* アーティスト名 : わだあきこ

21st.590-593 : 名無しのエリー2009.07.16.

1.DYNAMITE-A-GO-GO!!!★★★

GOTAプロデュースの正統派R&B。
スムースなトラックを従えて、例のパワフルな声をこれでもかと言わんがばかりに見せ付ける歌唱がマッチしている。
流石に若い頃のような強烈な声はあまり出ていないが、これはこれで味がある。
これ以降となると流石に...。カッコイイと思うと同時に、そう思ってしまった。

2.悲しい歌★★★★☆

当時ピチカート・ファイヴのメンバーだった小西康陽プロデュースによるカヴァー。
デビュー当初から全盛期を知るファンならニヤリとするアレンジに、
当時の歌唱が怖いほどハマっている和田の歌唱のおかげで、しっかりと歌謡R&Bとして生まれ変わっている。
元はポップなのに、えらく渋く変わっているため、両方知っている身としては、どちらか選べと言われたらすごく困る曲。
それくらい、和田には似合っているカヴァーだと思う。今の声量だと微妙だが。

3.愛のためだけに★★

ゴスペラーズがコーラス(含むコーラスワークアレンジ)とプロデュースを手がけた現代風のR&Bチューン。
明らかにゴスペラーズが躊躇している。
和田をフィーチャーすること自体は悪くないが、もうちょっとコーラスを厚くしてもいいんじゃないか?
それくらい、何か物足りなさを感じた。
あと、ポップすぎるきらいもある。もっと土臭くてもいい気がする。

4.He...★★★★

米倉利紀プロデュースによるスローチューン。
流石にR&Bシンガーが手がけただけあって、今風のメロディではあるが、こちらは本場嗜好の強いサウンドになっている。
このようなメロディだと和田の声もそちら寄りであるため、しっくり来る。
米倉とのコーラスとも意外と相性が良いため、良質のアーバンソウルとなっている。

5.月明かりに照らされて★★★

田辺恵二プロデュースによる山崎まさよしのカヴァー。
流石にメロディラインがブルースの影響を受けているだけあって、ポップでも和田には相性がいい...のはいいのだが、アレンジが軽すぎる。
てか、音が多すぎ。これはシンプルでいいと思う。特に本人の歌唱を活かすなら。
明らかに、これは本人の歌声を殺しているとしか思えない。

6.愛はブルース★★★★☆

島野聡プロデュース。流石にMISIAを手がけただけあって、正統派で勝負。
MISIAはテクニック重視であるのに対し、和田は本能のままに歌い上げる。
ただ、年齢を重ねた渋みが出ている歌声はすごく合っている。ジャジーなアレンジも合っている。
ただ、ヘッドフォンによってはスネアが煩いかも。

7.Free At Lat '98★★★

DJ FEILONGプロデュースのハウスチューン。というよりリミックス。
なんだか、ドナ・サマーっぽい印象。悪くは無いが良くも無い。普通。まぁ、当時の主流となったハウスといえばこんな感じ...だったっけ?
ベースラインは気持ちいい流れとなっている。

8.Searchin'★★★★☆

再び米倉利紀プロデュース曲。今度はゆったりしたバラード。
トラックはちょっとポップすぎるのだが、メロディはちゃんとR&Bになっている。
こういうトラックだと本当にしっかりした歌唱してるんだなぁ。
意外と、このコンビの相性はいいんじゃ無いだろうか。

9.真夏の夜の23時★★★★

小西康陽プロデュースによるアップチューン。典型的な歌謡R&B。
何気なく歌ってるように聞こえるが、実はすごく難しい歌だったりする。
普通なら、ものすごく練習しないといけないが、この人はあっさりと歌えてやんの。
往年の香りを持たせつつも、ロック色を強めるなど今っぽさも加わっている。改めて、小西のマニアックさに脱帽。

10.歩こう★★★

ゴスペラーズプロデュースのバラードナンバー。
こちらもコーラスはゴスペラーズが担当している。こちらは抑え目のコーラスワークにして正解かな。
地に足をつけたような歌唱法と優しいアレンジがいい味を出している。
本作で本人の歌唱力を堪能するなら、この曲だろうなぁ。

総評.★★★☆

和田アキ子がワーナーに在籍していた頃にリリースしたダイナマイトシリーズ2作目。
当時からしても小西康陽、米倉利紀、ゴスペラーズ、
そして、今の時代から見たら島野聡や田辺恵二と「いくら金積んだんだ、ホリプロ」と言わんがばかりのメンツ。
もちろん、楽曲自体は悪い出来ではないがアレンジで損している曲が割と多い。
特に相性が良いのは米倉利紀と小西康陽、島野聡の三名だろう。この三名が書いた曲は強くは勧めないが、素晴らしい出来だと思う。
アルバム全体としては良いが、単体だと弱い部分もある。
是非とも蒸留酒のお供に。あるいは、深夜のドライブの一枚として。

(★:2点,☆:1点の計10点満点。)