* アーティスト名 : げすのきわみおとめ。

27th.487-489 : 名無しのエリー2014.10.07.

1.ぶらっくパレード★★★★☆

イントロから「おっ」と感じる物がある 他のバンドとは明らかに違うオーラがあるキーボード、ギターレスのサウンド(他の曲では弾く)
タイトルはマイケミの「ブラックパレード」から来てるのだろうか?(実際 ブラーの「song2」を文字った「song3」と言う曲が存在する)
大学でギターを始め、それまではEXILEを中心としたJ-POPしか聴いてなかったという川谷(vo&gt)
よくぞここまで... やはり天才か

2.モニエは悲しむ★★★☆

来ました!! プログレっぽい曲 何やらワチャワチャしてて楽しそうな曲だ
急に曲調が変わるとこや 課長のベースのスラップ、メンバーの掛け声など聴きどころ満載

3.ゲスの極み★★★★

1分半のポエトリーリーディング曲
ラストの「とんでもない非日常を過ごしている!!」で川谷の声が裏返るのが厨二病アニメの主人公のようで何だか笑える
最近のゲスにはない感じの曲

4.momoe★★★★★

バラード曲 この曲順だからこそ魅力が際立つ
物憂げな感じの漂う中 畳み掛けるように歌うAメロから一気にメロディアスなBメロ、サビへの展開が素晴らしい
間奏のキーボードと『ララララララララーラ』のコーラスが美しい
雨の昼間に窓の外を見ながら聴きたい曲である

5.ドレスを脱げ★★★☆

そして問題作!? と言うよりお遊び曲だ
曲の終盤に寸劇が収録されている
PVのためのものかと思ったらCD音源にも入っていたので驚きだ
この少し肩の抜けたお遊戯感がまた良い

総評.★★★★☆

人気急上昇中の4人組バンド ゲスの極み乙女。の1stミニアルバム
indigo la Endのボーカルでもある川谷絵音を中心に結成され、『天才集団』『プログレヒップホップ』を自称する
だが 近頃は多忙のためか以前ほどのクオリティーの高い曲を書いてない
だからこのインディーズ1stが1番好きだ
ちなみに“indigo la End”は川谷がスピッツのアルバム「インディゴ地平線」からヒントを得た物だという
ということは本作のタイトルもスピッツのアルバム「空の飛び方」から取ったものなのだろうか
奥の深いバンドである

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

28th.332-339 : 名無しのエリー2016.12.19.

1.両成敗でいいじゃない★★★☆

若干なんか古臭さも感じるシンセからイントロになだれ込む1曲目。
全体的に世話しない感じで進んでいく中、スラップも交えながらベースが演奏を支えている印象。
緩急も付けてはいるけど、「急」の部分が強すぎてあまりバランスが整っていないような。
サビは迫力を出してきているのに、間奏はキーボードがミョンミョン言ってるだけでなんかスカされた印象もある。
が、スタートとしてはこのバンドをよく表現していて良いと思う。

2.続けざまの両成敗★★★★

あの騒動をむしろネタにしてるんじゃないかと川谷を疑ってしまったタイトルの2曲目。
イントロからギターの印象的なリフから始まり、若干哀愁も交えているようなピアノと続く。
サビの勢いは前曲の良い点を更に発展させていくような出来。高速道路とかで聴いてもいいような感じ。
間奏もボコボコした打ち込みに女性コーラスの乗るシューゲイザーっぽさのある出来で面白い。
しかし5分近くあるのはさすがに飽きる。最後のサビになる前には「もうええわ…」ってなってしまう。

3.ロマンスがありあまる★★★

ピアノを中心にして進んでいく今までよりは落ち着いた雰囲気。しかし結局はギターもドラムもピアノも忙しない。
メロディが割とゆったりしてるからなんか走ってるみたいに聴こえてしまう。こんな感じならもう少しテンポゆっくりにしても良かったでしょ。
サビメロの「僕にはありあまる~」以外はあまり耳に残らない出来。イントロは期待できたのになんか変な所で肩透かしを感じてしまった。

