。
切なさを感じさせるメロディーは中田ヤスタカほんと頑張った。
歌詞は手の届かない所まで行ってしまった恋人の事を歌っている。

2.リニアモーターガール★★★☆

SF三部作突入。一作目となるこの曲は異常なまでにハイテンション。
「ワンツースリーフォー いちにのさん、はい」とか変な声が入っているのが面白い。
ただ、PVと一組で聞いたほうが面白い。DVDでPVとともに見るのをお勧めする。
あとSF三部作では一番いまいち(あくまで、SF三部作の中での話。普通に高クオリティの曲です)。
誰か「まんまDaft Punkの「DigitalLove」だ」と言ってた人がいたが、そこまで似てないと思う。
あ、「DigitalLove」は名曲ですよ。perfume好きなら聞いて損はない。

3.コンピューターシティ★★★★☆

この曲で中田ヤスタカが作詞作曲をすべて自分でやることに。
すごいです。気合入りまくり。それと同時に、perfumeが新しい境地に立った曲でもあると思う。
首都高から見た夜景とか、都会の夜景がどうしても目に浮かんでしまう。雰囲気が最高。
capsuleとしては何故そう思うかは分からないけど「LDK」あたりの作風に似てると思う。
歌詞では前曲では普通に未来都市での生活を送ってきた少女が未来都市での生活に疑問を感じてきた…といった感じだろうか。
PVはCGなどを使ってないシンプルなもので、非常にいい感じ。曲を変な切り方してなけりゃもっとよかったんだけど。

4.エレクトロ・ワールド★★★★★

前曲で未来都市の生活に疑問を感じた少女の感情が爆発した瞬間だろうか。
自分や他人の存在のリアリティのなさ、そして世界が段々と崩壊していく様を描いた歌詞が圧巻。
そして曲のクオリティも上るところまで上り詰めて、中田ヤスタカのテンションも最高潮。
ギターの響きがテクノサウンドに不思議な浮遊感を与え、やがて壮絶なサビへ。
「エレクトロワールド」のボーカルが伸びていくところなんか鳥肌もの。SF三部作の締めにぴったりの曲。
ちなみにシングル盤よりイントロが長くなっている。PVは最後のワンシーンが怖いと見るたびに思う。
にしても歌詞…「ああ あああ ああ あああ」まで書かなくてもいいだろ。

5.引力★★★

インディーズ時代のシングル「ビタミンドロップ」より。
「cutie cinema REPLAY」の頃の楽曲を「LDK」のころのサウンドでやってるような曲。サビを繰り返していく曲の構成が面白い。
でもなんで「エレベーター」とかじゃなくてこれ?この曲も確かにいい曲だが、なぜこれだけ収録したのかがわからない。

6.モノクロームエフェクト★★★☆

インディーズ時代のシングル曲。普通のアイドル歌謡を中田ヤスタカがやるとこんな曲になりますよ。
三人のボーカルが初々しい。なんだか妙な気持になる曲。なぜかはわからない。
終わり方がなんか中途半端で気になる。

7.ビタミンドロップ★★★★

インディーズ時代のシングル曲。
「引力」と同じく、「cutie cinema REPLAY」の頃の楽曲を「LDK」のころのサウンドでやってるような曲。
いや、「LDK」というより「S.F」あたりの曲に似てるような気がする。
「モノクロームエフェクト」がいかにもアイドル歌謡な曲だったのに対し、
中田ヤスタカがどれくらい自分の個性を出せばいいのかがわかってきた感じの曲。
「チョコレイト・ディスコ」のPVをyoutubeで見て「perfumeなかなか良いかも?」と思った矢先に
この曲のライブ映像を見ていろんな意味でショックを受けた記憶がある。

8.スウィートドーナッツ★★★★★

中田ヤスタカが初めてperfumeと組んだ曲。かなりいい曲です。ハイ。
自分は中田ヤスタカが書く切ないメロディにかなり惹かれるのだけれど、この曲はまさにジャストフィッツ。
もうこのころすでに個性爆発させてたのに、「モノクロームエフェクト」でいったんアイドル歌謡を作ったのはなぜだろう。
「モノクロームエフェクト」はもっと個性を爆発させていればかなり名曲になったはずなのに、なんだか遠慮してしまった感がある。
カップリングの二曲はいい曲ですけどね。まあオリジナル盤持ってるわけじゃなくてこの前出た再発ボックスを買っただけですが。
なお、シングルバージョンをリエディットして2分57秒にしている。こちらのバージョンの方が聴きやすくていいと思う。

9.ファンデーション★★★★☆

ん、いい。この曲も俺の心にジャストフィッツ。
浮遊感のあるメロディーに三人の飾らないぶっきらぼうな歌唱があっていてかなりグッときます。
でもなぜかは分からないけど五つ星に届かないこの感じ。もうたまらん。
歌詞は…読解力のない俺にはどういうことを歌っているのかは分らないが、意味深。
「恋愛なんてすぐ 諦めるべきね」とか「心にまで化粧していた」とかわかりやすいフレーズも出てくるが、「荷物持ったまま戦えない」とは?

10.コンピュータードライビング★★★

イントロで期待してしまうけど、全部聞いてると正直、退屈。あんまり盛り上がりがないのがいけないんだと思う。
いきなり低音が聞こえなくなる場所があって、一瞬ヘッドフォンが断線したのかと思ってビビった。

11.Perfume★★★★

capsule初期のポップな楽曲を現在のテクノ~クラブ的サウンドでやったような感じで面白い一曲。
一応グループ名を冠した曲で、多分ナンバーガールで例えれば「BRUTAL NUMBER GIRL」的な位置づけにある曲なんだと思う。
でも歌詞は…。「ねえ!?」って、なんか「歌詞に「!?」を付けて逆ギレ風味にするスレ」みたいでなんだかなあ…。

12.wonder2★★★★★

「エレクトロワールド」のカップリングに収録されていた、超名曲。
これをラストに持ってきたのはGJ。「らーらーらーらー」の声がどこまでも伸びていく、幻想的なメロディが美しい。
capsuleで言うと「FRUITS CLiPPER」に激似。しかしうまい引用の仕方をしてますなあ(この曲の方が出てきたのが遅い)。
無意識だとは思うが、意識してやってたらすごい。ライブとかでもラストでやることが多いらしい。
「『fan service bitter』はこの曲で終わるからすごく寂しい気持ちになってしまう」と誰かが何所かで書いてた。
このアルバムでも最後に選ばれたこの曲は、心に静寂を残して静かに消えていく。
なお、シングルバージョンよりなぜか9秒ほど長くなっている。

総評.★★★★

perfume初のアルバムにして、初のベストアルバム。
「コンプリート」と銘打ってある割にはインディーズ時代のシングルのカップリングで収録されているのが「引力」だけだったり、
新曲が「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」の一曲だけだったりと、いろいろ欠陥は多い1枚だが、
とりあえずperfume入門編としては最高の1枚。「SF三部作」は勿論、そのカップリングまで収録されているのが嬉しい。
さらに通常版でもDVDが付いていて、それで3000円ポッキリというのはなかなか安いのではないだろうか。
しかしジャケットはちょっとレジまで持っていくのが恥ずかしい…。
「capsuleが好きで、それ以外の中田ヤスタカの作品が聞きたいんだけど、どうすればいい?」という人は、
このアルバムと「COLTEMONIKHA」あたりを買えばいいと思う。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

26th.636,639 : 名無しのエリー2012.06.27.

