* アーティスト名 : りぶらりあん

21st.194-198 : 名無しのエリー2009.03.27.

1.Rettle Trap Drive★★★

アラビア風? La'cryma ChristiのMagic Theaterっぽい(夜の砂漠みたいな雰囲気)
プロローグ的要素の強い1分30秒程度のインスト

2.サンターナ ~砂漠の女神~★★★

1曲目の夜の砂漠っぽい感じは間違いじゃなかったw
スタッカート気味のベースとドラムが絡み合って、なにやら少し不穏な感じのアルペジオが雰囲気をつくる。
シンセが入ると同時にクレッシェンドで進んでいき、ダンサンブルなギターリフが入ってくる。
わりと静かなAメロからBメロに入って段々と盛り上がり、サビで爆発。
Aメロではドラムもガンガン叩いてるし、ベースも音詰め込んでるけど、
サビに入る直前に数秒アコギだけの静かな時間があり、そこがサビの盛り上がりを更に引き立てていると思う。
ラクリマの南国をもう少しハード&リズミカルにした感じ。夜の砂漠の寒風が感じられるようなAメロが秀逸。
ダンサンブルなんだけど、皆でワイワイ踊ろうというよりは、踊り子の踊りを見ているような印象を受けた。

3.Rock'n Roll Circus★★

ここからの3曲はドラムを宮脇"JOE"知史が務め、明石昌夫とリズム隊を組む。
La'cryma ChristiはまさかのHR/HM路線に進んで、多くのファンをなくした(はず)。
この曲もそっち方面なんだけど、La'cryma Cristiのそれとは少し違って、
自分みたいな初期ラクリマが好きな人にも聴けるHR/HMになってるいると思う。
少なくとも自分はラクリマHR/HMよりは好きだな。
でも曲どうこうより演奏がかっこよくてそれだけで満足してしまう気がしないでもない。

4.Poker Face Joker★★★★

初期ラクリマファンが『ラクリマが帰ってきた!!』と喜びそうな曲。実際、買った人のレビューとか見てると、この曲の人気は高い。
綺麗なピアノで始まったかと思えば、いきなりブレイク入りテンションアップ。キャッチーで盛り上がりのあるメロディ。
Sanskrit Showerをもう少し素直にした感じで、ウキウキな雰囲気。
ほぼ全編にわたってマラカス?が鳴り続けビートを刻んでいるんだけど、
チッチッチという鋭い音のハイハットとは違う感じで、シャカシャカと横ノリ的な感じが出ている。
もう歌詞とか気にすんな!踊れ!って感じ。
そういう意味では「ロイヤルストレートフラッシュな時」とか普通なら「え」とも思えるような言葉が割りとすんなり入ってくる。
間奏というかギターソロはフュージョンっぽい。
間奏後にコーラスが入るんだけど、そこでのドラムのアプローチが最高。

5.Night Train★★★★

前曲とは逆の切なげなメロディの曲。この曲はサビでの転調が全てだと思う。
とにかくBメロからサビが秀逸。落としメロって程じゃないけど、感情が高ぶっていくBメロがサビに入ってスッと落ちる感じ。
サビでまた少し盛り上がるんだけど、サビが終わるとまたスッと落ちてアコギとシンセだけの間奏。
強弱が効いてるというか、流れが不意に途切れる感じがなんとも言えない中毒感がある。
かといってそんなブツブツと途切れて流れが全然感じられない曲なんかではない。
メロディ自体がすごく綺麗な流れなので、そういうアプローチの演奏でも曲が綺麗に成り立っている。
なんというか寂寞感みたいなものを感じさせることに成功していると思う。
初期ラクリマっぽいわけではないし、リズム隊もタイトな演奏なんだけど、
歌謡曲っぽいメロディと泣きのギターがもの凄い印象強くて不思議な雰囲気を持っている。

6.7th Highway★★

爽快感溢れる曲。ライブではとても映えそう。月の瞼みたいなノリのいい曲だと思う。
前の2曲がかなり作りこまれたような曲だったので、
前曲よりもはるかにガチャガチャしてる演奏でありながらもちょっとしたブレイクタイムのような感じをうける。
単体で聴くと個人的にはそこまで面白い曲でもないと思うけど、このアルバムの流れではかなり良い仕事をしている。

7.Hold on my heart★★★★

打って変わって今度はミドルテンポの穏やかな曲。
ちょっとfly me to the moonっぽい感じもする気が(ジャズっ気はなくて、イージーリスニングっぽいけど)
トライアングルとかカスタネットのパーカッションが良い。繊細なメロディに素朴な音色がマッチしている。
耳馴染みは今作中最も良い。寝る時のBGMとしても使えそう。
5曲目もそうだけど、こういうガチガチの雰囲気ではなく、そこはかとなく感じる異国のような雰囲気もまたいいなぁと。
秋風とか枯れ葉とか切なさを感じさせるような言葉が歌詞の中に散りばめられているのも良い。

