* コンピレーション : びーと・まにあ

20th. 492-497 : 名無しのエリー2009.02.08.

1.Starr gazing(G-FLEXX)★★★

フィーメールヴォーカル+メールラッパーによるヒップホップチューン。
途中で男性コーラスも加わる。哀愁漂うメロディとギターアルペシオがナイス。
まさか出だしでこんな渋いトラックを持ってくるとは思わなかった。
ちょっとフロアで落ち着いた曲を流したいときにはいいかも。

2.Winter Fantasy -SAMPLE BATTERS HOUSE MIX-(LUV 2 SHY feat.SONOMI)★★★★

今は亡きLUV 2 SHYのウィンターアルバムからの一曲を、ハウスリミックスに仕立て、ヴォーカルを差し替えたハウスチューン。
リミックスはSAMPLE BATTLERSが担当。リミックスはゲレンデに合いそうな正統派ハウスチューン。
ドライブの相性にも良さそうな一曲。こんないい曲をなぜ宣伝しないんだ、富樫!
ハウスとしてはなかなか良い曲だと思う。ちなみにショートバージョンは家庭用オリジナルGOTTA MIXに収録されている。

3.Honestly(ICHi)★★

明るめのブレイクビーツ。ギターも、ヴォーカルも全て明るい。こういう能天気なトラックは嫌いではないが、ちょっと鼻に付く。
渋谷とかの街中でかかっていてもおかしくなさそう。もちろん、センター街ではない街中だぞ。
ただ、短い。もう少し長いバージョンは無かったのか?

4.Feel it(Sister K)★★★☆

R&Bシンガー、Sister KによるアップテンポのR&Bチューン。
スムーズに流れるトラックとノリのいい男声ラップが意外と心地よい。
しかし、音質が悪いため、音の良さが十分に発揮されて無いように思う。
これは他の曲にも言えるのだが...非常にもったいない。

5.Only A Smile(Maxi Priest)★★★★

ちょっと待て!? ま、マキシ・プリーストだと!!?
ご存知、レゲエではビッグネームであろうアーティスト。まさか、この手のコンピに参加してくるとは思わなかった...。
しかも、「Love Somebody」売れた後だから、余計金がかかったろうに。
曲は正統派のレゲエ。当然、今のようなレゲトンではなく、昔ながらのゆったりしたグルーヴを持った、今の音によるレゲエ。
結構聞いてると気持ち良い。夏、夕暮れ時の砂浜で聴きたい一曲。

6.Bwoy!★★

この曲だけアーティストクレジットが無いのは何故?
それはともかく、こちらはかなりファンシーな音を使っているレゲエ。
子供には受けそうだが、残念ながら前曲の流れを見事にぶっ壊してる。

7.I should've been there 4U(ICHi)★★★☆

かなり落ち着いたアーバンソウル。
ちょっと童心に帰るようなメロディが意外とヴォーカルとの相性が良い事に驚きを隠せない。
割とシンプルなアレンジをしている分、メロディの良さが引き立っている。
相変わらず、曲が短いのが非常に気になるのだが...。

8.CLUB 115(Cozy Kubo)★★★★

作曲は全面プロデュースしたアーティストが次々と消えてゆくことで有名だった久保こ~じ提供のレトロ調テクノ。...よく生き延びたな、ビーマニ。
楽曲は普段のJ-POPではなかなかお目にかかれないYMOのような遊び心満載。
懐かしい感じのシンセと意外と熱いドラムシーケンスやティンパニーとSEがミソ。
こんないい曲が書けるのに、この人は本気で商才が無いなぁ(脱線)。
結構音で遊びまくっているが、これが楽しさを上手く演出できているので◎。

9.Maboroshi 1999(Mahoro)★★

日本語R&B...なのだが、ちょっと時代遅れ感が漂うアレンジが残念。
当時なら、もうちょっと垢抜けたアレンジをするのだがこれはちょっとダサい。
ヴォーカルとか、素材は悪くないんだけど、アレンジで損をしている。
TLCとまではいかなくても、せめてフォロワーを参考にして欲しかった。

10.East New York theory(G-FLEXX)★★★☆

打って変わり、こちらは正統派のヒップホップトラック。コッチの方が垢抜けているなぁ。まだ、R&Bなんて珍しいトラックだったし。
シンプルなトラックに乗って、王道のコーラスを使ってライムを紡いでいる。
その手法は本当に良く見る組み合わせなんだけど、当時はすごく新鮮だった。
欲を言えば、もうちょっと大胆なサンプリングでも良かったかも。