1.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル★★★★★

凄すぎる。10年後も残っててほしい。

2.リニアモーターガール★★★

なんだか好きになれない。中毒性はあり。

3.コンピューターシティ★★★★

今よりもエフェクトがかかってる。と改めて感じる曲。

4.エレクトロ・ワールド★★★☆

なんだかんだ言ってシングル版のほうがいい。

5.引力★★☆

う~ん…なんかなじまない。おいしいレシピを入れ(ry

6.モノクロームエフェクト★★★★

7.ビタミンドロップ★★★☆

アウトロが中途半端。

8.スウィートドーナッツ★★★★☆

シングル版もいいけどこっちのほうがスッキリ聞ける。

9.ファンデーション★★

単調、としか言いようがない。

10.コンピュータードライビング★★★★

テクノってこうゆうのだよね!ライブでも盛り上がる。

11.Perfume★★★☆

乗りやすい曲。

12.wonder2★★★★★

感動的。ファンタジックな情景が浮かぶ。

総評.★★★☆

引力が浮いてる感じはする。ファンデーションが単調。でもそれを吹き飛ばすぐらい1,8,12がイイ!!
Perfumeはある程度聴いてる、っていう人にお勧め。
さ~てテスト勉強でもやろうかなww

(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.6はコメントなし。)

18th.12-14,19 : 名無しのエリー2008.05.05.

1.ポリリズム★★★★★

キャッチー過ぎるメロとエフェクト掛けまくったヴォーカル処理で一般層にも広くアピールした楽曲。
途中で本当にポリリズムになるが、そんなことは知らなくても普通にいい曲。

2.plastic smile★★★

微妙に音を変えながら反復するオケが耳に残る楽曲。サビはやはりキャッチー。
昔のゲームにこんな音楽あった気がする。

3.GAME★★★

パッと聴き、思いっきりダフトパンクに聞こえた。微妙に裏を意識させるリズムビートが気持ち良い。
これまでの2曲と違い、サビも含め、良い意味で起伏が無い。つまり正しくテクノである。

4.Baby cruising Love★★★★

ポリリズムに続くシングル。全曲と比べると歌謡曲要素が強く、平歌にも起伏がある。
バックのピアノっぽい音とシンセの音の絡みがどことなく、歌謡曲とテクノのクロスオーバーであるPerfumeという存在を想起させる。

5.チョコレイト・ディスコ★★★★★

正しくディスコマナーなベースラインに被さる一回聴いただけで確実に覚える激キャッチーなメロ。
どうでもいいが、この曲も若干ポリリズム気味。

6.マカロニ★★★★

ここまでアップテンポが続いていたが、この曲はミドルテンポ。相変わらずメロは激キャッチー。非常に耳に残る。
打ち込みにも関わらずドラムのシンバルワークに耳を奪われる。

7.セラミックガール★★★

全曲から一転、ノリノリダンスナンバー。
サビに被さるシンセの音からヴァンヘイレンの「Jump」を思い出してしまった。
歌メロが前のめりにクうことで、曲の持つ性急さが強調されている。

8.Take me Take me★★★

これまでよりは幾分ミニマルなビートに乗せて、淡々とメロが歌われる異色ナンバー。
シンセをギターに置き換えたらGLAYの「千ノナイフガ胸ヲサス」とリフが一緒。

9.シークレットシークレット★★★

ちょっとロイクソップっぽい?!シンセフレーズがキャッチーなナンバー。メロが入ってからはダフトパンクっぽい展開。
新参者からすれば似たようなメロが続く印象は否めないが、不思議と飽きはこない。

10.Butterfly★★★

イントロから「西遊記」が始まるかと思ったシンセメロが印象的過ぎるナンバー。
途中挿入される電気「POPCORN」的なメロも耳に残る。この曲のPerfumeは完全にインストの一部。

11.Twincle Snow Powdery Snow★★★★

終盤に来て、Perfumeの18番とも言えるテクノポップが炸裂!
裏打ちのビートと相まってノリノリのナンバー。サビメロも激キャッチーで突っ込みようの無いキラーチューン。

12.Puppy love★★★

イントロは、くるりの「ばらの花」っぽい8ビート。サビはBLOCK PARTYっぽいポストパンクの鋭角ビートに歌が乗っかる。
おそらくギターバンドがコピーして最も違和感の無いPerfumeの曲だろう。アジカンあたりにカバーしてほしい。
変に余韻を残さず終わるので、またリピートしたくなってしまう。このあたりは意図的な曲順だと思う。

総評.★★★★

全編を通してキャッチーなメロがこれでもかと連打される。
テクノとは反復ビートの音楽であるが、この反復ビートの部分を激キャッチーなメロにすることで、
エンドレスにサビが掛かっているように感じさせるアルバムに仕上がっている。
同じような曲が多い中、中盤と終盤に数曲若干(←ここがポイント)毛色の違う曲調が持ってこられるので、
ダレを感じさせず、何度も聴けるアルバムになっている。
現在は孤高の存在に近いが、音作り的には、2番煎じのアーティストを出し易いと思われるので、
今後、ここからどう展開していくかが浮沈の鍵を握る。期待しながら、見守りたい。

(★5個が満点。)

18th.15-18 : 名無しのエリー2008.05.05.

1.ポリリズム★★★★

これのおかげで今の地位がある、といっても過言ではないヒット曲。
退屈な00年代のアイドル歌謡の世界に風穴を開けた…らしい一曲。でも個人的にはそこまで好きじゃない。
そういえばCMバージョンとCDバージョンは微妙に違うけど、CMバージョンのCD化はないのか?

2.plastic smile

なんだかものすごく退屈。そこまで悪い曲でもないんだけどなあ…。
あんまり展開しないせいかもしれない。聞いていて耐えられない。飛ばし曲。

3.GAME★★★☆

「あれ?これperfumeのアルバムだっけ?」と一瞬疑ってしまうイントロ。そしてその後も中田ヤスタカは本気で走り続けていく。
capsuleのアルバムに入っていてもおかしくないような一曲。
ベースが効いている。この曲をアイドル(と言われている3人)に歌わせるセンスがすげえ。歌詞は普通だけど。

4.Baby cruising Love★★★★

シングル。発売当時は散々言われていた記憶がある(事実、発売当時は今一つパッとしない曲だった)が、
今聴くとそこまで悪くないじゃん?という一曲。事実、アルバムへの収まりも悪くないし、聴いていてダレることもない。
ちなみにタイトルの「Baby cruising Love」の"c"が小文字なのはメンバーの意見によるものらしいが、何のために?

