* アーティスト名 : きりんじ

1st.125 : 名無しのエリー2002.07.06.

1.双子座グラフィティ★★★★★

最初聴いたとき「これだ!」って思った。

2.風を撃て★★★★★

最初聴いたとき「本物だ!」って思った。

3.野良の虹★★★

ほのぼのなんだけどなんとなく艶っぽいですね。

4.太陽の午後★★★

確かに眠くなる。

5.雨を見くびるな★★★★★

キリンジの曲の中でいちばん好き。雨の日のドラマ。

6.甘やかな身体★★★

ナムコのゲーム「風のクロノア」でこれとまったく同じメロディの曲がある(笑)。

7.P.D.M.★★★★★

キリンジのインスト曲の中でこれがいちばん好き。ムーディー。

8.ニュータウン★★★★

急ぎ足なリズムに青春の匂いがする。

9.汗染みは淡いブルース★★★★

こんな曲よく作るなあって思った。

10.冬のオルカ★★★

周囲では評判いいけど、個人的にはあんまり。

11.五月病★★

印象薄い。

12.かどわかされて★★★

営業終了直前のデパートの曲? わだかまりー。で終わったのに笑った。

総評.★★★★☆

キリンジを聴くならまずはここからがいいと思う。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

7th.769 : 名無しのエリー2004.03.28.

1.Drive me Crazy★★★★

超キュートなメロディに乗せられた歌詞が大いに問題あり。淡々と歌うなよ..怖いよ...。

2.耳をうずめて★★★★★

歌詞という点で最高傑作では。(様々な解釈があるようだけど)
「僕ら音楽に愛されてる そう思うのか?」都合よい言葉なのか、よくレビューで引用される。
アルトフルートのカウンターメロディが一番盛り上がったとこで入ってきて泣ける泣ける。

3.唐扁木のためのガイダンス★★★★

カントリーな可愛い曲とヘンテコな歌詞。

4.恋の祭典★★★★★

転調、転調で心地よい。意味深な歌詞。

5.BBQパーティ★★★

マターリぽっぷ。いい意味で眠くなる。

6.牡牛座ラプソディ★★★

唯一のA面。何故これをシングルにしたのかサッパリわからない超変な曲。歌詞もわけわかりません。

7.くよくよするなよ★★★★

暑苦しい感じを想像しますが、いたってマターリな一曲。♪雨乞いの季節だ~♪って何それ...

8.銀砂子のピンボール★★★★

王道っぽい曲ですが、メロディーがなかなかきれいでぐっと捕まれる感じ。楽しい。

9.ダンボールの宮殿★★★★

流麗な楽曲ですが....歌詞がなんとホームレスの歌でニヤリ。

10.VIP★★★

インストでは一番好きでない

11.口実★★★

何て比喩のいやらしい歌!!なんか癒されるけれど。

総評.★★★★☆

個人的には5つだけどなんか地味めでかつマニアックなので初めての人にはお薦めしない。
決して好きなコにプレゼントなんてしてはいけない感じ(W
曲のポップ爽やか度と歌詞のひねくれっぷりが断層のごとくズレてて、キリンジの変態性が最もよく出た面白いアルバム。
が、アレンジワークに執拗にこだわっていた初期の作品なので丁寧に作られた楽曲を単純に楽しむのにもかなり良。ハケーンが一杯でス。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

9th.258-259 : 名無しのエリー2005.01.24.

1.Drive me crazy★★

轢き逃げの歌。兄高樹の詞の世界がいきなり炸裂。詞が過激な反面、メロディーは軽快で弟泰行の歌声も伸びている

2.耳をうずめて★★★

ゆったりめのサウンド。初聴では印象が薄いが、甘美なメロで人気が高い楽曲。詞は高樹なので難解?