8.Demension

またも登場、宮脇JOE。ちょっと甘いメロディとハードな演奏な曲。
間奏が面白い。アクセントが効いたリズムに凄い湿ったディレイのかかったギターとボタン音のような音のギターとが絡む。
メロディが邪魔してる気がする。かといってメロディを無視出来るわけもなく演奏陣も暴れられない。
インストでよかったんじゃないかなぁ。そっちの方がかっこよかったと思う。

9.Machine+Gun

今作中、最も速い曲。
鋭いカッティングが曲に勢いをつけて、半ば叩いてるようかにさえ思えるほど力強いアコギが曲にアクセントをもたらしている。
要は新たな自分を探そうぜ!って感じの歌詞を疾走チューンに載せたという有りがちなパターン。

10.Shangrila★★

ジャニーズの大人数グループが歌っていても違和感のないキャッチーなサビが印象的。
鐘のような音も入れて、いかにも聖なる夜みたいな華やかさが出ている。
ギターソロ後はGLAYのようなシンセをバックにサビメロを歌い、そこから大サビ。
ただメロはサビとほとんど変わらない上、コテコテの甘ーいサビメロなので一番盛り上がる大サビのはずが食傷気味になってしまっている。

11.摩天楼の雨★★★★

寂しげなアコギとシンセにTAKAが優しく歌を乗せて始まる。
ひとフレーズ歌い終えるとモノラルっぽい音のマーチングのようなドラムと
それとは対照的にはっきりとした音像の教会の鐘のような音が入ってくる。
ただドラムはモノラルっぽい音の上、音量を抑えてあるので、リズムはマーチングっぽいもののしっとりとした感じ。
そんな粛々としていた中に静かにオーバードライブがかかったギターが鳴り出す。
そこからドラムとベースも入ってエイトビートのリズムに。
音的には当然最初のアコギとシンセよりも厚くなっているんだけど、それでも雰囲気はどこか寂しげ。
歌詞が(おそらく)死んだ恋人の誕生日を窺わせるからかな?
そしてサビに入って、「HAPPY BIRTHDAY MARIA HAPPY BIRTHDAY TO YOU」と歌いだす。やっぱりそういう事だったんだなとわかる。
故人とはいえ、恋人の誕生日を祝うのでメロディ自体はそれなりに明るい優しいメロディなんだけど、やっぱり寂しげな雰囲気は残ったまま。
ここはTAKAの表現力が感じられると思う。
死んだ恋人の誕生日を祝う。ただその人はもうこの世にはいない。
そんな虚しい設定だけど、懸命に前を向こうとする姿勢が見られるボーカル。
TAKAが大活躍した曲なんだけど、HIROもTAKAが力強く歌っている時は優しげなメロのオブリをいれたり、
アルペジオを基調としたソロ、イントロ、アウトロでのアコギと負けないくらいの貢献をしている。

総評.

元La'cryma ChristiのボーカルTAKAとギターのHIROのユニットLibraianの1st Album。
La'cryma Christi解散後、再びTAKAとHIROが組んだことに『なんでまた2人でやってんだ』とか
『HIROは独り立ちしてくれ』みたいな声も少なくはなく、
自分は聴いてないが、Libraianとして始めての商品である写真集についてるCD音源も余り評判は良くないようで、
落胆しているファンも多かったろう中、2枚のシングルリリース後発表されたのが今作。
視聴サイトが全然なく、アルバム以前に発表していた曲も評判が微妙だったこともあり、
ネットを見て回ってても『買っていいのかわからない』のような購入を悩む人が多いみたいだったので、
今回のレビューではラクリマとの比較ではないけど、
レビューをしていく上で自分にわかる所はラクリマの楽曲にも触れていこうかなと思って書いていったので、
ラクリマの楽曲をわからない人にはわかりにくい部分もあるかなと思います。申し訳ないです。
アルバムについては、1、2、5、7とどことなく異国っぽい世界観がある曲に3、6、11とキャッチーでポップな曲と良曲は多いんだけど、
3、8、9といったハードな楽曲がどうも合ってないと感じる。
そういう意味では8か9かどっちか削るだけでも結構変わったような。この8、9の流れは自分にはちょっときつかった。
ハードな曲に関しては、そもそも自分がTAKAのボーカルでそういう曲を聴くのは好きじゃないので、
そういう好みの部分も評価に影響していると思う。
そもそも詳しい背景は知らないけど、ラクリマ時代にもあれだけの世界観とポップセンス溢れる曲を作ってきたのに
HR/HMに走ったんだからギターのHIROはそういう路線も継続してやっていきたいのかもしれないけど
(ラクリマ自体、元はメタルバンド?でHIROもメタル好きらしいし)
せめてやるなら違うボーカル立てるなり、ソロでインストやる方がいいんじゃないかと思ったりもする…。
ただ想像よりもポップなアルバムで、またこういう路線やり出したのかという意味では個人的には今後に期待できる作品でした。

(★5個が満点。総評は星評価なし。)