4.シリアルシンガー★★

ディスコと歌謡曲を合わせたような展開にチャレンジしようとして、結局なんか地味な味わいの曲になってしまった印象。
Aメロで合間合間に「アォ!」みたいなコーラスを入れるのはアイディアとしてはいいが、
肝心のメロがパッとしないのでそのポイントだけがむしろ変に引っ掛かってしまう。
なんかもっと凝れば日本版ビー・ジーズ(違うか)みたいな感じになったんじゃないかと思ってしまったので勿体ないなあ。

5.勤めるリアル★★☆

ラップみたいな感じで川谷のボーカルが跳ねるように進むのが印象的な曲。
サビではなんかドラムが急に見よう見まねでやってみたメタルバンドみたいなプレイをしてきてちょっと面白い。
歌詞は会社員の悲哀を表したものだけど、これはなんか納得できないっていうか。
何だかんだで不倫しちゃったのが説得力を無くしてしまっている。
「『すいません』『だからすいません』『ほんとすいません!』『なんかさーせん』よーしこれでいこう」
っていう歌詞はノンフィクションですかね?これ。

6.サイデンティティ★★☆

早口ボーカル+ピアノの忙しないプレイという展開にそろそろ若干飽きてしまう。
しかしサビの爽やかなメロディーは今までに無いような感じで、前曲とはここで違う点を見せている。
Cメロがベースとボーカルのみになるんだが、そこだけいきなり音小さくなりすぎ。
と、思ったらラスサビでまたドラムが暴れだすし。緩急の付け方が露骨すぎ。
ラストは「ヤーヤーヤーヤ~」というコーラスで締め。お前らチャゲアスか。ただチャゲアスよりも忙しないメロディーだけど。
なんか最終的には俺の中でネタ曲みたいな扱いになってしまった、そんな曲。

7.オトナチック★★★★

前彼等が出した「デジタルモグラ」をクールダウンさせたような曲。というか今までの彼等の総集編みたいな曲。
Bメロで女性ボーカルを入れるのも上手い展開だし、なんといってもサビメロがこのアルバムの中で1、2を争う良い出来。
感情をぶつけるようなアレンジも素晴らしい。
「大人じゃないからさ 無理をしてまで笑えなくてさ」という歌詞はグサッとくる人もいるんでは。
現代の社会を皮肉っているような気もしないでもない。考えすぎだろうか。

8.id 1★★☆

フォークみたいなのを意識したように感じる、アコギ中心の曲。
ていうかこのアルバムで初じゃないのっていうぐらいアコギの音がよく聴こえる。
んでゆったりするような曲調を期待してたら今度は打ち込みの音が妙にドタドタしてて落ち着かない。
せっかくメロディはホッと出来るような感じなのになぜそこで余計なアレンジをしたんだ…。
このアルバム、アレンジ次第では印象大分変わったんじゃないの?

9.心歌舞く★★★

ちょっとファンキーなギターから始まる曲だが全体的にはやはりマンネリ化が否めない曲。
それでもサビではチェンバロを使ってみたりして差別化を図っているよう。でもメロはなんか淡々としてて惜しい。
二番の入りで急に展開を変えようとベースとドラムを変わったタイミングで入れてみたりしてるが、
なんかグダグダになっててむしろマイナスになってしまってる。
案外ざっくりした音のギターソロにも少し驚かされるが、その後のジャズチックなピアノソロへと続いていくのは良いと思うし、お洒落ではある。

10.セルマ★★

なんかもう始めから歌詞を出来るだけ詰め込んだようなメロにそろそろ飽きてくる。色々の曲のポイントを寄せ集めしたような感じ。
サビメロの「一緒に飲んだ缶ビール~」の部分とAメロが噛み合ってないのが更に寄せ集め感を出してしまう。
サビはなかなか良いし、この雰囲気で進んでいけば良かったのに。
間奏で女性コーラスを入れてクールダウン、みたいなのも何回目なんすかこれ。