5.チョコレイト・ディスコ★★★★★

入手困難となっている名作マキシ「Fan service sweet」からの一曲。perfumeの最高傑作はこれだと思う。
3人の歌唱も曲によく合っているし、メロディも非常に聞いていて心地よい。PVもクオリティが高かった。
中田ヤスタカがperfumeの楽曲とその他の作品群との隙間を縮めるということを意識し始めたのがこのころなのかも。
(最初にperfumeを好きになった一曲なのでちょっと個人的な思い入れがあり、贔屓目が入ってるかもしれない)

6.マカロニ★★★☆

シングル曲。このアルバムの中ではやや異色作。capsuleの初期作品にやや傾向が似ている。
静かに切々と歌い上げる、3人のボーカルが印象的。好みが分かれそう。

7.セラミックガール★★★★

なんかラジオで流された当時、さまざまなスレでの評価がボッコボコだった覚えがある。でも俺は大好き。
ファーストからそれ以降のシングルの流れを汲んだ、(恐らく)世間一般がperfumeに抱いてるイメージはこんなだろうな…って感じの一曲。
間奏のボーカルを加工してメロディを作るという手法について、
「「ポリリズム」がウケたから同じようなことをやってるんじゃないの?」みたいな意見をどっかのスレでみたが、
これと同じような手法をMEGの「ROMANTIKA」でもやってるので、ヤスタカには他意はなかったと思う。
ドラマタイアップ曲。

8.Take me Take me★★★★☆

これまたcapsuleのアルバムに入っていてもおかしくないような曲。
というよりこの曲はこしじまとしこボーカルのほうがハマったような気がする。でももうそんなのどうでもいいや。
とりあえず、世間一般が抱く「アイドル歌謡」というジャンルからは逸脱していると思う。

9.シークレットシークレット★★★★★

このアルバムの真打がここで登場。とにかく名曲。
いきなりフェイドアウトするイントロから始まり、前奏からいきなりサビに突入。そのあとはもう最高のメロディの連続ですよ。
今回の中田ヤスタカが全身全霊をかけたであろう一曲。(前回全身全霊かけたのは「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」)
聴いていてちょっと泣きそうになる、ツボを押さえたメロディが心地よい。3人のボーカルの相乗もぴったり。
歌詞も本性のわからない恋人を描いた内容で、なかなか面白い仕上がりになっている。
タイアップ曲なのだけど、テレビCMで見たら聴こえ方が全然違って驚いた。

10.Butterfly★★★★☆

この曲のレビューは非常に難しい。
今までは「capsuleのアルバムに入っていても~」と軽く済ますことができただろうけど、
この曲はperfumeのアルバムに入っていても違和感を感じるし、恐らくcapsuleのアルバムに入っていても違和感を感じると思う。
5分42秒というやや長めの尺で聴かせているこの曲は、J-POPとクラブミュージックの間を行き来するような、
そんな一定の場所に定まらない浮遊感のある曲に仕上がっていると思う。
ちょっとダレるかな。

11.Twinkle Snow Powdery Snow★★★★★

名作マキシ「Fan service sweet」から。これまた名曲。まあ真新しさはないけどね。
でもほかに収録されたナンバーと比べても遜色のない出来になっていると思う。むしろこの曲の方が(ry
どうでもいい個人的な願望だけど、スキー場でかかっていて欲しい。
そしてスキー場に来たまだ交際して間もないカップルの心に何か響くものがある曲として後世に伝わってほしい。

12.Puppy love★★★★★

最後を飾るのは…なんとほぼ生演奏という異色の一曲。perfumeのアルバムでギターとドラムの絡みが加工なしで聞けるとは思わなかったw
で、曲のほうはかなり王道なメロディー。聞いて一瞬で中田ヤスタカだとわかる、ポップで聴きやすい曲になっている。
「いつも聞きなれないジャンルばっかで疲れたでしょ?これで癒されてね(はぁと」と中田ヤスタカが言ってるのが目に浮かぶ。
で、俺はこの曲はかなり好き。でもスレの評判を見てみたら「微妙」と書いてあってへー、そーなんだとか思ってたら
「これからはこの曲が好きなファンが振り落とされると思う」みたいな意見が書いてあってビビった。俺、振り落とされるの?
で、一番凄いのは歌詞。なんと「ツンデレーション」なる単語が出てきて、その他の部分も典型的な「ツンデレ」像を体現する内容になってる。
ちなみに「ツンデレーション」という単語は「ギャグ漫画日和」に出てきたらしい(うろ覚え)。

総評.★★★★★

「ポリリズム」の大ヒットで注目され、そしてその後出したシングルも抜群に売れ、そんな期待の中ついに出たセカンド。
前作のように収録曲の大半がシングル曲ということもないし、それに個人的に好みではない木の子さんの作詞もなくなっt(ry
で、この作品は今まであった中田ヤスタカの関連作品とperfumeの作品との間に合った深い溝がなくなり、自由度が増した感じが。
いろんなスレでは「数年後にはブックオフの安売りコーナーに並んでる」という批判的な意見も見られるが、そうなっても不思議には思わないし、
数年後に「アイドルポップの名作」として、音楽好きのCD棚に並んでいたとしても不思議のない出来になっていると思う。
ちなみにDVDの内容はそこまで良くなかったよ。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

21st.563-567 : 名無しのエリー2009.07.11.

1.ポリリズム★★★★

彼女たちを一躍スターダムに押し上げた曲。メロディは適度にキャッチーで、アレンジもダンスポップさを殊更押し出すわけでもない。
割と普通にまとまった上でよくできた曲。詞もどうでもいい。ヤスタカだし。
特筆すべきポイントは中盤ポリリズムを作りながら実際にポリリズムという言葉をゴリ押しするところ。
聞き流しそうだけどよく考えればそうそう無い発想。かも。
音の面ではないが斬新さに期待が高まる一曲。

2.plastic smile

そして早々に期待を霧散させる曲。適当としか思えないメロディ、アレンジも割とスカスカ。サビでベースが形成するリズムもウザい。
『リニアモーターガール』あたりと同系統の子供っぽい曲だが、作りこみの差が露骨に違う上、
確かこのアルバムを出したころは3人ともちょうど20歳前後だったと思うのだけど、本当にその年ごろで新曲として発表すべき曲だっただろうか。

3.GAME

ものすごく平坦で刺激の薄いダンスロック曲。メロディラインとか抑揚のない歌とかにも多少の原因はあるが、何よりもアレンジ・・・。
金属的なギターの平坦さもどうにかならないのって感じだが、特に全編にわたってベースの音が耳障り。
核の低音より虫の羽虫みたいなブブブブいう音の方が気になって聞こえる。
似たようなジャンルをブンブンサテライツとかがやってる以上、ヤスタカもう少し本気でアレンジした方が良かったんじゃ・・・浮くけど。

4.Baby cruising Love★★★★☆

ピアノを中心に据えたミドルテンポ曲。前曲に続き虫の羽音ベースが出張っているが、所によりピアノを上手く被せている。
だったらベース自重してくれた方が・・・。ただ、そのピアノのフレーズはメロディアスで良い。ダンスポップって言うより普通にJ-POP。
メロディ的には歌謡曲。「♪恋の運命は~」などの追っかけ歌唱も、3人であることを珍しく上手く活かしている。
音の構成が4曲目の時点で既に被り始めてる(ような気がする)のがちょっと不安。

5.チョコレイト・ディスコ★★★★★

代表曲・・・になるのかな?とにかくタイトルコールを延々繰り返すサビのインパクトがすごい曲。当然ポリリズムポリリズム(ryより強烈。
電子音の一つ一つはチープだが役割がはっきりしていて、チープであることがマイナスにならない感じ。ウザベースも隠れてるし。
度が過ぎると飽きてしまう電子音のループも、そこに歌という音を添えることで飽きにくくしている。

6.マカロニ★★★★★

今作で一番生に近い曲。心臓の音のような柔らかいドラムの音や、優しい歌声が心地いい。
サビ最初の中→高→中音域と変移するメロディも、包み込むような感じで上手い作り。
割と音が定型化されて不自由な感じのする今作では異色かも。アウトロとか聞くと特にそう思う。
「大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ」詞も上手い。わけわかんないけど。

