* コンピレーション : すたじおじぶり

16th.212-216 : 名無しのエリー2007.12.14.

1.スラッグ渓谷の朝(『天空の城ラピュタ』より)(櫻井響)★★

ヒューマン・ビート・ボックス。よく分かんないけど、まぁこんなモンじゃない?

2.となりのトトロ(『となりのトトロ』より)(Happy Synthesizer)★★★

Happy Synthesizer a.k.a.Sexy-Synthesizer
8bit電子音でピコピコなロボトトロ。そこに加わるサンプリングボイス。これがアルバム中一番キラキラしてるかもしれない。

3.さんぽ(『となりのトトロ』より)(HALFBY)★★★☆

HALFBY!と掛け声まで入るハイテンションな世界。相変わらず過ぎて吹いたw
気分はコンクリートジャングル探検隊のさんぽ。

4.ルージュの伝言(『魔女の宅急便』より)(BOOT BEAT)★★★

ラテンなブラスアレンジ。
イントロからずっと鳴っているピチピチという電子音リズムが煩いような。

5.風の谷のナウシカ(『風の谷のナウシカ』より)(DJのはら)★★☆

DJのはら a.k.a.やけのはら
薄っぺらいメロの音色が気になる…がメロと思わずに曲構成要素の一部と思えばいいのか。

6.海の見える街(『魔女の宅急便』より)(onepeace)★★★☆

イントロのピアノが好き。スティールパンとかクラシックギターとか、海をイメージしてるんだろうなぁ。
曲ラストのブツ切りはちょっと残念。

7.天空の城ラピュタ(『天空の城ラピュタ』より)(LARK CHILLOUT feat.45)★★★★

クラブDJとキーボーティストのコラボ。ドラムの入りとかジャジーな鍵盤とか、ユルくて気持ちいい。
こういうの、好きなんです。

8.もののけ姫(『もののけ姫』より)(Mr.comicstore)★★★☆

イントロから響き渡るスリリングなピアノがかっこいい。
この曲ってこういう風にもできるんだねーと再確認。

9.君をのせて(『天空の城ラピュタ』より)(SPECIAL OTHERS)★★★

ジャムバンドの奏でるラピュタ。アレンジが凡庸。どこかで聴いたようなバンドアレンジ。
元が名曲なだけに、これ以上壊すのは難しかったか。勿論いい演奏してるとは思うけどね。

10.君をのせて~ナウシカ・レクイエム(『天空の城ラピュタ』/『風の谷のナウシカ』より)(world's end girlfriend feat.湯川潮音)★★★★(曲単体だと★★★★★)

他曲から浮こうが俺には関係ねぇ!やりたいようにやるんだ!とwegの相変わらず容赦ないブチ壊しっぷりに完敗しつつ乾杯。
10分越えの、漫画版ナウシカ(必読!)の世界を表現したというのにも納得の組曲。
湯川潮音の癖の無いソプラノボイスに重なる電子ノイズが美しい、静謐かつ退廃的なレクイエム。必聴。
…ここまで踊れない「クラブミュージック」も珍しいよなぁ。

11.カントリーロード(『耳をすませば』より)(デデマウスと本名陽子)★★★★☆

このコンピの首謀者、DE DE MOUSEがワガママ言ってたらホントに実現しちゃった!という一曲。
当時に比べると本名陽子の声に力強さが増していて、ちょっぴりオトナなカントリーロードに。
アレンジも元のイメージを違和感なく再構築していて、非常に聴きやすい。
アルバムの最後にふさわしい、まさに大団円。いい仕事してますぜ。

総評.★★★☆

現在店頭ではヴィリッジヴァンガード限定先行発売中のジブリカヴァー曲集。
「クラブミュージックの精鋭たちが集結した」一枚だそうだが、前半は奇妙な電子音が飛び交っていたのが後半は生音の割合が増え、
本編ラストの#10に至っては全く踊れない、という怪盤。でも個人的にはその後半が好きだったりする。
先述の通り自分は各アーティストについて詳しく知らないので何とも言えないが、とにかく各人好き勝手やってるような印象。
「みんな ホントに 好きなんです」と銘打ってめいめいがジブリに対する愛を捧げたら、
ある者は胡散臭い程に健全なバードキス、ある者は開放的な日中の青姦、ある者は淫靡でねっとりとした乱交、
ある者はハードな緊縛鞭蝋燭食糞、ある者は廃墟での死姦、ある者は懐古主義的淫行、
と そのベクトルが見事にバラバラだったとでも言えば良いか(←これでも褒め言葉。これも一つの愛なのよ)。
それでも一枚のCDとして成立しているのはジブリという国民的ブランドに加え、久石譲(+ユーミン・細野晴臣)の作った曲の力のおかげ。
どんなアレンジが施されていようが知らず知らずのうちに口ずさんでしまうってのは凄いと思う。
値段もそんなに高くないし、クラブだとか電子音とか興味が無い人もジブリ好きな人はネタ的に一枚持ってても問題ないんじゃないかと。
それにしても、安っぽいトランスCDみたいなジャケ+タイトルはどーなんだろ…。

(ヴィレッジヴァンガード先行販売盤。★:2点,☆:1点の計10点満点。外部サイトURL情報は省略しました。)

22nd.25-27 : 名無しのエリー2009.08.01.