3.唐変木のためのガイダンス★★★

軽快でカントリーな泰行曲。唐変木っていう言葉をはじめて知った

4.恋の祭典★★

某国の歌なのか?マスゲームやらミサイルやらあやかしの船やら浜辺で姿を消すやらメロは流れるような感じで気持いい。

5.BBQパーティ★★★

いい意味で昼寝に最適な曲。マターリ楽しめる

6.牡牛座ラプソディ★★★

これまで5曲のマターリ感がここでいったん終わる。シングル曲なので派手めのアレンジ。掛け合いの詞がおもしろい

7.くよくよするなよ★★

これまた昼寝ソング

8.銀砂子のピンボール★★★

さあ夜の街に飛び出すぞ!的なウキウキな曲

9.ダンボールの宮殿(パレス)★★

ビジネスで負けてホームレスになる曲。サウンド的には泣きのサックスが印象的だが詞に負けている感じがする

10.V.I.P★★★★

インスト。だけど素晴らしい!!映画を見ているかのようで物語性がある

11.口実★★★★★

官能的な詞とメロディーが秀逸。10からの流れが最高。音響的にも文句なし

総評.★★★

全体的にマターリでさらりと聴けるがキリンジ入門には向かない。
高樹の個性的な詞と泰行のマターリ歌声が冴え渡る一枚

(★5個が満点。ジャケットとアートワークは★5つ評価。)

28th.282-287 : 名無しのエリー2016.11.27.

1.グッデイ・グッバイ★★★★☆

軽快なホーンが耳に残るシングル曲。これぞキリンジ!というような仕上がりでオープニングにはピッタリでは。
サビの最後、明るかったメロディが一瞬クールになるのも変化が付いていて○。

2.イカロスの末裔★★★☆

ストリングスとホーンが良い。あれ前の曲もそんな感じだったな?しかしマンネリ感を感じさせないのはさすが。
どこか演劇みたいな印象を受ける。特にBメロとか。コーラスとかも凝ってます。

3.アルカディア★★★★

一転、渋い曲になる。これ、聴き始めの時は「地味だなー」の一言で済ませてたんだけど、何回か聴くごとに味が出てきた。
コーラスから「迫り来る~」のメロディに入っていくのが素晴らしい。
ギターだけだとかなり泥臭い出来になるはずなんだけど、合間で挟まれるフルートがちょうどいいバランスにしているのが凄い。
冬空の下で聴くのをオススメしますよ。
蛇足かもしれんが、この曲のPVは一本の映画を見ているような気分になる傑作なので是非。

4.車と女★★★☆

イントロでふわっと出てくるシンセ?の音が良い。全編で流れるクラビの音も洒落てていい。
これも何回か聴いていくと不意に何これ名曲じゃね?となります。
二番のサビが終わってから始まる「ダーダダー」というコーラスがどこか間抜けなのにカッコいい。

5.悪玉★★★

ファミコンみたいなどこかチープな音が印象的。
メロディが今までの流れに比べ若干地味に聴こえてしまう。単品だと悪くないんだが。
歌詞はよく意味が分からないけど何か面白いことは分かるよ。

6.エイリアンズ★★★★★

出た!これは名曲。キリンジの曲の中でも一番知名度がある曲なんではないかな。
アコギ中心で落ち着いた雰囲気で進んでいく。
Bメロの「寝付けない二人~」で段々音程が上がってサビで高音を連発する展開はいつ聴いてもいいっす。
歌詞はストレートに「大好きさ」とか言ってて結構甘い雰囲気なのにこの曲調で歌われると凄いクールに聴こえて不思議。
雨がしとしと降る日にブランデーとか飲みながら聴いたら最高だろうね。
俺はこの曲でキリンジにはまりました。そういった意味でもとってもオススメな1曲。

7.Shurrasco ver.3★★

ベースと尖ったギターを中心にしたインスト。
なかなか力は入ってるんだけど、インストの中では1stの「P.D.M.」、2ndの「V.I.P.」が
ムーディーで管楽器をうまく活用した完成度の高いものだったのでそれに比べると少し劣ってしまうか。

8.むすんでひらいて★★★★

ボサノバテイストの落ち着いた雰囲気の曲。Tr.6とはまた違った世界観。
キリンジらしいなかなか複雑な展開で、歌詞も含め狂気の面が感じられる。サビ後の「トゥトゥラットゥ」みたいなコーラスがいい。
アコギがなかなか攻めてていい音出してる。と思ったら途中はエレキも出てきて前曲の尖った感じを受け継いでるような感じもする。
最後は声にエフェクトがかかってカオスになったところで終了。名曲。

9.君の胸に抱かれたい★★★★☆

心地よく始まるイントロが秀逸。この頃のキリンジはどの曲もイントロがハッとなるような完成度の高さ。
サビで全ての楽器が放出される感じがたまらなく爽快。特にギターがいい味出してます。
一気にクールダウンしてからまたテンションを上げていくCメロから間奏に入る流れが最高です。そっからの転調。いやあいい。
「負けたよ 大きな赤ちゃん 見たよ 君は泣くふりも素敵だ」という歌詞がなんか引っ掛かった。
ちなみにこの曲もPVが面白い。曲と全然関係ない気持ち悪い映像(誉めてます)が素敵。