7.セラミックガール★☆

1曲目と2曲目を合わせて割ったような、可も不可も無い、ごく普通の、ヤスタカなら量産できるような、特筆することのない曲。
あーアルバム曲だなーて感じの。別にさりげなく新しいことに挑戦してるわけでもなく出来も別にどうでも。
言及することの少なさって点では、2曲目よりも捨て曲かも・・・

8.Take me Take me★★★★☆

そこそこダークで実験的な曲。同じフレーズを淡々と繰り返すが、コーラスで徐々に変化をつけていき、サビでは感情を小破裂させるような歌唱。
3人のコーラスを一番よく活かしている曲だと思う。絡むアコギもなんとなくアダルティだし音色自体が新鮮。
ドラムと電子音が軽めなので暗くても口当たりは軽い。

9.シークレット シークレット★★☆

まず、イントロがいきなりフェードアウトする意味が・・・。
7曲目を切なく引き締めたような曲。アレンジも多少物足りない気がするものの綺麗にまとまっている。
サビは後ろに重心をおいた作りで、前半は侘しいほど薄味。まあ必要悪。
テーマの割に、女子3人の歌がそれほど全面に出てないのが気になる。そして最初のサビ後のベースが・・・。

10.Butterfly★☆

密林チックなイントロに耳を惹かれる。賑やかなパーカッションがベースのウザい部分を消し、そのベースが独特のリズムを仕立てている。
今作で最もPerfumeの歌が楽器的に使われてる曲。そこまではすごく良かった。
6分弱の間に音の変化がほとんど無いのもキツいが、サビや間奏に出てくるおもちゃの木琴みたいな音、ものすごいウザい。
大したことない短いフレーズを安っぽい音でこれでもかと主張してくる。それもほとんど全編に渡って。繰り返すがものすごいウザい。
ベースがウザくなくなったと思ったら今度はお前か・・・。たった一種類の音で台無しになってしまった例。

11.Twinkle Snow Powdery Snow★★★

テンポの速いダンスポップ。今作中、これ一曲だけ飛び抜けてアレンジの出来が良い。
キメ前の節々に入るドラムワークなど、細部へのこだわりが各所に見て取れる。なんか他の曲のアレンジどうしたのよって聞きたくなるけど。
この頃がヤスタカのPerfumeへの入れ込みようのピークだったということか・・・と言いたくなるが一方メロディは良くない。
アレンジのドラマティック加減に反して異常にノッペリ。サビも初めて聞いた時は9曲目(の前半)と区別できなかった。
しかもそのノッペリメロに対してもアレンジは本気を出した出来で絡む。ああもどかしい。

12.Puppy Love★☆

いきなり生バンドっぽいギターとベースの入りに面喰う。こういうのPerfumeでやる事か!?いや試みとしては面白そうだから良いんだけど!
と思ったらサビではベースは普段のウザいやつに戻り、パーカッションもやたら空き缶連打してるみたいな鬱陶しい感じに。半端ない肩透かし。
散々ベースウザいウザい言ってきたが、もしかして俺だけか。もしかしてテクノやダンス畑ではこういうベースは良しなのか。
普段聴かないから分からないけど。でもPerfumeってテクノ・・・?それに便宜上ダンスポップとか書いたけど、これで踊れるか・・・?
結局普通にJ-POPな気がする。ちなみにこの曲のメロディは先が予想できる浅い練りこみの出来。

総評.★★☆

メロディもアレンジもヤスタカがお手軽に作ってるんじゃないかという印象を強く抱いた。類型化されたポップ以上の感想は持てない。
意外なメロディとか音の使い方とかほとんど無い。特にリズムについては遊んでなくて退屈。音の選び方もなんかヘン。
例えばこの一枚以前にヤスタカが本業で出していたcapsuleの『FLASH BACK』とか聞いても、
ウザいベースを遠慮なくこしこの歌に乗せてきたりしなかった。
ただそこで気になるのが、非歌モノではやってたということ。つまりヤスタカは本音ではあのベースを思いっきり前面に出したいんだ、と。
で、その先駆けがこの一枚。
てことはもしやPerfumeいい実験台にされてんじゃないかと思ったが、
この一枚が大ウケした後capsuleの次作でそのベースを大々的にフィーチャーしてきたのを聴く限り、残念ながら当たってたように感じる。
結果論だし安い推測だけど。しかも音的には本家の方がよっぽど手が込んでたりするし。
総合的な印象としては、都合のいい部分だけリトマス試験紙にされて他は手を抜かれた、どうも可哀そうなアルバム。
なんかベースベースうっせーぞと思われるかもしれませんが本当に耳につくんです。悪い意味で。
ただその後のシングル3枚を聴く限りどうも手抜き感は感じられず、立ち位置が読めなくなった。
新譜どうなってるんだろう。気になる。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

21st.528-530 : 名無しのエリー2009.07.08.

1.Take off

SE。Capsuleで同じことやってたような…。

2.love the world★★★★

聞き応えのあるポップナンバー。個人的にはもうここが最大の山場。
サビの7thがクセになる。

3.Dream Fighter★★★

シングルが出た時期を思えば、物凄くドラマティックな曲。シングルが出た時期なんか関係ないって思うなら割と普通の曲。
デジタルな歪みのシンセはやっぱりカッコイイ。

4.edge(⊿-mix)★★

アルバム中最も尖ったキラーチューン。これなら原曲の方が良かった。
なんか余計、なんか足りない、そして無駄に長い。

5.NIGHT FLIGHT★★★☆

なんか懐かしい。
フュージョンとかあの辺りの匂いもあったり、最近のPerfumeじゃあまりなかったミニマルなシンセも悪くない。
つーかYMOだ、これ。

6.Kiss and Music★★

Perfumeでやるの、これ?、って感じのR&B風。アナログな感触。

7.Zero Gravity★★★☆

Capsuleでもよくやってる、ヤスタカのお洒落なポップスが好きな人はきっと好き。(馬鹿にしてる訳ではない)
そんな感じの可愛らしい曲。

8.I still love U★★★★

90年代後半~00年代前半を思い出す。上手く説明できないけど、あの頃の雰囲気にノスタルジーを感じるなら確実にハマる。
半音のコード進行がたまらない。

9.The best thing★★☆

普通のPerfume。よくも悪くも普通。ここまでアクの強い曲が多いから、小休憩。

10.Speed of Sound★★

Perfumeっつーかヤスタカ。
ほとんど歌ってないので、前作GAMEに収録されているButterflyのようにSE的な。別にPerfumeで聞きたい訳じゃない。

11.ワンルーム・ディスコ★★★★

タイトル通り、ABBA辺りのディスコっぽさをポップスに落とし込んだ良曲。

12.願い(Album-mix)★★★☆

主にストリングスを加えて、エンディングらしくアレンジ。
この曲が最後にくるのを予想した人も結構いるだろうし、ベタな終わり方。

総評.★★★

好き嫌いがハッキリしそうなアルバム。
前作のアルバムまでで固まったPerfumeのイメージから脱却するような印象は確実にあって、それが中途半端にも感じる。
特に最後が安心した終わり方でなく、既存のイメージを完全に突き放すくらいの曲なら逆に納得してしまったような気もする。
1曲目が「今までのPerfumeじゃない」って宣言みたいだし。
ただ、Perfumeの曲をヤスタカが作ったのか、ヤスタカの曲をPerfumeが歌ったのかの違いが明確じゃない。
基本的に横ノリなのもあってか、前作ほどの爆発力は無いが、それほど悪いアルバムでもない。
過渡期なのかなーと思う作品。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

22nd.12-15 : 名無しのエリー2009.07.28.