11.無垢

川谷のボソボソとした語り。次への繋ぎです。
歌詞を見てベ○キーへのメッセージみたいな見方をしてしまうのはやっぱりしょうがない。

12.無垢な季節★★☆

前に小品を挟んだ割にはなんか物足りなさを感じてしまうのが正直な所。高音を多用するサビは何となく残らなくもないけども。
ピアノが全編に渡って引っ張っているような印象。特に二番のプレイはとんでもない。これほんとに弾いてるのかっていうぐらい高速プレイ。
Cメロ前ではベースのゴリゴリした音から、
なんかアニソンで使われててもおかしくないモワーンとしたキーボードの音へと繋がっていく展開が地味に良い。
それでも地味という印象は抜け切れない。

13.パラレルスペック(funky ver.)★★★★

3rdミニアルバム「みんなノーマル」に収録された曲のリメイクだが…
結論から言わせてもらうと、正直物足りない出来となってしまった。
まず大きな点としてサビを別物にしたのだが、原曲は爽やかさと湿っぽさを両立させたメロディだったのが、
今回は機械的というか堅いメロディになってしまった。
更にイントロも迫力が少し減ってしまい、ボーカルのノリも悪くなってしまった(クールになったと言えば聞こえは違うが)。
落ち着いた出来になったのかもしれないが、そこは落ち着かせる部分じゃないだろう。
まずタイトルにファンキーと入れているのにどこがファンキーになったのか分からないじゃないか。そこは非常に残念。
しかし元のメロディが悪くないのでなんだがんだでこのアルバムではかなり良い出来になっているんだよなあ…。
二番のBメロで各ソロパートみたいなのを入れたりするのも凝ってるし。元のバージョンを知らなければもうちょい評価が上がるかもしれんが。
なんか神聖かまってちゃんの宅録を聴いてからメジャーで出した劣化版を聴いた時と似た感覚。

14.いけないダンス★★★

イントロから不思議な感覚の電子音を使ってみたり、
何気に新鮮なストリングスを入れてみたりアコギ使ったりしててアレンジの差別化をここでもしている。
Aメロのどこか間抜けな女性コーラスや、Bメロのストリングスはなかなか良いが、サビメロが大した印象が無くて残念。
ここがしっかりしてたらなあ。部分部分を切り離せば良い曲ではあるんだけど。
間奏では歪みをかけたシンセサイザーが鳴るがここはなかなかカッコいい。この部分で4点はあげれる。

15.私以外私じゃないの★★★★

甘利大臣がこの曲を口ずさんだ後退職、紅白にもこの曲で出演し最低視聴率を記録してしまったなど負の連載みたいなイメージがついてしまった曲。
しかし曲の方はかなり充実している。
全編でギターのカッティングとよく動くベースが全体を上手く引っ張っていて、
そこからサビの「私以外私じゃないの~」と繋げていく展開は非常にスムーズ。
二番では掛け合いのような部分もあり、彼等特徴の「同じメロを繰り返さない」部分が長所となっていて飽きない出来になっている。
欲を言うなら後奏が長い割には変化が無かったのでもっと動きが欲しかったかな。それでも充分な名曲。

16.Mr.ゲスX★★★★

今回最大の問題作。
プログレチックな展開で俺は凄くはまったがこれは好き嫌い別れるだろう。場合によっちゃ星一つとかでもおかしくない。
二番のサビまでは割といつも通りの展開だが、その後の「誰がMr.ゲスXだ?」というセリフを抜けてからがこの曲の本番。
突然ネジが外れたかのように暴走しだすメンバー。
パンクにも近いようなパートを抜けてからは、それぞれ各自が長いパートを聴かせるキング・クリムゾンさも感じる
(フランク・ザッパと言うほうが近いか。でも例えだからな、例え!)プログレパートに。
そしてその後ギターソロを抜け少し歌詞が歌われたあとは、存分に楽器が暴れまくり崩壊して終了。
川谷の変態さが良い意味で現れた結果だろう。
正直説明が難しいのでこの曲は聴いてみてと言うしかなかったり。ちなみに歌詞はどうでもいい。
タイトル見たとき「お遊び曲か?」と思ったがむしろ彼等の本気を出すガチモンの曲でした。すいません。