10.あの世で罰を受けるほど★★

イントロのサックスで何故かチェッカーズを思い出したのでなんか80年代というイメージが付いて離れない曲。
カッコいい出来ではあるがメロが印象に残らないかも。なんか後ろでミュンミュンいってる音も変な感じ。
一言で言うなら「キリンジのロックンロール」。

11.メスとコスメ★★☆

エレピを中心にしたジャジーかつアダルティな曲。
カッコいいしお洒落な出来なんだけどこれも印象に残りづらい…。正直ここらへんは中弛みしてしまう感じがする。
しかし間奏はさすが。テクニックを見せつけるように流れていく。

12.サイレンの歌★★★☆

ピアノとアコギを軸にしたバラード。今までの雰囲気とはまた違う曲で新鮮味もある。
パーティーの後の侘しさのような(ちょっと例えづらい)、そんな哀愁漂う出来になっている。
歌詞は多くなく、後半は優しさ溢れるコーラスの中で段々と音が増していく展開に。
しかし5分半は少し長いかもしれない。聴いたあとの何かホッコリする感じはこの長さから来ているのかもしれないが。

13.千年紀末に降る雪は★★★★☆

そしてラストは7分を超える大作で終わる。パッと聴くと分かりにくいかもしれないがキリンジ流クリスマスソング。
ストリングスや管楽器がくどくない程度に入ってて聴いていてとても心地よい。
また、この曲もCメロが絶品。一瞬兄の声に切り替わりカラーを変えていく展開はいつ聴いても素晴らしい。
クリスマスツリーの下カップルで聴くんでもなく、表参道の景色を見ながら聴くんでもなく、
一人暖炉で暖まって外の降る雪を眺めながら聴きたい、そんな曲です。
これも正直始めは地味な印象しかなかったが、今になると完成度の高い曲だと分かる。
中弛みしていた雰囲気も見事に吹き飛ばしているし。終わりよければ全てよし、といった感じか。
ぜひ今年のクリスマスはこの曲をどうぞ。

総評.★★★★☆

キリンジの3rdアルバム。
彼等の特徴である丁寧なサウンドここに極まれり、と言える作品でどの曲も完成度が高い。
メロディに関してはほんとにお洒落なのを作るな、という印象。綺麗なメロディに関してはサニーデイサービスにも劣らないかもしれない。
しかしやはり始めは地味な感じがしてしまうかもしれない。
が、これを何回か聴いていくと深みが出てくるというか、スルメ曲が多いというか。
サウンドに関しては前の二作に比べ、キーボードを前面に出してきたと思う。現にピアノやエレピなども演奏で深い味わいを増しているし。
3回ぐらい聴くと、もうその世界観にどっぷりはまれるはず。
ジャケットの二人が顔テカテカすぎる、とかそんなことも多分気にしなくなる。
このアルバムは「冬」というイメージが強いので(俺だけかもしれんが)、最近寒くなってきたし、これ聴いて癒されてみてほしい。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

7th.768 : 名無しのエリー2004.03.28.

1.スウィートソウル★★★★

普遍的な愛の歌。甘すぎずクールでもないところが良。プロモ付き。

2.ブラインドタッチの織姫★★★★★

歌詞が上手い。流麗なメロディー、楽曲で、一聴では恥ずかしいくらい甘い曲

3.愛のCoda★★★★

キリンジらしいなかなか複雑なメロ。兄詞のキレが非常に悪いので減点。おそらく人気曲。

4.ザ・チャンス

弟ののんきなポップソング。正直いらない。

5.悪い習慣★★★★

湿っぽいけど美しい。....でも薬の歌?キリンジ十八番の意地悪ソング

6.クレイジー・サマー★★★

美声超堪能~。夏の恋の終わりを歌ったゆるいナンバーです。ちょっと普通ぽい....