1.Take off

イントロ。アルバムのつかみの役をしっかりと果たしている。

2.love the world★★★★★

シングル曲。実は最近こればっかり聴いている。
後半で入る「have a nice day」がヤバすぎる。この瞬間だけで★一つ追加できる。そこ以外も標準点を越えている出来だと思う。
この位置に置かれることでシングルで聴いたときには気付かなかった良さを知ることが出来る曲。

3.Dream Fighter★★★

シングル曲。この曲は実は先行シングル3枚の中で一番好きな曲なんだけれど、このアルバムの中ではやや点を低くせざるを得ない。
流れにも嵌ってるし、曲の良さを完璧に失っているわけではないが、やはりシングルで聴いた時の感動が希薄になっているのは否めない。
前曲とは逆で、単体で聴いた方が生きる曲かな。曲自体の良さをもってしても、やはりこの点が限界。

4.edge (⊿-mix)★☆

シングルに入っていた曲のニューバージョン。ファンには好評らしい、が…
メロディが入ってくる瞬間は感動的ではあるのだが、そこに至るまでが正直言って退屈。そしてそのせいで感動も半減。
変な言い方だけれどcapsuleの音って7分でも8分でも聴けるんだけれどperfumeの音って8分聴ける音ではないんだよなあ。
コンパクトなシングルバージョン(Extended versionじゃない方)が一番好き。

5.NIGHT FLIGHT★★★★

イントロの妙なノイズが好きです。80年代のディスコチューンのノリで進むナンバー。
こういう曲はただ単にダサくなるか、それともちゃんとカッコよくなるかで作る人のセンスがかなり問われると思うが、この曲は圧倒的に後者。
サビで聞こえる無線音声のようなヴォーカルや、後半のヴォーカルトラックぶつ切りなどの要素が程よい違和感を与えている。
間奏から最後のサビに移る部分のメロディ、なんかすっごい既視感があるんだけれど、
どこで聴いたのかを思い出せなくって凄くもどかしい気分になる…

6.Kiss and Music★★

うーん、珍しくエフェクト控えめのヴォーカルとか妙なR&B調のメロディとか、面白い要素は幾らでもあるんだけれど、
全体として見るとそんなに面白い曲じゃないな…メロディ自体はけっこう良いと思う。
終わり方がなんだか消化不良。

7.Zero Gravity★★☆

イントロに波の音とかを入れているところからも判るように、やや異国情緒な曲。
でも個人的に聴いてて凄く気持ち悪いメロディ。耐え切れなくって停止ボタンを押すまでには至らないが、何か…もにょっとする。
好きな人は凄い好きだろうな。自分のツボには合わないというだけの話だろう。…レビューじゃないな、これw

8.I still love U★★★★☆

恐らく今作最大の問題児。これは聴けば誰もが納得してくれると思うんだけれど、メロディがこれ以上無いほどベタ。
90年代のアイドルポップ並にベタ過ぎるメロディ。なのに音はいつもの中田ヤスタカという…ミスマッチ感が凄い。
ベタ過ぎてダサいがそれ故の新鮮さと良さを放っているというわけ判らん物件。それ故に聴く人をかなり選ぶ曲だと思う。
90年代のJ-POPに良さを感じる人ならきっと気に入る筈。あと、これだけは書いておきたいんだけれども、メロディは凄く優秀。

9.The best thing★★★★★

自分の中ではこのアルバムのベストトラック。メロディがいつも通りの中田ヤスタカの作るポップで可愛い感じなので妙な安定感がある。
それでいて使っている音の一つ一つはちゃんとアルバムの流れから浮かないように配慮されている、理想的な「アルバム曲」だと思う。
ファーストのベスト盤に入っていた「ファンデーション」(名曲!)が好きな人ならば気に入ると思う。
逆にperfumeに冒険を求めている人には印象が薄いかも。
ただ、ヴォーカルの加工はかなり過剰。
「ボカロと変わりない」という意見にはいつも「いや、違うだろ」と思ってきたが、この曲に関してはほんとにボカロみたいなので反論できない。
まあ、点に響くようなことは無いが…

10.Speed of Sound★★

アルバムの進行の上ならばあってもいいと思うが、単体で聴く気にはなれない。要はアルバムの流れのための要素。
アイドルの曲なのに歌わせずに単に英単語を読ませるだけっていうセンスは好き。でも、空気曲。次の曲に行けば主旋律を忘れる。

11.ワンルーム・ディスコ★★★☆

シングル曲。タイトル通りのディスコチューン。
このアルバムの中では珍しく過剰なまでに音を使っているので流れから浮かないかと心配だったが、前曲のお陰で流れにしっかりと嵌っている。
シングル発売当初だったら満点付けていたと思うが、今改めて聴くと良くも悪くも普通の曲。いい曲だけれどね。

12.願い(Album-mix)★★★★☆

シングルのカップリング曲のリアレンジバージョン。これはアルバムに入るかなと大多数の人が思っていたはず。
まずイントロで既に感動。これに関しては原曲が名曲なので余程のことをしない限り、失敗しないだろうと思っていたが、その読みは大当たり。
ストリングスの響きが美しい、アルバムの最後に置かれるべきなかなり感動的なアレンジに仕上がっている。
Bjorkの「All is full of Love」みたいな事になっていなくって良かった。(あれはどう考えても原曲を入れたほうが良かったのでは…)
ただ、このアウトロもいいけれども、シングル版のアウトロのピアノソロが凄く好きだったので、そこを削られたのは不満。

総評.★★★★

メンバーにはそこまで愛着はなかったが最近の様々な騒動を見たり聞いたりしている内にあーちゃんが一番好きになってきたアイドルユニット、perfumeの三枚目。
今、自分が過去に書いた前作「GAME」のレビューを見てみると絶賛ばっかりで恥ずかしくなるw
しかしそれは要するにそういうことで、前作には確かにいい曲ばっかり入っていた。しかし、それはアルバムとしては機能しにくい。
勿論今でも「セラミックガール」「puppy love」等の素晴らしい曲を単体では聴く。
でも、「単体では」であって、アルバムとして「GAME」を聴くことははっきり言って無い。
それは何故ならば「GAME」はアルバムとしての完成度が単純に低いからだ。全体的にガッツリとした曲が多く、「地味な曲」というものが無い。
更にシングル曲も流れをぶった切るように配置され、個々の素材は決して悪くないにもかかわらずアルバム全体の出来は凄惨。
そしてついでに言えば曲のトーンも統一されていない。
何故あの作品を絶賛していたのか今ではわからない。きっと熱に浮かされていたんだ(何だそりゃ)。
さて、改めて今作を眺めてみる。まず前作と大きく違うのはアルバムとしてのメリハリが利いているということ。
全曲が過剰なわけではなく、地味な曲や印象に薄い曲があることで「アルバムの流れ」というものをうまく築いている。
そしてもう一つ。アルバム曲とシングル曲の調和が取れている。この点が一番の成長だと思う。
既出曲が少ないからこういう印象を受けるのかな?…と思いきや実は既出曲の数は前作「GAME」と全く同じ5曲だった。これには驚いた。
(まあ、前作はアルバム収録を視野に入れずに作られた曲が多かったのかも知れないが…)
この2つの点によってこの作品は一枚のアルバムとして申し分のない作品になっている。
ただ、前スレのレビューの人が書いていたようにまだ「過渡期」の作品だとも思う。
また、微妙に疑問に思う点も存在する(特に4曲目はかなり不満)のでここでは満点は控えた。
このアルバムで得た成長や経験を、是非とも次作に生かしてほしい。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

26th.61-64 : 名無しのエリー2011.12.04.