1.となりのトトロ(中塚 武 with 土岐麻子)★★★★

となりトトロの「サツキとメイ死んでる説」を爽快に吹き消してくれる元シンバルズ土岐麻子のかわいい歌声。
繰り返す「トットロ、トットロ」がしっとりと匂いますが、3:23秒から倍速でスッチャー・スチャスチャと刻むアコギが魔法の扉を開きます。

2.君をのせて(viola with Kaori Okano)★★★

何の曲だかわからないアレンジのラララで始まる最強曲は、最強ゆえにどんなアレンジをしてもある程度名曲になります。
ボサノヴァとの相性も悪くないようですが、ラララのメロディラインがサビのように挟まるので、
カヴァーと言うよりマッシュアップに近い印象を受けます。

3.崖の上のポニョ ~Ponyo Nova Arrangement~(Jazztronik)★★★

短調でべっとりしたピアノが流れ始めボサノヴァというよりJAZZ、ですが
曲がスタートするやいなやえらいキュート感で困らせてくれます。
キュート過ぎてスーパーマリオとか中田ヤスタカを連想させてしまうので、このままジブリに逆輸入しても使えそうで使えないのが味噌です。

4.さんぽ(COJIROU with カコイミク)★★☆

「今日は雨だから止めときますわー」なさんぽ。
けだるすぎる歌と逆に弾むギターが醸す印象は、「本人は一日椅子に座ってたら日も暮れて、視界の方が勝手に後方に流れていった」という。
絶対歩くの大好きじゃないし、友達たくさん居ないし、居ても嬉しく無い人でしょう。

5.風の谷のナウシカ(大橋トリオ)★★★

遠い女性への畏敬を部屋の片隅で歌うようなラブソング。
原曲は金色の野に降り立つ少女を吟遊詩人が伝承する感触ですが、
こちらはかつてスクリーンの中で見た少女を想って一人部屋で歌うような感じです。

6.もののけ姫(wyolica)★★★

wyolicaが「張り詰めた弓の」と紡いだ瞬間に何かが張り詰めた感じがする、艶っぽい楽曲になってます。
二分音符でwyolicaの咽に手を添えるウッドベースがエロティックです。
歌詞がなくなっても堂々と母音だけで3番を歌い始める傲慢さも含め、この曲での「もののけ」は夜の意味も含めるようです。

7.いつも何度でも(Lumiere with ellie)★★★

清純で可愛らしい歌声にドラムが細かく刻みます。
原曲は歌の力が強くていやがおうにも「命」とか「輪廻」やら考えさせられましたが、
いい意味で良くある女性シンガーのポジティブソングになってます。
ヴォーカルのスラーはピアノの伴奏に合わせて切ってありますが、原曲の感覚で歌っているのか伴奏にしょっちゅう突っかかるのが面白いです。

8.海のおかあさん(sakai asuka with Sonomi Tameoka)★★★★

ピアノの緩やかな入り方からジブリと言うよりディズニーです。
私はポニョは未視聴なのですが、音や展開などで大きい世界が後ろに展開していることを感じさせながら3分以内に収めてあり、
非常に密度の濃い一曲です。

総評.★★★

この選曲なら何風で味付けしても売れる、という狙い済ましたあざとい一撃。
ヴィレッジヴァンガードとかで売られてそうと思ったらヴィレッジヴァンガードで売られてました。
ジブリを足がかりとしてボサノヴァに興味を持ってもらうためでなく、ジブリをネタにした企画物です。
ただ、ボサノヴァが本当に好きであろう人達が企画に乗っているので、かなり心地の良い8曲になってます。
アルバム中にボサのリズムが浸みており、睡眠を誘導する作品なので、コンパクトにまとめたのも好判断でしょう。
超有名曲ばかりで、原曲のイメージが強いと思いますが、だからこそライト層に「何コレ」と手に取らせる内容です。
こういう商法だと分かって居ても釣られてしまうであろう作品で、企画段階から大勝利確定でした。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)