総評.★★★★★☆

非常にまとまりのあるマキシ。単曲で聴くより全体通して聴いたほうがはるかに良い一枚。
方向性がそれぞれ異なる6曲なのでどれかは気に入りそう。(全A面にできるってのは嘘臭いが。
ボーカルが映える美しい曲が多い。兄弟の曲半分ずつってのもいいかと。
彼らの最近の傾向が如実に表れつつ、あえてポップな部分を強調した作品なので初心者には非常に入りやすい。
*それぞれの曲のインストVer.が付いています。(ただのオケなのでとても要らん)

(★:2点,☆:1点の計10点満点。インストトラックはすべて省略。)

11th.148-149 : 名無しのエリー2006.01.14.

1.奴のシャツ★★★☆

この歌詞は若い人には共感できないだろう。コード進行もヒネてるし。でも30代以上にはツボな曲。

2.カメレオンガール★★☆

シングル曲だが、いまひとつ曲の核心がぼやけている。

3.僕の心のありったけ★★★★★

素晴らしい。キリンジのすべてを吐き出したといっていい名曲。サビに向かう盛り上げ方など感涙もの。

4.愛のCoda★★★★☆

これも名曲。大人のやるせない愛の行方を、下品にならないスタンダードメロディでみごとに表している。

5.繁華街★★★

ファンのあいだでは「隠れ名曲」として誉れ高いらしいが、どう考えても地味。

6.ブルー・ゾンビ★★★

5に同じ。思い切ったスキャットは買うが。

7.ハピネス★★★☆

これはサブカルの遺物、ヒネクレた30代後半にはとんでもなく名曲。しかし他の世代にはまったく響かないだろう。

8.嫉妬★★★★

サンバをふたひねりした複雑なリズム、頭で考えたフュージョンという曲。でも表現力は秀でている。

9.the echo ★★★★

2分の7拍子というポップスにあるまじき複雑なリズム。でもそれが心地よい。

10.カウガール★★☆

静か過ぎて曲がイメージを結ばない。

11.スウィートソウル★★★☆

これもシングル曲。この素直さを愛するファンも多いらしいが、私はもうひとひねり欲しいと思う。

総評.★★★★

東芝EMI移籍第1弾(にして最後の1枚)で力が入っている。
3.4.はその気合の入りっぷりがプラスに出た素晴らしい楽曲。とりあえず3.4.を聴くだけでも価値はある。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

13th.360-362 : 名無しのエリー2006.11.01.

1.Golden Harvest★★★★☆

クラビネット風シンセのイントロが新生キリンジを印象付けるロックナンバー。
転調を多用したテクニカルな曲。曲を支えるMoog Bassのフレーズが非常に格好よい。
キリンジ、特に兄である高樹の作品にしては珍しく詞が極めてポジティブ。

2.自棄っぱちオプティミスト★★★★

エレクトロニカで味付けされたミディアムテンポのAOR。コーラスワークが美しい。
一聴ではメロとサビの区別が付きにくいが、曲最後での転調サビのリフレインは非常に盛り上がる。
この曲もシニカルではあるが割とポジティブな詞。

3.柳のように揺れるネクタイの★★★

シンプルなソウルナンバー。
分かりやすいメロディー、英語のリフレインで構成されたサビなどある意味でキリンジらしくない曲。
しかし詞はかなり苦い。上司に頭を下げるストレスを若者にぶつける勤め人の歌。

4.アメリカン・クラッカー★★

アコギ+電子音のダウンテンポの曲。音数が少なく曲の起伏も少ない環境音楽一歩手前な感じ。
アルバムの流れでは聞けるが歌モノポップスとしてこの曲だけを取り上げて聞くのは少々辛い。

5.鼻紙★★★★

タイトルは「クリネックス」と読む。変なタイトルとは裏腹に曲はキリンジお得意の美メロなスローバラード。
アコーディオンの音色がヨーロッパな雰囲気を感じさせるが、要所要所で入ってくるシタールの不穏な響きが面白い。

6.ロープウェイから今日は★★★☆

妙なテンション感のピコピコイントロから始まる牧歌的な曲。詞もそのものズバリピクニックの歌。
単調なシンセのリフレインが徒歩のリズムを象徴しているようで小気味よい。合唱で歌いたくなる一曲。

7.CHANT!!!!★★★★★

まるでファミコンのようなシンセのリフが全編に渡って流れるゴスペルチックな曲。
曲が進むに連れハンドクラップやコーラスがどんどん重ねられそれが電子音と絡まる様は壮大かつチープ。
実験的な曲であることは間違いないが同時に他に類を見ない曲。