1.The Opening

2曲目「レーザービーム」のイントロとも言える静寂なオープニング。

2.レーザービーム(Album-mix)★★★

シングルver.と比較してサビから始まっている。
曲のアレンジもディスコのノンストップアルバムに有りがちなスクラッチを多用している。

3.GLITTER(Album-mix)★★★★

シングルver.と比較して壮大なアレンジが施されている。
本作を聞いてこの曲をシングルカットした意味が分かった。

4.ナチュラルに恋して★★★

ミドルテンポで穏やかな一面もありながら、躍動感も強い不思議な感覚を持つ曲。
PVで踊る3人が印象的だ。

5.MY COLOR★★★

このアルバムとしての新曲一発目。
「ねぇ」や「微かなカオリ」の延長線上のような朝早くに聞きたくなる明るい曲。

6.時の針★★★

Perfumeの中では珍しくアコースティック調が強い。
シングル曲にはない合唱のような清楚なイメージを持っている。

7.ねぇ★★★★

可愛らしくアレンジも凝った哀愁ユーロビート。
シングルカットの中ではかなり好きな部類に入る。

8.微かなカオリ★★★★

テクノバラードとも呼べる切なさを感じる曲。個人的には「レーザービーム」以上に気に入っている。
日曜の昼下がりに聞くと心地良いと思う。

9.575★★★

「微かなカオリ」に続くミドルテンポ。
良い曲だけどカラオケでラップの部分が歌いにくそう。

10.VOICE★★★★

80年代のアイドルを彷彿とさせる。
最初聞いた時はサビの繰り返しが気になったが、後から好きになってくるタイプの曲だと感じた。

11.心のスポーツ★★★

恋愛をスポーツに例えている。
この曲も懐かしく哀愁を感じさせるアレンジが凝っている。

12.Have a Stroll★★★★

冬の夜景が似合いそうなゴージャスな雰囲気を持っている。
シティポップにも通じる曲調で4つの新曲の中では一番好きだ。

13.不自然なガール★★★★

「レーザービーム」「GLITTER」と共にアレンジが加えられている。
敢えてAlbum-mixと表記していないのは中田氏の遊び心か。

14.スパイス★★★★

TBS系ドラマ「専業主婦探偵~私はシャドウ~」の主題歌。
ラストに相応しいポップと哀愁が融合した流れである。

総評.★★★★

現在数多くのアイドルが流行ってる中で、「JPN」の名に相応しい日本を代表するアイドルと呼べるんじゃないだろうか。
2年4ヵ月ぶりのアルバムだったということで新曲が少なくインパクトが薄いのでは思っていたが、
そんな心配はなくすんなり耳に馴染む内容だと感じた。
しかし、全体的にポップな曲が並べられていて、
「edge」や「Butterfly」のような壮大な曲が好きなファンにとっては賛否両論かもしれない。
最近の中田氏は様々なアーティストへの楽曲提供でも多忙だが、
個人的にはcapsuleとPerfumeのプロデュースに専念してほしいなぁと思う。
次回はもっと新曲の多いアルバムを期待している。

(★5個が満点。)

26th.73-77 : 名無しのエリー2011.12.09.

1.The Opening★☆

イントロのインスト。「JPN」というタイトルを体現するような静謐な小品。
前作のイントロとは違ってちゃんとした曲として作りこんである。
ヴォコーダーボイスといい、1分ちょっとというイントロにしては長めの尺といい、総じてcapsuleの作品のイントロっぽい。
そういえばcapsuleの最新作「THE WORLD OF FANTASY」のイントロがこんな曲だったような…?

2.レーザービーム(Album-mix)★★★

両A面シングルより。曲自体はperfumeの王道ともいえる軽快でお洒落なテクノポップ・チューン。
不穏な低音が入ったあとサビで始まるというシングル版とは明らかに違うイントロ以降は、
シングル版と大差無い感じで進む…と思ったらなんかおかしい。そして間奏で本格的に覚醒。
箇所によっては針飛びと見紛うほどにシングル版をバッサバッサに切り貼りしている超アレンジ。
シングル版にあった正統派アイドルソング風の雰囲気はほぼ破壊されてると言っていい。

3.GLITTER(Album-mix)★★★★★

「スパイス」のB面だった、こちらもまたperfumeの王道といえるナンバー。
爽やかながら一抹の切なさを感じさせるサビメロに乗せられた3人のコーラスワークが素晴らしい一曲。
ここでは全体的にチューンアップを施してあり、壮大で更に煌びやかな曲に変貌。
曲構成が大幅に変わってたり、一部の箇所ではメロディ自体違ってたり、
しまいにはシングル版より30秒も長かったりでもはや完璧に別物。Album-mixどころじゃねえ。
コンパクトにまとまったシングル版も良いので、聴き比べてみると面白いと思う。

4.ナチュラルに恋して★★★

先行リリース第一弾だった両A面シングルより。可愛らしいメロディが印象的なミドルテンポの曲。
1曲目からの怒涛の展開で興奮したリスナーをクールダウンさせるような配置が絶妙。
リズムトラックの構成がなんだか新鮮。それ以外はまあ、普通の良い曲。
メンバーがこちらを選んだため没ったというBPMが早いバージョンも聴いてみたい。

5.MY COLOR★★★☆

アルバム曲一発目。またかよPerfumeの王道。一般的なperfume像をそのまんまなぞったような曲。
誤解されそうなので言っておくと、曲の出来は全く悪くない。シングルとして出しても十分なクオリティだと思う。
でもこれに関しては特筆すべき要素もほぼ無いんで、あんまり新鮮な驚きとかは無い。悪く言えばマンネリ。
正直これはこのアルバムでperfumeに入った人のための説明、あるいはサービスのような存在に感じる。
(評価のわりには★が多めですが、これは曲自体の完成度の高さとアルバムの流れを買っての採点です)

6.時の針★★★

童謡寸前のほのぼのメロディをNHK教育みたいな素朴なアレンジで聴かせる異色作。
うーん…これは…どうだ?これも決して悪い曲ではないがあまりにもほのぼの過ぎて凄い微妙な雰囲気。
前作の「I still love U」なんかは90年代っぽいベタベタなメロディが逆に効果的だったのだけど…。
でもアルバムの中ではかなり効果的なアクセントになってるし、この実験精神に星ひとつ追加。
是非この路線を進化させた曲が聴きたい。次回作とかに期待。

7.ねぇ★★★★

あれ?こんなに良い曲だったっけ?そうだよこんなに良い曲だったんだよ。シングル曲。
爽やかでちょっと哀愁があって万人受けしそうなメロディに骨太なビートを思いっきりぶつけたアレンジが斬新。
カーステでかければ効果的なドライブミュージックになり、フロアでかければ客を暖める起爆剤になりそう。
もともとがかなり素晴らしい曲なのにアルバムの流れで聴く事によって更に感動的に聴こえる。
あとこの曲は地味に歌詞が良いと思う。