11.Angelophany(Be-B)★★

突然、80年代のJ-POPに戻ったのでCDを間違えたのかと思ったw
そんな感想を抱いても仕方が無いポップチューン。一言で言えば、シンプルになったWinkといったところか。
あまりに古臭いアレンジに閉口。もうちょっと垢抜けたアレンジは出来なかったのか? もうね、ここまでダサいと乾いた笑いしか出てこないよ...。
唯一の救いは突き抜けるような、そして美しい高音だろうなぁ。

12.super highway(nouvo nude)★★★★

再びアンダーグラウンドフロアへ。密室に閉じ込められたかのようなシンセラッシュが出迎えてくれるドラムンベース。
コーラスワーク、シンセの使い方がゲームに併合しつつもクラブサウンドであることを主張するサウンドプロダクトに感動。
夜の首都高でのドライブにはちょうどいいトラックだろう。バックで鳴っているストリングスやピアノがすごく良い味を出している。

13.area code(nouvo nude)★★★☆

エンジン音って結構腹に来るんだな...。 今のbeatmaniaでは珍しいビッグビート。昔はこういう曲もあったんだぜ?
腹にズシリと来るギター、身体を打ち付けるようなビート、そして、煽るようなコーラスが一体となってライブ感を産み出している。
一種のうねりがこの曲の肝となり、容赦なくリスナーを攻め立てる。多分、ラテンに走る前のDragon Ashが好きな人ならハマるかも。
12曲目とあわせて、beatmania 3rd Mixに収録。

14.Dr.Love(Asuka M.)★★★★☆

なんと、MAXやV6らを手がけた上野圭市によるダンスポップ。
avexとは一味違った軽快なダンスポップス。ヴォーカルも良い味を出している。
跳ねるようなリズムと芯があるヴォーカルが心地よい良トラック。こういう曲はなかなかJ-POPでは出来ないから、非常に新鮮。
ちなみにこの曲は初代beatmania IIDXに収録されている。

15.Melt in my arms(Asuka M.)★★★

こちらも初代beatmania IIDXに収録されているダンスポップス。作曲も同じく上野圭市が担当。こちらは普段、J-POPで見かける上野氏に近い。
前半はリズムが入っていないが、それでも踊りだしたくなるようなメロディが心憎い。
ダンストラックとして優れているものはリズムが無くても踊りだしたくなるような曲だと実感。
リズムは後半から入ってくるが、このリズムが結構良い味を出している。

16.Yellow, Black and Blues(Cozy Kubo)★★★★★

久保こ~じによる、クールなヒップホップトラック。あの...普段、歌手に書いている曲よりすごく良い曲に聴こえるんですが。
ラップやヴォーカル、ギター、プログラミングなどが全て良い具合にいぶし銀と言うべき鈍い光を放っているように思える。
聞き込めば聴きこむほど味が出る、いわゆるスルメトラックと言える。
GOTTA MIX収録バージョンも結構味がある。

17.AI(NAOMI)★★

再びJ-POPにありがちなアップテンポのR&B。
薄っぺらいトラックと歌詞にガックシ。前の曲が良いからってのもあるが。
正直、今回のコンピほどJ-POP色の強い作品は合わないと実感。この曲は正にその典型。もうちょっとトラックメイキングを工夫して欲しい。
唯一、ヴォーカルは良い声をしているなと思う。

18.LOVERGIRL IN SUMMER -GUHROOVY HARD CORE MIX-(LUV 2 SHY feat.SONOMI)★★★☆

LUV 2 SHYのシングルのリミックス。
オリジナルは比較的爽やかなR&Bだったが、この曲ではコアな香りが漂うロッテルダムテクノに変貌している。
ブレイクコアほどぶっ壊れていないが、キックがガバっぽいのが特徴。辛うじて、オリジナルの爽やかさを保っているのだが、結構強烈。
所々でオリジナルのギターを使ったりして、ラップをちりばめたりとオリジナルファンに配慮しているのだが、やっぱりロッテルダムテクノ。
爆走してナンボという姿勢に拍手を送りたい。が、こういうトラックは一般に受けない。ソレが非常に悔しい。
ショートバージョンはGOTTA MIXに収録。

総評.★★★

beatmaniaの楽曲を中心に集められたオムニバスアルバム。
比較的、R&Bやヒップホップの割合が多く、その合間にJ-POPなどの他ジャンルが流れると言うBEMANIシリーズらしい仕上がり。
だが、J-POP然としてるトラックが浮いている、ギチギチに曲を詰めた故に音質が悪くなっている、
時代遅れのトラックがまぎれていると言った問題点が山積みであることも事実。
選曲は悪く無いから、今後も同じ方向性のコンピを作成すればよかったのに、と思った。
90年代に流行したヒップホップが好きな人やR&Bファンは買って損は無い。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)