8.ロマンティック街道(Album Ver.)★★★★

4つ打ちのアンニュイなサゲサゲ(?)ディスコナンバー。タイトルも詞も少々狙いすぎの感がある。
Kraftwerkを思わせるテクノビーツにストリングスが上手く調和して中毒性が高い。
弟・泰行の鬱っぽい歌い方が雰囲気を出している。アルバムバージョンはアウトロが長くなっている。

9.愛しのルーティーン★★★★

カントリー風味のブレイクビーツ。今までにない起伏をつけたボーカルが楽しい。
変テコな曲展開、唐突に入ってくる管楽器など聴いていて飽きない一曲。

10.Lullaby★★★☆

ゆったりとしたスタンダードなメロウバラード。音数が少ないが個々の音のテンションが高く楽曲に緊張感を持たせている。
詞・曲ともに硬派な世界観の佳曲。

11.Love is on line★★★★★

アルバム中、今までのキリンジのパブリックイメージである「'70年代風生楽器アンサンブル+美メロバラード」を最も体現している曲。
This is AOR なアレンジ、さり気ない転調などまさに王道のキリンジ節。
ネット恋愛をモチーフにした詞は出色。メロディ・詞・歌唱・演奏が高次元で溶け合った名曲。

12.ブルーバード(Album Ver.)★★★

浮遊感溢れるミディアムテンポのポップナンバー。
2拍子の均一のリズムの上にエレクトロニカやスティールギター、ピアノ等様々な音色が絡まる音色豊かな曲。
シングルと比べて音の強弱がはっきりしてメリハリが出ている。

Sec.影の唄★★

配信限定でリリースされた(後にシングルのカップリングとして収録された)ビッグバンドジャズアレンジの渋いスローナンバー。
曲自体の出来は非常に良いがアルバム全体のサウンドとはあまりにかけ離れた曲のためボーナストラックと言えど蛇足の印象。
今まで聴いたことがない人には単純に有り難いだろう。
この曲のみで評価すれば★★★☆。

総評.★★★★

売り上げ的にはパッとしないが同業者や音楽マニアからの評価が割と良い堀込兄弟によるポップスデュオの6thアルバム。
デビュー以降ずっとタッグを組んできたプロデューサー、冨田恵一から離れて初のセルフプロデュースとなった。
サウンド的には前作までの生楽器を主体とした時に過剰とも思えるアレンジから一変、
シンセサイザーや打ち込みを多用したエレクトロニカ方面に大きくシフトチェンジしている。
その音自体は本職のテクノ系アーティストに比べチープな印象があることは事実だが、
あくまでも歌モノポップスの一要素という位置づけなのでこれを中庸と取るか半端と取るかは聞く人の耳に大きく委ねられる。
曲自体が持つメロディーの良さやコード進行の面白さなどは相変わらず高品質。
個人的には音に以前より隙が出来たことで通して聞いても疲れを感じないバランスの取れた一枚という感じ。
しかし実験色が強いため旧来のキリンジファンにとって踏み絵的な作品にもなってしまっている。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

17th.397-399 : 名無しのエリー2008.04.10.

1.風を撃て★★★★

インディースでのデビューシングル「キリンジ」の一曲目。
アップテンポでロックな曲。アコギジャカジャカ ベースがブンブンで何か駆り立てられる感じ。
メジャーファーストアルバム「ペイパー(略」のものよりもライブ感というか、荒削り感が感じられて、個人的にこっちの方が好き。
「香る夜を 背に控えて待つ 夕暮れが 誰の仕業? 崩れ落ちた」この出だしは秀逸だと思う。

2.野良の虹★★★★★

「キリンジ」の二曲目。ミディアムでソウルな感じの曲。別れの曲。個人的にキリンジで最も好きな曲。
曲、歌詞、曲の展開、コーラス、アレンジがドンピシャで前向きな切なさに収束していると自分は思っている。
でもこの曲に関しては「ペイパー(略」の方が完成度は高いかな。
最初はピンとこないかもしれないけど、何度も聞くうちに切なくなってくるはず。あと、ベースが非常にカッコイイ。

3.水色のアジサイの上★★★

「キリンジ」の三曲目。ミディアムで三拍子な曲。雨の日の出来事を妙な目線で描写している。
アレンジ、コーラスがやたらと凝っている。が、メロディーが綺麗すぎるせいか、途中で眠くなる。
最後の大サビは素晴らしい。