8.微かなカオリ★★★☆

両A面シングルより。可愛らしい、一言で言えば女の子ウケがよさそうな素朴なポップソング。
メロディメイカーとしてのヤスタカの手腕が遺憾なく発揮されている。特にアウトロは素晴らしい。
アルバムの流れにはちゃんと嵌っているが、そのぶん曲の良さは少し殺されてる感がある。
アルバムよりも「レーザービーム」との対比で光る曲かもしれない。あと「時の針」とちょっと雰囲気被ってる。

9.575★★★

あれこんなに良い曲だったっけその2。シングルB面曲。
「和」の雰囲気を感じさせる流麗なサビとラップ(!)が印象的なアグレッシブなメロとの対比が美しい曲。
これがB面曲だったというのだから恐れ入る。一応タイアップは付いていたが。
ただ、アルバムの中ではちょっと印象が薄い。普通に聴いたらものすごいインパクトのある曲だと思うんだけど…。
あと「ポチポチボタンをプッシュなう」というフレーズのセンスはちょっとどうなんだ。そこ以外は問題ないんだけど。

10.VOICE★★★★★

シングル曲。はい出ました名曲。先行シングルいちのキラーチューンだと思う。
ポップで可愛らしくアジアンテイスト(らしい)ながら聴き手の胸をぐっと掴む切なさを湛えた作曲、
全編を通しての3人美しいコーラスワーク、当たり障りが無いように見えてメロディを引き立てているアレンジ。
正直全てが完璧だと思う。サビをしつっこくしつっこく聴かせる曲構成も面白い。
シングルと曲順を逆にしたのは正解だと思う。

11.心のスポーツ★★★★★

久々のアルバム曲。そして個人的にアルバム曲の中で一番好きな曲。
イントロの少し神秘的な雰囲気を思いっきりふっとばす軽快で明快なサビがとにかく素晴らしい。
少しメロディが古臭くもあり、逆にそれがなんともいえない哀愁を醸し出していてたまらない。
あんまり捻ってないアレンジも素敵。「心のスポーツ」って変なタイトルも曲に合ってる。
ちょっと前のPerfumeが好きだった人は確実にグッとくる曲だと思う。

12.Have a Stroll★★☆

これはなんというか…好き嫌いが分かれそうな曲。
個人的には苦手。サビのメロディがどうにも着地点が見つからない感じでちょっと気持ち悪い。
でもベースラインが凄く良い。あとメロが面白い。もしかしたら(自分にとっては)スルメ曲かも。
歌詞が可愛らしい。なんか普段は忘れかけているけどperfumeってやっぱアイドルなんですね。

13.不自然なガール★★★☆

シングル曲。表記は無いが実はアルバム用のミックス。
各所で1曲目と同系統のスクラッチが施されているのに加え、シングル版では少し尖っていた音が丸くなっている。
というかこれも表記ない割には結構大々的に変わってる。アウトロとか結構違う。
キャッチーなサビと綱渡りをするようなメロの対比が面白い。結構実験的な曲だと思う。
ヤスタカいわく「鬼キャッチー」らしい。…た、確かにサビはキャッチーだが…。

14.スパイス★★★★☆

シングル曲。リアレンジ等は一切無いがアルバムの最後に配置される事によって曲の印象が激変。
シングルで聴いたときは不可思議なコード進行が神秘的な印象を醸し出す佳作、といった印象だったが
ここまでの13曲を経る事でメロディ自体の切なさがじんわりと心染みてくる名曲に様変わり。
「好奇心のスパイスはね 巡り巡り何か起こすの」という歌詞もシングルとは少し意味が違って聴こえてくる。
アウトロのメロディは1stにおける「wonder2」のそれと匹敵するほどに感動的。
アルバムのラストに置かれる事によってシングル以上の輝きを引き出す事に成功した一曲。

総評.★★★★

もはや一種の貫禄すら漂わせる存在となったテクノアイドルperfumeの4枚目のフルレンス。
まず、新曲が5曲(実質4曲)だけ!という点について。
聴く前はかなり不安に思った(前作は7曲も入ってたし…)が
幾つかのシングル曲を大々的にチューンナップする事でそれなりに対処している感じ。
また、実際にこの曲順で聴いてみるとシングルで単独で聴くのとは全く聴こえ方が違ってくる。
アルバムの構成は相当しっかりしている。バラエティは豊かながら、曲の連携具合は理想的とも言えるレベル。
ヤスタカの中ではアルバムの青写真は結構早い段階から出来てたのかも。(だとしたらヤスタカにしては珍しい製作の仕方だな)
さて、アマゾンのレビュー等で散々言われてるようにバッキバキのクラブチューンは一切ない。
「ねぇ」のカップリングだったヤスタカ暴走ナンバー「Fake it」も未収録。ここは拒否反応が大きく出そうなところ。
だが、個人的にはバキバキのアレンジよりもこのポップなアレンジのほうが狂気で脅威に思う。
たとえば「575」はサビとメロの雰囲気が結構乖離していて、ともすれば別々の曲を無理やり融合させたような曲になりかねない。
その乖離を違和感無く聞かせるためにはバキバキのアレンジというのは今までは良い回避策になっていたと思う。
しかし今回はそれを違和感なく纏め上げ、ちゃんとしたタイアップ付きJ-POPとして成立する曲に仕上げてしまっている。
実験的だったり多少狂気的な曲でも、楽しいアレンジと素敵なメロディに包んで違和感なく提示してしまうその手腕は本当に凄い。
しかもこのアルバムは全曲そんな感じ。ヤスタカのひそかな狂気を満喫できる一枚。
でも次回作はもうちょっと新曲増やしてください。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

28th.233-237 : 名無しのエリー2016.10.29.

1.Navigate★★★

今回はアルバムのイントロ部分は再び短めに。
宇宙空間の風景から徐々に1隻の宇宙船にフォーカスしていくような展開。

2.Cosmic Explorer★★★★★

今作で一番最後に完成したといわれる一大問題作。
ゆったりと、そして堂々としたテンポで展開する壮大なサウンドは宇宙探検のイメージそのもの。
しかしそれに乗る歌声は極めて単調で細い。そして、一番盛り上がるべきサビのところに、歌が無い。
これは未知の世界を探検するワクワクする宇宙の旅ではなく、
英雄に祭り上げられ、宇宙船に乗せられ、自分たちで降りることのできない旅を続けている人たち
自分たちがどこへ向かっているのか、何のために旅を続けているのかも見失いかけている人たちの歌に聞こえてくる。
曲の終盤になって初めて、サビに歌が乗る。しかしウーウーというハミングのみで歌詞は無く、しかもオートチューン無しの3人の地声。
この過酷な旅の主人公が3人の少女であるということを思い知らされる。(アラサーですけどね)
そして最後、無機質なのっちの声が途切れたあとに、まるで宇宙船から交信が途絶えたように、曲は終わる。
どうなる?Perfume?