17.煙る★★

ゆったりとしてるようで結局は忙しない彼等らしい曲で終わるが、まあ、前曲で終わるよりは全然いいです。アクを上手く無くしてくれてる。
一番の途中で急にジャズっぽくなったり、二番でベースとドラムがドタドタ入ったり(あれ前に似たような展開が…)するところは面白い。
途中ドラムの子がボーカルをしてますけど、なかなかこれが味が出てていいと思う。
このまま終わるのかと思ったら最後急にまた暴れだして、最後はピアノの一音で終わるという…
このまた気味悪い終わり方がねえ…彼等らしいと言われちゃそうなのかもしれんが、
正直バラードとかここでやって欲しかったと思うのは間違いなのでしょうか。
アクをとる役割はしてくれましたが、それでもこの位置はあまり良いとは言えないかと。

総評.★★★

今年何かと世間を騒がせたゲスの極み乙女。のセカンドアルバム。
全体的な印象としては、とにかく歌詞を詰め込み、忙しない演奏でそれを支えていくといった感じ。
しかし歌詞よりも演奏がベースというか彼等のポイントとなっている気がする。
現に引っ掛かるような歌詞はほとんどなかったので歌詞重視で曲を聴く人には不向きだろう。
演奏力は最近のバンドのなかでもなかなかいい場所に位置している気がする。
ギターの川谷はカッティングが得意分野なのか曲の中でよく多用しているのが目立ち、
ベースの休日課長はスラップを入れながら安定したプレイを見せバンドを支えている印象。見た目はアレだが。
キーボードのちゃんMARIは、ジャズから影響を受けているようなプレイが多く、特に早弾きは目というか耳を引くものがある。
ドラムのほな・いこかは、なかなか迫力のあるプレイを見せる。
正直バクナンとかのドラムよりも力強いのでは。いや、バクナンも好きですけど。シャンデリアなかなか良かった。
課題点となるのはアレンジだと思う。
同じメロを繰り返さなかったり、変拍子の曲を作ったりと個性的ではあるのだが、似たり寄ったりなアレンジが多すぎる。
そりゃ単体で聴くのはいいかもしれんが、それが何曲も続くとさすがに飽きる。たたでさえこのアルバム17曲もあって重量級なのに。
始め聴いた時は新鮮で衝撃的だが、何回か聴いてるうちにボロに気付いてきてしまうのも痛いところか。
クラスでなんか急に大人しいやつがギャグとかやりだすと凄く面白く感じたりするけど、
何回もそれをやってるのを見ると飽きてきちゃうでしょ。あれに近いものを感じる。
でも16曲目みたいな変態性が存分に出された曲が作れるというのは立派な才能だと思うし、
現に俺はこんな事言ってるけど作れる気は全くしない。展開が複雑すぎる。
アルバムの中にバラードが1つもないというのもネックだろう。通して聴いてるといつも同じようなテンションでやられるのは辛い。
これで川谷が美メロのバラードを作れるようになったりしたら、物凄い飛躍をするんじゃないかなと思ったり。
ほんとにこれからが課題だったバンドなのに、あの出来事で今は凍結状態になっているのはほんとになんていうか…
確かに不倫は悪いことではあるが川谷の作った曲に罪はないんだよね。
俺だってコーネリアスとか嫌な奴だとは思うけど彼の作品は最高だと思うしね。
とりあえず何かの良い出来事でまた浮上してくれないかなあ、と思ったり。
他のバンドにはない良さがあったからまた変態な作品を作り上げて欲しい。以上。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.11は星評価なし。)