4.茜色したあの空は★★★★

「キリンジ」の四曲目。カントリーな曲。サビが中盤一回しか使われないという変な曲。
アップテンポでノリノリでまんまカントリーというのはキリンジでも異色。
ラストの兄のスキャット(?)は…………何なんでしょうか。

5.冬のオルカ★★

インディースでのセカンドシングル「冬のオルカ」のタイトル曲。ロック。全体的に男前トーンが感じられるシブい曲。
しかし何だか物足りない。個人的にはもっとロックっぽいアレンジでもよかったんじゃないかと思う。

6.水とテクノクラート★★★★★

「冬のオルカ」二曲目。アップテンポで軽やかで洒落ていて、その上ひねくれているという素晴らしい曲。
歌詞、曲の展開、アレンジ、コーラスも絶妙で、オモシロオカシイ世界観を構築している。
タイトルにテクノクラートなんて単語を入れるグループはキリンジくらいのものでしょう。

7.休日ダイヤ★★★★★

「冬のオルカ」三曲目。ミディアムで美しく、ひたすら心地良い曲。
スルっと耳に入ってくる美メロにそのメロディーを引き立てるアレンジ。イントロのエレキピアノを聞いたが最後、ついボーっと最後まで聞いてしまう魅力がある。
休日ダイヤで流す二人について描いた歌詞は感動的。これは名曲と呼んでいいのでは。

8~14.

インストゥルメンタルつまりカラオケ。

総評.★★★★★(「ペイパー(略」所持の場合★★★★)

キリンジ デビューから十周年ですよ!
キリンジのインディーズ時代の音源をまとめたアルバム「2in1」(廃盤)の再発盤。
インディーズとは思えないほどの完成度で、レコード会社で争奪戦が起こったのもうなずける。
様々なタイプの曲がある。逆に言えば統一感は薄いかもしれない。
アレンジは決して派手さはないが、凝っていて飽きが来づらい。10年前の音源だが、古臭く感じることもないだろう。
素晴らしい曲ばかりだが、6,7は一聴で良さが分かる曲なので、ぜひ聴いてみて欲しい。
「ペイパー(略」を持っている人も、6,7は一度聴いてみることをお勧めする。
あと、2100円と手ごろなので、キリンジ入門に丁度いいかも。

(★5個が満点。)

26th.194-198 : 名無しのエリー2012.01.23.

( Disc.1:~Cover Side~ )

1.jelly fish★★★☆

泰行曲。今やakkoのソロプロジェクトになってしまったマイラバのアルバム「アイデンティティー」に提供。
すまん、のっけから原曲を聴いたことがなくて不勉強だったが、意外にakkoの詞世界と相性がいいようだ。

2.ロマンチック★★★★

高樹曲。土岐麻子「Debut」に提供。
シンプルなロックだけど、土岐ちゃんの幻想的な詞世界を原曲よりも表現している。
ベースラインが心地よい。

3.ハルニレ★★☆

泰行曲。Keyco「P-TRAIN」に提供。うーむ、まったりしすぎ。
原曲は粗削りの歌唱だけど切なさが伝わってくるものだったんだがこのアレンジとヤスの声だとそれが今一つ伝わってこない。

4.髪をほどいて★★★★☆

高樹曲で高樹ボーカル。みうらじゅんのカミさん、もといbird「vacation」に提供。
ピアノ一本で、原曲とはまた違う男の情念を歌い上げる兄。お薦め。

5.若葉の頃や★★★

泰行曲。畠山美由紀「リフレクション」に提供。作詞はEGO-WRAPPIN'の中野良恵。
美由紀さんの力強い歌声の印象が強くて、ヤスがこの曲を歌っているイメージが全く浮かばなかったんだが、まあ悪くない。
「2人のコトは誰も知らない」あたりに、ヤス流の色気を感じる。

6.わたしの青い空★★★★

高樹曲。藤井隆「オールバイマイセルフ」に詞曲ともに提供。
満を持して兄ボーカルで登場。ボッサ風アレンジで、より爛れた大人って感じです。
原曲のギラギラした歓楽街感と比べてみよう。

7.お針子の歌★★★★★

高樹曲。南波志帆「ごめんね、私。」に詞曲ともに提供。
昭和レトロをキリンジらしく表現。これはちゃんと自分たちの曲に変えていると思う。

8.それもきっとしあわせ★★☆

作詞高樹、作曲泰行。鈴木あみのコラボ企画"join"に提供・プロデュース。
またピアノ一本だが、ピアノにヤスの声が負けている。

( Disc.2:~Formal Side~ )