3.Miracle Worker★★★★★

前曲の少々深刻な雰囲気から一転して明るくポップな曲に。
困難な状況も明るく乗り越えて行けよっていうメッセージに思えてしまうのはやはり考え過ぎか?
曲としてはもう職人技といっていいほどの自由自在な展開とアレンジで、あの細々した振り付けで歌い踊る3人が容易に想像できる出来映え。
あと驚いたのが3人の声の処理で、こんなに伸びやかに加工したのは過去に例が無いんじゃないかと思うくらい。
あまりに伸びがよいので最初に聴いたときにかしゆかの声がわからなかったw
こうして見るとかしゆかは声が独特なだけで、実は歌い方に関してはあ~ちゃんやのっちのほうがクセがあるのかもという新しい発見がありました。
…って、曲には関係ないですが。

4.Next Stage with YOU★★★☆

ナイル・ロジャースあたりを思い出しそうなカッティングのギターから始まるのが彼女らとしては斬新。
ベンツとのタイアップということで購入者のおじさん世代にアピールすることをちょっと考えたのかな?
曲的には正直普通な感じで下手すると右から左へ聞き流す的なのだが、
「ネクステー『ジ』ウィーズュー♪」と少々『ジ』が強調されるヘンな譜割りが妙に耳に残るのがヤスタカ氏の巧妙なところかも。

5.STORY★★★★★

前作では『Party Maker』という王道的なクラブ系の曲があったが今回その裏街道的なのがこれ。
かなりやりたい放題にやってるが、多分あの『Edge』とかと同様に、リミックスすればいくらでも伸びる曲だと思う。
最初は謎の研究室からの宇宙船打ち上げようなモチーフで、ロケットエンジンの噴射とカウントダウンも始まるが、
実際に打ち上がったのはとてつもなく珍妙なもので、それが宇宙で暴れている。そんな感じの曲。
途中のかしゆかとあ~ちゃんによる数字の掛け合いが妙に気持ちよい。
途中4行分だけ歌が入るが前後の演奏とはほとんど関連ないメロディーで、楽曲としては破綻しているのかも知れないが、自分は好き。
でも流石に聴き過ぎるとちょっと飽きてきたかもw

6.FLASH★★★★

映画『ちはやふる』主題歌。
以前から公開されているバージョンとは異なり、
『ぶぅぅぅ~ん・シャンシャンシャン・ピッ』で曲が始まる部分が非常に格好よく、全体的によりポップになった印象。
全体的に和風を意識したメロディーと譜割りに職人技を感じるが、個人的にはやや平凡な印象が拭えないのが正直なところ。
でも取って付けたように連呼される映画タイトルが少々ウザく感じながらも耳に残ってしまうところが、まんまと術中にはめられた感じで悔しい。

7.Sweet Refrain★★★☆

シングルで聴いたときはさほど印象が無かった曲だが、
アルバムバージョンではイントロで歪んだピアノの音を最初に持ってきてセピア色を表現するという神業にまず脱帽。
全体的にもタイムトラベル感がぐっと高まった。
曲の内容も過去を振り返る的なモチーフであることから、詞にも曲展開にもそこかしこに今までのPerfume曲の十八番のフレーズが出てくる印象。
ただ、正直に言うと、シングルの企画としては良いのかも知れないが、実際には超二番煎じにしか聞こえなかったりもするんです。

8.Baby Face★★★

こういう曲が普通に出てくると、『テクノポップユニット』っていう名称はもう過去のものなんだなあと改めて思う。
もうキーボード1つ持って路上ライブでもできそうだよね。
曲は…わりと普通w

9.TOKIMEKI LIGHTS★★★★★

どこか70年代風な明るさと切なさと希望に溢れた印象の曲で、個人的にツボに入りまくり。
シングルバージョンよりもコンパクトになり暖かさもアップしていて、思わず古き良きPerfumeの姿を投影してしまう。
特に『銀河を超えて~』に始まるブリッジ部分の切なさが絶品で初めて聴いたときに泣きそうになったのは内緒。

10.STAR TRAIN★★★☆

Perfumeのドキュメンタリー映画の主題歌としてリリースされた曲。
自分はまだ映画を全く見ていないのだが、エンドロールのバックに流れるのが自然に想像できる感じの堂々とした作品だと思う。
ドラムというより太鼓をイメージさせるリズムが印象的。
今回のアルバムには宇宙を旅するようなモチーフの曲が3曲(2・9・10)ある訳だがそれぞれテイストが全く違うのが面白い。
でも正直言うと、曲と詞の向こうにドヤ顔が透けて見えるような印象がどうしても抜けなくて、ちょっと苦手でもある。

11.Relax in the City★★★★

『微かなカオリ』などの系統を継ぐ癒し系可愛い系の1曲。
オルゴールの中で3人が歌っているようなイメージで、初聴時のインパクトは薄いが、
私も含めて人生に疲れている人が病みつきになりそうな何かがあると思う。
また、あ~ちゃんの英語の発音のクセが妙に気になる曲でもある

12.Pick Me Up★★★

こちらはまたお得意のせわしない系の恋愛ソング。
この系統だと先の『だいじょばない』が振り付けまで含めて神業すぎたので、どうしても普通に聞こえてしまう。

13.Cling Cling★★★★★

Perfumeの作品の中でも最も意味不明な部類に入る1曲だが、アルバムバージョンは中近東風味の訳のわからなさがさらに強調された仕上がり。
しかしこれは最大級の褒め言葉。何も考えずに体が動きそうな魅力に溢れている。
ただ、考えさせられるのは、よく言われていることでもあるようだが、
楽曲的な意味でのきゃりーぱみゅぱみゅとの棲み分けはどうなのかという点。
この曲なんかはきゃりーバージョンを想像するのはものすごく容易だし、
あちらのボツ曲を転用したと言われれば嘘でもうっかり納得してしまうかも知れない。
もちろん2組でテイストはある程度変わるのかも知れないが、ヤスタカ氏の中でどのように折り合いをつけていくのか、多少興味あります。

14.Hold Your Hand★★★☆

今までのアルバムのシメ曲はそれぞれいろいろとインパクトの強い曲が並んでいたので、今回これで大丈夫か?と思ったのが第1印象。
あとこちらも自分にとってはきゃりー曲的な印象があるのでう~んとなってしまったのが正直なところです。
ただ、それらの余計な観点を除けば、普通にかわいい良曲には間違いない。
大袈裟に始まったアルバムが最後に可愛く終わるというのも、いろいろ祭り上げられて大きな存在になったようにも見えるけど、
Perfumeの本質は結局はファンとの交流を大事にする可愛いグループなんですよ、というメッセージなのかと思わず妄想したりもする。

総評.★★★★

ユニバーサルに移籍して2枚目のフルアルバム。
各曲レビューではいろいろ御託を並べてしまったが、全体的にはクソ曲はひとつも無く、安心して聴くことができる。
ヤスタカ氏の円熟の名人技に脱帽です。
ただ、今回は何か既存のファンに訴えかけるような印象の曲が多い気がするので(例えば7・9・10・14)
『このアルバムを聴いてPerfumeのファンになりました』という新規獲得力は今までに比べても低くなっている気もしてしまう。
(因みにヤスタカ氏は日頃から詞には興味ないし重きを置いてないと煙幕を張っているが、
 そんなはずはないとみんな密かに思ってるんじゃないだろうか?)
ただ、これからPerfumeはどうなっていくのか、岐路に立っているのがひしひしと感じられる、そういう意味でも重要なアルバムだと思う。
あと、今回のアルバムに収録されているシングル曲はほぼ全てがアルバムバージョンに変えられているが、
それがまた全部シングルバージョンより良い出来なのが特筆すべきところ。
シングルを聴いてピンと来なかった人も一聴の価値は絶対にあると思う。
逆に言うと最近のシングルの通常盤にインストを付けなくなったのはなぜなのかといろいろ考えてしまったりもするのですが…

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)