1.わたしの青い空(藤井隆)★★★★★

兄と本間昭光が共同アレンジ。テクノポップなのに、妙な湿度と妖艶さがある。
それがアルバム「DODECAGON」につながっていったんだろう。
歌詞は援助交際?をイメージさせて結構きわどいんだけど、不思議な清らかさもあり。

2.髪をほどいて(bird)★★★★☆

編曲はオリジナルラブの田島貴男という、とっても豪華な一曲。
ねっとりしたストリングスとコーラス、birdの低音の効いたボーカルが絡み合う。

3.ロマンチック(土岐麻子)★★★

軽やかでジャジー。可愛らしい。
土岐ちゃんの曲としては割と普通。

4.ハルニレ(Keyco)★★★☆

ヤスが和製R&Bを書くとこうなるらしい。
切なく初々しい失恋の歌。こういう歌い上げる系の人とも相性がよいみたい。
ちなみに「TVタックル」のエンディングで流れていたこともあるそうな(wikiより)

5.若葉の頃や(畠山美由紀)★★★★

ヤス流ソウルな曲と、癒しと力強さを持った美由紀さんの歌声。素敵な化学反応だ。

6.somewhere in TOKYO(古内東子)★★★★★

高樹曲、作詞は古内さん。シングル「コートを買って」にしか収録されてなかったので、未聴の人には嬉しいはず。
ある女性の一晩の心の動きをドラマチックに描ききったバラード。隠れた神曲。
個人的にはこれを兄ボーカルで聴いてみたかった。

7.愛が私に教えてくれたこと(松たか子)★★☆

泰行曲。作詞は松本隆、編曲は現在の夫である佐橋佳幸。アルバム「home grown」に収録。
スタイリッシュなAOR。悪くはないが他の曲に比べて印象が薄い。
それにしても、DISC2の曲は辛い恋をしている女性の歌が多いな。

8.それもきっとしあわせ(鈴木あみ joins キリンジ)★★★★★

これ、なんで売れなかったんだろうなあ…。
新しいことをやろうともがいている彼女の姿を見事に切り取った素晴らしい曲だと思う。
兄はアルバム「Fine」の頃酷い鬱状態にあって、その結果「Drifter」という名曲が生まれた。その時のことを思い起こさせる。

9.プールの青は嘘の青(南波志帆)★★★★

高樹曲。2ndミニアルバム「君に届くかな、私。」に詞曲ともに提供、編曲も担当。
夏、プールってことで「十四時過ぎのカゲロウ」に通じる夏の情景。
「私でありたい 私を捨てたい」など、兄にしては分かりやすい言葉で十代の心の機微を見事に掴んでいる。

10.春の嵐(ミズノマリ(paris match))★★★☆

高樹曲。Paris Matchのボーカルである彼女のソロアルバム「marriage」に詞曲ともに提供、編曲も担当。
track9よりさらに年を重ねた女性の姿、かな?
少しうつむき加減の女性に対する素直な賛辞。デビュー当時ならこんな詞は書けなかったんだろう。
ミズノさんがデモテープ聴きすぎたのか、ヤスっぽい歌い方になっているのがちょっと笑える。

総評.★★★☆

キリンジの企画盤「Connoisseur Series」の第一弾。
DISC1:今まで他アーティストに提供した曲のセルフカバー盤と、DISC2:その原曲+αを集めたコンピレーション盤という豪華2枚組であります。
これまで基本的に個性の強い人々に提供してきたことが多いためか、
自分たちで歌うとオリジナルアルバムの楽曲と比べて、今一つ印象が薄くなってしまう傾向が…
どちらかといえばこの二人はアルバムアーティストであり、歌詞と曲、アレンジがセットになって世界を作り上げてきたからというのもあるだろう。
そういうわけでキリンジのアルバムとしては低い評価になりました。
作家としての堀込兄弟に興味のある人には、敢えてDisc2をお薦めしたい。
鈴木あみ、マイラバ、birdなど比較的イメージの定着した人が、ガツンとイメージチェンジを図るとき呼ばれることが多い印象。
どの曲も歌い手のことをよく研究して作っていると思う。
特に兄、堀込高樹は女性の心が人生の中で変化していくポイントというのをよくわかっている人だなと改めて感心させられた。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)